表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔物に包囲された塔で半年間の籠城を命じられた狩人部隊、仲間たちは少しずつ壊れていき、救援隊が来た時には俺しか残っていなかった  作者: りつりん
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/23

1話 食料は何れ尽きる

 夕刻、午後六時頃。

 雷雨は収まり、雨は小降りになっている。


 雲は厚く、空は暗い。気温は零度近くまで下がり、塔の内部は冷え切っていた。

 外は既に夜の帳が降り始めており、森は闇に沈んでいる。


 イグナーツは睡眠から目覚めた。

 身体は重く、疲労は完全には抜けていないが、それでも休息は取れた。


 彼は一度、深呼吸をし、身体を起こす。

 周囲を見回すと、他の仲間たちも次々と目覚めていた。


 エリザベートは白金の髪を整えながら、ベッドから起き上がる。

 白いシャツとズボンだけの姿で、豊かな胸の谷間が覗く。

 蒼い瞳で周囲を見回し、彼女は深呼吸をした。


「もう夜ね……」


 彼女が小さく呟く。


「……よく眠れましたぁ」


 薄桜色の総レース仕様の下着姿のまま、カタリナはベッドから起き上がる。

 豊満な胸がブラジャーに収まり、乳首の形が透けて見える。

 恥ずかしそうに胸を隠し、彼女は微笑んだ。


「夜になったわね……」


 黒革とレースを組み合わせた、拘束型ボディスーツ姿のまま、ヴィオラはベッドから起き上がる。

 豊満な胸が露わになり、乳首が硬くなっていた。

 彼女は腕を組み、周囲を見回す。


「……夜」


 黒を基調とした極薄素材の、スポーツタイプの下着姿のまま、リュネットはベッドから起き上がる。

 細腰からの曲線が美しく、腰回りのラインが色香を漂わせた。

 無表情のまま、彼女は深呼吸を行う。


「えへへ……お腹空きましたぁ」


 薄桜色の総レース仕様の、フルサポートブラとショーツ姿のまま、セシリアはベッドから起き上がった。豊満な胸がブラジャーに収まり、乳首の形が透けて見える。

 恥ずかしそうに胸を隠し、彼女は微笑んだ。


「夜か……」


 黒いシャツとズボン姿のまま、ガロットはベッドから起き上がる。

 筋肉が引き締まった体躯が露わになり、傷跡が無数に刻まれていた。

 彼は薄く笑い、周囲を見回した。


「夜になったか……」


 白いシャツとズボン姿のまま、ヴェルナーはベッドから起き上がる。

 均整の取れた騎士型の体型が露わになり、背中には木片による刺し傷があった。

 彼は冷静に周囲を見回す。


「……夜」


 黒いシャツとズボン姿のまま、ユリウスはベッドから起き上がった。

 細身で柔軟性に富んだ体型が露わになり、中性的な雰囲気が一層際立つ。

 無表情のまま、彼は周囲を見回す。


 だがその時、寝室の扉が開き、ルーカスが入ってきた。

 彼は黒いシャツとズボン姿で、両手に銀色のトレイを持っている。

 そのトレイには、水の注がれたコップと、料理が盛られた皿と、フォークやナイフやスプーンが乗せられていた。


「おい、みんな起きたか。飯の準備ができたぞ」


 陽気な声でルーカスが、全員に声をかける。

 焦げ茶の短髪が汗に濡れ、琥珀色の瞳が輝く。


「ルーカス、お前が料理を……?」


 驚いた表情をイグナーツは浮かべた。


「ああ、まあな。食料庫から、ちょいと保存食を拝借してな。簡単な缶詰め料理だが、まあ食えるぜ」


 そう言いながらルーカスは、全員にトレイを配り始める。

 皿には缶詰めの肉と野菜が盛られていた。


 肉は塩漬けで、野菜は煮込まれている。

 味付けは簡素だが、匂いは悪くない。


 コップには水が注がれており、冷たい。

 フォークやナイフやスプーンは錆びついているが、まだ使用可能である。


「ありがとう、ルーカス」


 トレイを受け取り、エリザベートは微笑んだ。

 白金の髪が揺れ、蒼い瞳が優しく微笑む。


「……ありがとうございますぅ」


 トレイを受け取り、カタリナも微笑んだ。

 淡い薔薇金の髪が揺れ、大きなライラック色の瞳が輝く。


「助かるわ」


 トレイを受け取り、ヴィオラも頷いた。

 深紅と墨黒の軽装甲が裂け、豊満な胸が露わになっている。


「……感謝する」


 トレイを受け取り、リュネットも無表情で頷いた。

 ダークグレーと漆黒の高機動戦闘衣が裂け、腰回りのラインが露わになっている。


「えへへ……ありがとうございますぅ」


 トレイを受け取り、セシリアも微笑んだ。

 生成色のロングコートワンピースが裂け、豊満な胸が露わになっている。


「おう、助かるぜ」


 トレイを受け取り、ガロットも薄く笑った。

 深墨色のロングコートが裂け、背中から腰にかけて複数のホルスターが揺れる。


「感謝する」


 トレイを受け取り、ヴェルナーも冷静に頷いた。

 白と金を基調とした布鎧が裂け、銀縁のロングマントが焼け焦げている。


「……ありがとう」


 トレイを受け取り、ユリウスも無表情で頷いた。

 黒を基調としたロングジャケットが裂け、胸元の革紐の編み込みが完全に解けている。


「ルーカス、ありがとう」


 イグナーツもトレイを受け取り、ルーカスに感謝した。

 濃藍の羽織が揺れ、切れ長の黒目がちな瞳が優しく微笑む。


「この食事に感謝し、明日への力とする。皆が無事に生き延びられますように」


 全員がトレイを受け取ると、(イグナーツ)は手を合わせ、食前の祈りを捧げた。

 そしてイグナーツの祈りに続き、全員が手を合わせて、各々が祈りを捧げる。

 その後、夕食が始まりを迎えた。


 全員がフォークやナイフやスプーンを手に取り、料理を口へと運ぶ。

 肉は塩辛いが、噛み応えがあり、野菜は柔らかく煮込まれている。


 味付けは簡素だが、空腹を満たすには十分だ。

 そして食事の最中、簡単な雑談が始まる。


「まあ、缶詰めにしては悪くねぇな」


 薄く笑いながらガロットが言った。


「保存食としては十分だ」


 冷静にヴェルナーが頷く。


「おう、俺の料理の腕もなかなかだろ?」


 陽気にルーカスが言った。


「……美味しいですぅ」


 微笑みながらカタリナが言葉を零す。


「本当ね。ありがとう、ルーカス」


 微笑みながらエリザベートが言った。


「まあ、悪くないわね」


 頷きながらヴィオラが呟く。


「……悪くない」


 無表情でリュネットが頷いた。


「えへへ……美味しいですぅ」


 微笑みながらセシリアが呟く。


「……美味しい」


 無表情のままユリウスが頷いた。

 だが会話は次第に、重たい話題へと移ってゆく。


「しかし、これから半年もここで暮らすのか……」


 唐突に重たい口調で、ガロットが小言を漏らす。


「そうだ。半年間、この塔で生き延びなければならない」


 冷静にヴェルナーが頷いた。


「夜間に魔物が襲ってくるって本当かよ……」


 不安そうにルーカスが呟く。


「……でも、本に書いてありましたからねぇ……」


 不安そうにカタリナが言った。


「本の内容を信じるなら、夜間に魔物が襲ってくる。備えなければならないわ」


 冷静にエリザベートが言葉を口にする。


「まあ、昼間に襲われたばかりだし……夜間も来るかもしれないわね」


 ヴィオラが頷いた。


「……来るかもしれない」


 無表情のままリュネットが頷く。


「えへへ……でも、みんなで協力すれば、きっと大丈夫ですぅ」


 微笑みながらセシリアが言った。


「……協力する」


 無表情のままユリウスが頷いた。


「全員、聞け。俺が昼間のうちに食料庫の中を確認して、ざっと計算した限りでは本部からの救援隊が到着するまでに、食料は必ず底をつく」


 重たい声でイグナーツが、唐突な事を言い放つ。

 そんな彼の言葉に、全員の手が直ぐに止まった。


「食料が……底をつく……?」


 驚愕の声をエリザベートが上げた。


「そうだ。保存食、缶詰め、硬質パン、干し肉、すべてを計算した結果、最大でも三ヶ月分しかない。半年は持たない。圧倒的に不足している。途中で食料が尽きる事は確定だ」


 大きく頷きながらイグナーツは返す。

 彼の言葉に、全員が動揺した。

最後まで読んで頂きまして誠にありがとうございます。

宜しければ評価とブックマーク登録をお願い致します。

活動の励みとなり更新が維持出来ます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ