1話 食料は何れ尽きる
夕刻、午後六時頃。
雷雨は収まり、雨は小降りになっている。
雲は厚く、空は暗い。気温は零度近くまで下がり、塔の内部は冷え切っていた。
外は既に夜の帳が降り始めており、森は闇に沈んでいる。
イグナーツは睡眠から目覚めた。
身体は重く、疲労は完全には抜けていないが、それでも休息は取れた。
彼は一度、深呼吸をし、身体を起こす。
周囲を見回すと、他の仲間たちも次々と目覚めていた。
エリザベートは白金の髪を整えながら、ベッドから起き上がる。
白いシャツとズボンだけの姿で、豊かな胸の谷間が覗く。
蒼い瞳で周囲を見回し、彼女は深呼吸をした。
「もう夜ね……」
彼女が小さく呟く。
「……よく眠れましたぁ」
薄桜色の総レース仕様の下着姿のまま、カタリナはベッドから起き上がる。
豊満な胸がブラジャーに収まり、乳首の形が透けて見える。
恥ずかしそうに胸を隠し、彼女は微笑んだ。
「夜になったわね……」
黒革とレースを組み合わせた、拘束型ボディスーツ姿のまま、ヴィオラはベッドから起き上がる。
豊満な胸が露わになり、乳首が硬くなっていた。
彼女は腕を組み、周囲を見回す。
「……夜」
黒を基調とした極薄素材の、スポーツタイプの下着姿のまま、リュネットはベッドから起き上がる。
細腰からの曲線が美しく、腰回りのラインが色香を漂わせた。
無表情のまま、彼女は深呼吸を行う。
「えへへ……お腹空きましたぁ」
薄桜色の総レース仕様の、フルサポートブラとショーツ姿のまま、セシリアはベッドから起き上がった。豊満な胸がブラジャーに収まり、乳首の形が透けて見える。
恥ずかしそうに胸を隠し、彼女は微笑んだ。
「夜か……」
黒いシャツとズボン姿のまま、ガロットはベッドから起き上がる。
筋肉が引き締まった体躯が露わになり、傷跡が無数に刻まれていた。
彼は薄く笑い、周囲を見回した。
「夜になったか……」
白いシャツとズボン姿のまま、ヴェルナーはベッドから起き上がる。
均整の取れた騎士型の体型が露わになり、背中には木片による刺し傷があった。
彼は冷静に周囲を見回す。
「……夜」
黒いシャツとズボン姿のまま、ユリウスはベッドから起き上がった。
細身で柔軟性に富んだ体型が露わになり、中性的な雰囲気が一層際立つ。
無表情のまま、彼は周囲を見回す。
だがその時、寝室の扉が開き、ルーカスが入ってきた。
彼は黒いシャツとズボン姿で、両手に銀色のトレイを持っている。
そのトレイには、水の注がれたコップと、料理が盛られた皿と、フォークやナイフやスプーンが乗せられていた。
「おい、みんな起きたか。飯の準備ができたぞ」
陽気な声でルーカスが、全員に声をかける。
焦げ茶の短髪が汗に濡れ、琥珀色の瞳が輝く。
「ルーカス、お前が料理を……?」
驚いた表情をイグナーツは浮かべた。
「ああ、まあな。食料庫から、ちょいと保存食を拝借してな。簡単な缶詰め料理だが、まあ食えるぜ」
そう言いながらルーカスは、全員にトレイを配り始める。
皿には缶詰めの肉と野菜が盛られていた。
肉は塩漬けで、野菜は煮込まれている。
味付けは簡素だが、匂いは悪くない。
コップには水が注がれており、冷たい。
フォークやナイフやスプーンは錆びついているが、まだ使用可能である。
「ありがとう、ルーカス」
トレイを受け取り、エリザベートは微笑んだ。
白金の髪が揺れ、蒼い瞳が優しく微笑む。
「……ありがとうございますぅ」
トレイを受け取り、カタリナも微笑んだ。
淡い薔薇金の髪が揺れ、大きなライラック色の瞳が輝く。
「助かるわ」
トレイを受け取り、ヴィオラも頷いた。
深紅と墨黒の軽装甲が裂け、豊満な胸が露わになっている。
「……感謝する」
トレイを受け取り、リュネットも無表情で頷いた。
ダークグレーと漆黒の高機動戦闘衣が裂け、腰回りのラインが露わになっている。
「えへへ……ありがとうございますぅ」
トレイを受け取り、セシリアも微笑んだ。
生成色のロングコートワンピースが裂け、豊満な胸が露わになっている。
「おう、助かるぜ」
トレイを受け取り、ガロットも薄く笑った。
深墨色のロングコートが裂け、背中から腰にかけて複数のホルスターが揺れる。
「感謝する」
トレイを受け取り、ヴェルナーも冷静に頷いた。
白と金を基調とした布鎧が裂け、銀縁のロングマントが焼け焦げている。
「……ありがとう」
トレイを受け取り、ユリウスも無表情で頷いた。
黒を基調としたロングジャケットが裂け、胸元の革紐の編み込みが完全に解けている。
「ルーカス、ありがとう」
イグナーツもトレイを受け取り、ルーカスに感謝した。
濃藍の羽織が揺れ、切れ長の黒目がちな瞳が優しく微笑む。
「この食事に感謝し、明日への力とする。皆が無事に生き延びられますように」
全員がトレイを受け取ると、彼は手を合わせ、食前の祈りを捧げた。
そしてイグナーツの祈りに続き、全員が手を合わせて、各々が祈りを捧げる。
その後、夕食が始まりを迎えた。
全員がフォークやナイフやスプーンを手に取り、料理を口へと運ぶ。
肉は塩辛いが、噛み応えがあり、野菜は柔らかく煮込まれている。
味付けは簡素だが、空腹を満たすには十分だ。
そして食事の最中、簡単な雑談が始まる。
「まあ、缶詰めにしては悪くねぇな」
薄く笑いながらガロットが言った。
「保存食としては十分だ」
冷静にヴェルナーが頷く。
「おう、俺の料理の腕もなかなかだろ?」
陽気にルーカスが言った。
「……美味しいですぅ」
微笑みながらカタリナが言葉を零す。
「本当ね。ありがとう、ルーカス」
微笑みながらエリザベートが言った。
「まあ、悪くないわね」
頷きながらヴィオラが呟く。
「……悪くない」
無表情でリュネットが頷いた。
「えへへ……美味しいですぅ」
微笑みながらセシリアが呟く。
「……美味しい」
無表情のままユリウスが頷いた。
だが会話は次第に、重たい話題へと移ってゆく。
「しかし、これから半年もここで暮らすのか……」
唐突に重たい口調で、ガロットが小言を漏らす。
「そうだ。半年間、この塔で生き延びなければならない」
冷静にヴェルナーが頷いた。
「夜間に魔物が襲ってくるって本当かよ……」
不安そうにルーカスが呟く。
「……でも、本に書いてありましたからねぇ……」
不安そうにカタリナが言った。
「本の内容を信じるなら、夜間に魔物が襲ってくる。備えなければならないわ」
冷静にエリザベートが言葉を口にする。
「まあ、昼間に襲われたばかりだし……夜間も来るかもしれないわね」
ヴィオラが頷いた。
「……来るかもしれない」
無表情のままリュネットが頷く。
「えへへ……でも、みんなで協力すれば、きっと大丈夫ですぅ」
微笑みながらセシリアが言った。
「……協力する」
無表情のままユリウスが頷いた。
「全員、聞け。俺が昼間のうちに食料庫の中を確認して、ざっと計算した限りでは本部からの救援隊が到着するまでに、食料は必ず底をつく」
重たい声でイグナーツが、唐突な事を言い放つ。
そんな彼の言葉に、全員の手が直ぐに止まった。
「食料が……底をつく……?」
驚愕の声をエリザベートが上げた。
「そうだ。保存食、缶詰め、硬質パン、干し肉、すべてを計算した結果、最大でも三ヶ月分しかない。半年は持たない。圧倒的に不足している。途中で食料が尽きる事は確定だ」
大きく頷きながらイグナーツは返す。
彼の言葉に、全員が動揺した。
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