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第1話 確認と生まれたスライムさん

とりあえずここまでで次は何時投稿か不明です。


優先順位はほっこリスローライフの方が高め?なので(書けた方からって可能性も高いですが)

もう一つの実験作は何時投稿するかはまだ決めてません。


「えーと、第1目標は私のレベル上げとダンジョンさんを成長させる事……ですか」


「……」


現在、私とダンジョンさんの二人で作戦会議中です。

魔王になってしまったからには、魔王として役目を果さなければいけません。


まあ、役目と言っても第1目標をやっていれば自然と役目を果せるのですがね。


あ、レベルと言うのはこの世界で言う強さの基準です。ゲームみたいですね。

普通はレベルと言うのは見えないらしいのですが、特殊な道具、能力などで見えるようです。


あとこの世界にはスキルと言う特殊能力があります。

ほんとゲームみたいです……ん?……ダンジョンさん曰く、この世界を作った魔神さんがゲームから影響を受けたようです。ほんとにゲームだったんですね。


とりあえず、ゲームみたいに私のレベルとスキルを言うと……

――――――――――――――――――

クロマ  Lv1


HP100

MP150


スキル


魔物創造 黒魔法 闇同化 


称号


黒灯の魔王 魔に愛されし者 

―――――――――――――――――

あ、称号とHP、MPの事を忘れていました。


称号は特定の行動などをする事で得られるもので、中には力を持つ称号もあるようです。


スキル、称号の効果については。


魔物創造:まあ、普通に魔物を作るスキルです。

黒魔法:攻撃魔法強化。

闇同化:闇と同化する事で姿や気配を消したり影の中に入れたり、物理攻撃無効もできます。反則ですね。


黒灯の魔王:全ステータスアップ。

魔に愛されし者:あらゆる魔に愛される。魅了無効。


どうしてこんなに最初から強いのでしょうかね?魔王だからでしょうか?

これくらい強く無いと魔王なんてやってられないという事なのかもしれませんが。


HP、とMPの意味はそのまま。HPが体力でMPが魔力です。

ダンジョンさん曰く、人間さんのレベル1でのHPは25くらいでMPは10くらいだそうです。


あ、そういえばステータス確認はしていましたが、自分の姿を確認していませんでした。


「鏡あります?」


「……」


ダンジョンさんが鏡をくれました。

じっと鏡を見てみます。


「うわー、私って浮いていたんですねー」


「……(ズルッ)」


「体が動かないのに滑るとは器用ですね。ダンジョンさん」


「……」


「え?容姿に驚かないのかって?そうですねー」


黒い布のとんがり帽子。帽子の先は細くギザギザに曲がっていてその先に青黒い綺麗な玉が付いています。


体は真っ黒な一枚の布のようなローブで見えず、帽子とローブの間は黒くて黄色い目がぼうっと言った感じで見えます。そして黒いカンテラが一つふわふわと体の周りに浮いている。


「顔が見えませんね、帽子取りますか。それとローブの中身が気になります」


まずは帽子を取ってみましょう。


……


こ、こんどはローブです。


……


結果。


「た、大変ですダンジョンさん!このままだと私、変態さんです!」


「……!」


顔はほんとに自分かと疑いたくなるような美形でした。(+とんがり耳)

正直顔を見るのが恥ずかしいです。

それは隠せば良いので問題ないですが……


ローブの下、何も着ていません!!

これじゃあ露出狂の変態さんですよ!!


「な、何か着る物ありません?それと顔を隠すものも一応……」


「……!」


ダンジョンさんが服と黒い包帯を出してきました。

私は急いで服を着ます。

全部真っ黒です。きっと帽子とローブに合わせたのでしょう。


「えと、この包帯はなんでしょう?」


「……」


「へー、便利ですね。これで顔を隠せばいいのですね?」


包帯は念じれば動くようです。いざという時は武器にもなるし防具にもなるんだとか……

とっても便利ですね。


「ふう、とりあえずこれで変態さんじゃありません」


「……」


「え?顔に包帯は変態さんじゃないのかって?渡しておきながらそれはないでしょう。まあ、確かに顔にこんな包帯巻く人は危ない人ですが、多少危ない感じがあった方が魔王らしくありません?」


「……」


「方向が違う?うーん、魔王の危なさってなんでしょうね?」


「……」


「そうですかー、ダンジョンさんも分かりませんかー」


「……」


「そうですね。確認が終わったので始めましょうかー」


レベル上げの開始です。


「えーとまずは、人間さんをダンジョンさんの中に誘い込まないといけませんね」


「……」


「どうやって誘い込むんでしょうか?それに誘い込んだ後、どうします?」


「……」


どうしましょうか?ダンジョンさんも分からないみたいです。


まず、レベル上げとダンジョンさんの成長法は人間さんをダンジョンさんの中で殺す事です。

だからダンジョンさんの中に人間さんを誘い込まないといけません。

でも、ダンジョンさんはまだ生まれたばかりなので、自分の中にトラップなどを仕掛けられなくて、誘い込んでも殺せないそうなのです。


「え?私ですか?そうですねー、戦った事はないので自信はないです」


前世の記憶がないので分かりませんが、今の私は争いを好みません。

おそらく前世もそうだったのでしょう。戦うと聞いてもできる気がしません。


「ああ、なるほど。そのためのスキルなのですね。あ、魔法も使えるのですか」


どうやら戦闘経験のない私でも人間さんを殺せるらしいです。

でも、ダンジョンさんは私が魔法を使える事は知っていても使い方は知らないそうです。誰かに教えてもらうか自力で調べるしかないですね。


となると使えるのはスキルだけです。


「使えるスキルは魔物創造と闇同化ですかー」


「……」


「あ、でも闇同化はせめて武器が欲しいですねー。ナイフとかー」


「……」


「武器は出せないのですか。それなら仕方が無いですねー。じゃあ魔物作成ですね」


ダンジョンさんは鏡など日常的に使う道具や家具なら出せるそうです。(武器にも使える物は武器として使った瞬間壊れるそうです)まあ、今は生まれたばかりなので大した物は出せないそうですが。


「じゃあ、早速魔物創造を使ってみますね」


スキルはものによりますが、基本的には念じれば使えます。


今回は魔物創造と念じます。

すると目の前にゲームの画面みたいなものが出てきました。魔神さんはほんとにゲームが好きみたいですね。


「えーと、今作れるのは1種類だけのようですねー」


画面には現在創造可能な魔物一覧が表示されています。


「必要MP1、ずいぶんと低コストですね。それじゃあ、創造しましょう」


ボンっという音と少しの煙と共に目の前に魔物が生み出された。


ぷるんとした体。緑色の透明な体。その中にある少々濁った色の玉。


「おおー、本物のスライムですよー」


突いてみるとすごく手触りがいい。


「すごいですダンジョンさん!とっても手触りが良いですよ!」


「……!」


「ダンジョンさんも体があればいいのですがね……そんなに落ち込まないで下さい。方法を探しましょうよ。きっと見つかります」


ダンジョンさんは少し落ち込んでます。

体、作れると思うんですけどね。ダンジョンさんって体の形変えられるみたいだし、応用すれば何とかなりそうなんですが……


『……』


「あ、すみません。忘れてましたスライムさん」


スライムさんは喋っているわけではないのですが、なんとなく雰囲気で分かります。

知能はほとんどないらしいんですけどね、なんだか忘れられてた事を少し怒っているようです。


「……?」


「え?スライムさんの名前ですか?そうですね。付けた方が良いですよね」


『……』


「どうしたんです?スライムさん」


「……」


「へ?私がさっきスライムさんと呼んだからそれを名前だと思っているんじゃないかって?そうなんですか?スライムさん」


『……』


ダンジョンさんの言うとおりスライムさんと言う言葉の部分で体を動かすスライムさん。


「スライムさんはその名前でいいのでしょうか?」


嬉しそうに体を動かすスライムさん。

本人が良いのならそれでいいです。


「じゃあ、スライムさんの名前が決まった所で早速始めたいのですが……スライムさん。スライムさんは人間さんを誘い出して殺す事、できます?」


『……』


プルプルと震えてモニュンという音と共に分裂するスライムさん。

どうやらやる気マンマンのようです。


「おー、スライムらしい特技ですねスライムさん。で、できそうですか?」


『……!』


任せろというように大きく体を動かしたスライムさんは分裂して増やした分裂スライムさん(スライムさんより若干色が薄い)に指示するように体を動かしてどこかに行かせた。


それからスライムさんは私の後ろに回りこみ。


「うわっ!?」


何故か膝かっくんしてきました。

バランスを崩した私はスライムさんの上に座ってしまいます。


「お、おおー!?すごいぷにぷにで面白いですよー。あ、すみません座っちゃって」


立ち上がろうとするとそれを拒むスライムさん。


「座ってても良いんですか?スライムさん。ありがとうございます」


「……」


「体が出来たら座らせてもらえば良いじゃないですかダンジョンさん。ほら、スライムさんも良いって感じで動いてますよ」


「……?……!」


「良かったですね、ダンジョンさん。え?丁度良いからそこでこれを見ろって?」


ダンジョンさんが目の前に映像を出してくれました。

映像には先ほどの分裂スライムさん達が映っています。


「おー、こうやってダンジョン内と外を見る事ができるのですかー。便利ですねー」


「……!」


「そうですねー。私達はここでゆっくりと見物しましょうかー」


分裂スライムさん達は人間さんを誘いこんで殺す事が出来るのでしょうか?


あれ?そういえば、現在のダンジョンさんってどうなっているのでしょうか?

後でダンジョンさんに聞いてみましょう。


今は分裂スライムさんの応援の集中する事にします。












クロマさんは天然さん。ダンジョンさんは腹黒さん。スライムさんは椅子。

あれ?最後がおかしいような……


感想を待ってます。

無かったら無かったでつまらなかったのだろうと判断しますが。

実験作品なので感想ができたら欲しいなとは思います。


気が向いたら感想していってくれるとありがたいです。



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