その6
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「いやぁ~本当にパープルってもてるんだね」
ケタケタと悪意ある笑い方をしながら、クロウは小梅ちゃんの持っている袋に手を伸ばす。そこから焼きそばが三つ出てきた。ソラちゃんの袋からは、お好み焼きが二パック出てくる。まるで夏祭りの屋台みたいな組み合わせだけど、これはどっちのセンスなんだろうか?
割り箸を受け取って、半分に割った。それぞれが取りやすいように適当に並べてから、手を揃えて「いただきます」をする。
「「「「いただきます」」」」
まあ、普段「いただきます」はあまり言わないんだけど、今回はソラちゃんに免じて恥ずかしさをこらえた。断じてクロウが「えー、パープルって、相手が見えないとお礼も言わない人なの?!」とか殴り飛ばしたいことを行って来たのにイラッと来たからなんかじゃない。決してない。
ご飯を食べていると、隣から悲鳴が聞こえてくる。何かと思ったら、少し奥に例のウォータースライダーがあった。どうやら今回流れた人はなかなか声も大きく通る音域の人だったようだ。周りの席に座っている子たちも皆そちらを見ている。やっぱりびっくりしたよな。
そんなに関心がないので視線を戻すと、向かいに座っている変人が少しそわそわしている。やっぱり、乗りたいんじゃないのか?
「・・・食べたら滑りに行く?」
「行こう!!」
俺の提案に勢いよく乗ったのはソラちゃんだ。クロウは少し驚いた顔を見せたが、小梅ちゃんがすーっと青ざめた。
「え・・・」
ん?もしかして・・・
「あ、ごめん。ああいうの、もしかして苦手だった?」
「いえ!そんな・・・全・・・然・・・」
目が泳いでる目が泳いでる。嘘だって能力使わなくても解るって。
すると、彼女の隣でクロウが大きく伸びをした。
「んー・・・ボクはパス」
「へぇ、パ・・・え?」
今、パスって言ったのか?




