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孤児少女と行く異世界無双ライフ  作者: そら
第2章 孤児少女
31/32

ヴィーヴル

裏で新しいシリーズを書き始めるので投稿頻度がかなり落ちると思います( ;´꒳`;)

いつ始まるかは分かりませんが、是非新シリーズも

読んで頂けると嬉しいです!

「マジかよ...っ!」


一瞬魔弾の威力に呆然としていたが、右手に走る

激痛によって意識が現実に引き戻される。


「めっちゃ痛てぇな!まぁあんだけ大量の魔力と

魔法陣を右手1本で使ったんだから当然と言えば

当然か」


あの魔法は右手1本でしか出来ないからこの威力の

魔弾は奥の手かな。銃をイメージしてるせいか、

左手とかで弾を作っても右手に移せないんだよな。


「さて、メルに心配をかけない為にも急がないと」


俺は負担にならない程度の速度で駆け出した。



「見つけた!」


俺は視界の隅に、10m程の巨大な蛇に蝙蝠のような翼が生えた魔物を捉える。


「今日中に終わりそうだな」


自身と剣に付与魔法を掛け、飛び出す。


『跳躍、スラッシュ!』


ギィンッ!!という硬い物同士がぶつかる音が響く。

俺の剣は鱗に10cm程傷を付けて止まった。


「ちっ!」


後ろから迫るヴィーヴルの尻尾を感知し、剣を引き抜き小さく上に跳ぶ。


「これからどうだ、『刺突』」


今度は尻尾に先程の倍くらい深く剣が突き刺さった、が。


「浅いな」


一旦後ろに跳び10m程距離をとり、右手を突き出す


「喰らいやがれ!『魔弾』」


さっきの半分位の魔力で魔弾を撃つ。恐らくこれ位が負担なく使える全力だろう。青い閃光が炸裂する


「あんまり効いてる感じじゃ無さそうだな...」


爆煙から出てくる蛇を睨みつける。


「どんだけ硬ぇんだよ...っ!」


ヴィーヴルの魔力が急激に上昇する。その魔力は

全て口の中に集約されて行く。


『疾走』


俺はヴィーヴルを中心にぐるぐると走り回る。次の

瞬間、口から紅蓮の炎が俺目掛けて駆ける。俺は当たる直前に横に跳躍する。


「あっぶねぇなぁ!クソ蛇!!」


俺は魔弾を4、5発撃ち出す。魔弾はヴィーヴルの

周囲で爆煙を撒き散らす。威力は弱めだが、代わりに爆発範囲を増やして爆煙で目くらましをする。

その間に、左手を前に突き出し、右手を少し曲げ、剣を真っ直ぐ相手に向ける。突きの構え...みたいなものだ。剣と足にありったけの魔力を注ぎ込む。


『風疾り、縮地、刺突!』


俺は風の様に駆け抜け、剣を突き刺す。今度は刀身全てが鱗を裂き、肉に呑まれる。衝撃でヴィーヴルの後ろの地面が抉れ、風が吹き荒れる。


「体の中なら流石に効くだろ?」


更に魔力を剣に注ぎ込む。剣を中心に魔法陣が幾つか展開され、青い閃光が迸る。


『魔弾っ!!』


剣が突き刺さっている辺りの鱗と鱗の間から青い光が漏れだし、肉が、鱗が膨張する。そして遂に破裂し、爆風に乗って鮮血が飛び散る。


「よし、これで勝っ......?」


次の瞬間、俺の視界が物凄い勢いで回る。世界が

赤く見える。痛覚耐性を得てから...嫌、その以前から感じた事の無い痛みが身体を襲う。痛みした考えられなかった俺の意識を晴らしたのは、これまた

痛みだった。壁に叩き付けられる。


「ああぁぁぁ!」


左の手足が動かない、体から赤い液体が溢れ出る。

赤く染る世界の中、ゆっくりと近づいてくる物を

睨み付ける。


「クソ蛇がっ....!」










数ある作品の中から、この小説を読んで頂き、ありがとうございます!

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