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ふたつめのはなし


むかしむかし あるところに

まっくらな まっくらな

やみ が ありました

そこには あかい めを した

くろい くろい けものが すんでいました


そこには ある ときから

にんげん が

けもの の そばに いました


その にんげんは 

ずっと ぼんやりと していましたが

けものが 

なぜ? なぜ?

と ふしぎに かんじた こと を

こたえて いたので

ぽつり ぽつり

と はなしを するように なりました


はなし は こんな ものでした

わたし というもの

ひかり というもの

じかん というもの

あなた というもの

ゆめ というもの

せかい というもの

いろいろな もの について はなしました


あるひ にんげんは

そら

というもの を はなしました


「そら を しっている かい?」


「ソラ トハ ナンダ?」


けものは いいました

いつも にんげんの ことば に

くびを かしげます


「そら は うえを みあげると ある ものだよ」


にんげんは こたえます


「ココニハ アルノ」


「ここには ない かな

 あったとしても やみ ばかり」


「ソラ ハ ドンナ モノ?」


「ずっと ながめて いる と

 あおや あか きいろ おれんじ

 しろ むらさき みたいに

 いろが かわる 

 ひろくて おおきな

 とても おおきな

 ものだよ」


おれんじ あお

きいろ むらさき

けものには きいたことのない

いろ ばかり でした


「イロ トハ ナンダ?

 ソンナニ タクサン アルノカ?」


「いろが わからない?

 きみは ずっと ここにいた わけでは

 ないんだろう?

 いままでに みて いないのかい?」


けものは さらに ふしぎに おもいました

けもの のしっている ことば は

くろ と しろ だけ だったのです


「セカイ ニ イロハ 2ツ シカ ナイダロウ?」


「いいや そんな ことはないよ

 かぞえる ことが できない くらい あるよ」


「ソレデモ 2ツ ノ イロ ト

 ソレガ ウスイ ノカ コイ ノカ ノ

チガイ シカ ワカラナイ

 タダ イキモノ カラ ナガレテ クル ミズ ノ

 イロ ダケハ チガウ イロ ニ ミエル」


「なら この ふく の いろも

 わからない の かい?」


にんげんは ふく の すそ を

ひらり と もちあげて ききました


「クライ イロ ト

 アカルイ イロ ノ 

 アイダ ノ イロ?」


「いいや

 その いろ では ないよ」


「ナラ ワカラナイ」


「わからない か」


にんげんは かんがえました

かんがえて かんがえて

かんがえました


「そうだ

 いろ を とってきて あげるよ

 きみにも みえる いろ

 さがして きて あげる」


にんげんは そらの いろが すきでした

けものにも みて ほしかった のです


にんげんは けものに

いってきます

と いって 

くらい くらい やみの なかから

あかるい あかるい せかいの なかに

でかけて いきました


けもの に みせる

いろ を さがして でかけて いきました


のこされた けものは 

くらい くらい やみ のなかで

ひとり ぽつん と

すわって いました


それは

まっくら な まっくら な

やみ の なか での おはなし


つづく


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