表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/51

その12

 カフェテリアに着くと、すでに小梅ちゃんの姿があった。中に入るのが怖いのか、きょろきょろと挙動不審に覗き込んだりしている。

 しかしこれで解った。あんな雑に切ったような俺の言葉を真に受けたんだ。間違いない。彼女は能力者だ。きっと俺のことが気になって、話を聞きに来たんだろう。いや、もしかしたら俺みたいなイケメンに呼ばれたから来たのかもしれないけど。もしそうだったら俺って罪な男だな・・・


「どうしたの?」


 ソラちゃんのそういう声がしたので、俺のことかと思って我に返る。が、それは俺に向けての言葉ではなかった。彼女はいつの間にか俺の手を離し、小梅ちゃんのことを覗き込んでいる。本当に困ってる人を放っておけないんだなぁ・・・

 しかし彼女のそれは確実に逆効果だった。知らないところで知らない子にいきなり話しかけられるなんて、小梅ちゃんのような引っ込み思案なタイプは、不安が増すだけだろう。仕方ない。


「ソラちゃん、その子だよ」


 行きがけに小梅ちゃんの話はしてきたので、それだけでソラちゃんは理解してくれる。彼女も俺を見て少し安心してくれたようだ。

 ソラちゃんに半ば無理やりに、彼女はカフェテリアに連れ込まれた。女性に払わせるわけにはいかないと、俺は先にカウンターに向かう。俺はいつもブラックコーヒーで、ソラちゃんはキャラメルの時が多かったな。小梅ちゃんは・・・紅茶なら飲めるかな。嫌だって言ったら、冷めた紅茶はクロウにやろう。後から来るはずだからな。


 注文を済ませて、購入した飲み物を両手に彼女達の席に向かう。

 女の子同士というのは凄いもので、もうすでに仲良く話し合っていた。


「あのね、実は私も見えるんだよ」

「え、何が・・・」

「傷!」

「・・・傷?」


 そうだ、これだ。これで彼女のことが解る。すると案の定、ソラちゃんは楽しそうに笑って言った。


「そうだよ!あなたの目にも傷跡が見えるもん」


 ほら、ビンゴだ。俺の予測したとおり、彼女は能力者で間違いない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ