Bランク依頼
「これはっ....」
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ヴィーヴルの討伐 B
センマリー草原に出現した
ヴィーヴルの討伐
報酬 金貨10枚
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「Bランクですか?」
サリナさんは1度叫びそうになったのを抑えて、
驚いた声で尋ねてくる。
「えーと、駄目でしたか?確か1個上のランクの
依頼まで受けれたと思うんですけど..」
「いえ、受けることは可能ですが、初めての依頼がBランクなんて、有り得ない事だったので、驚いてしまいました。それでは、依頼を受理します。何か聞きたい事はありますか?」
「そうだな...この依頼は今日終わらせないと
いけない訳じゃ無いんだよな?」
「はい。期限は依頼書に書いてありますが、
雑用とか緊急の依頼じゃ無ければ基本的にその日
のうちにって事は無いですね」
「そうか、感謝する。これ以外には特に質問は
ないかな...,」
「そうですか。それでは、お気を付けて!」
「あぁ」
俺は軽く頷きギルドを後にする。
◇
「そういえば、Bランクの依頼を受けたから、
多分明日は宿に帰れない。もしかしたら野宿
していくかも」
「Bランクって、そーた、平気なのっ?」
「何がだ?」
「だって、依頼Bランクって....」
なるほど、メルは俺が心配な訳だ。
「多分平気だ。無理そうだったら直ぐに逃げる
から安心しろ」
「それでも...やっぱり不安だよ。私も付いて
いくよ」
「それは駄目だ。これは俺が受けた依頼だし、
まぁ、俺の力が何処まで通用するのか知りたいしな」
これは俺の本心だ。現状の俺の力がこの世界で
何処まで通用するのか。
「そーた....」
「大丈夫だって。そうだ、そんなに心配してくれるなら、教えて欲しい事があるんだ」
「教えて欲しい事...?」
「そう。メルが魔法を使う時に大事にしてる
事って何だ?」
「魔法を使う時に大事にしてる事?何で?」
「いや、純粋に気になっただけだ」
「うーん...強いて言うなら、イメージ、かな?
まぁ魔法を使ってる人なら大体知ってる事だと
思うけど、やっぱり魔法はかなりイメージで左右
されるから」
「イメージか...なるほどな、ありがとう」
この世界では常識のようだが、魔法はイメージで
かなり左右されるらしい。初めて知ったわ。
「そういえば、メルに渡した魔道具あっただろ?
もし野宿とかになったら安否確認って事で魔力を
送ろうか?」
「うん、お願い」
その後は、夜になるまで明日の依頼用にテントや
ポーション、安い魔道具を幾つか買って宿に
戻った。
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