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孤児少女と行く異世界無双ライフ  作者: そら
第2章 孤児少女
26/32

天使

テスト期間終わりました!⸜(*ˊᗜˋ*)⸝

「いらっしゃいませー!」


俺たちは宿を出て服屋に来た。理由は勿論メルの服を買うためだ。


「どうだメル?何か欲しい服はあるか?」

「私は...今の服が良い」

「うーん...ずっとそのままってのもありだし、

寝間着を一着俺が選んで良いか?」

「そーたが?...うん、お願い」


本人からの許可も取れたので、良い感じの寝間着を

探す。


「これなんてどうだ?」


俺はメルに一着のワンピースを見せる。それは純白のフリルがあしらわれ、胸元にリボンがあるアリスの様な服だ。


「こんな可愛いの、私には合わない...」

「絶対似合うって、1回試着してみよ!」

「そーたがそこまで言うなら...分かった」

「よし決まりだ。すみません、試着室を使っても良いですか?」


俺は近くの店員に尋ねる。


「はい、大丈夫ですよー...そちらの子ですか?」

「そうですけど...あっ」


そこで俺は気付いた。メルは服こそ多少まともに

なったものの、髪はボサボサで、全身に汚れや傷も多い。特に風呂に入れたりして無いからな。そりゃ

怪しまれるよな。そう思っていると、店員が口を

開く。


「あー...もし宜しければ、髪や体を洗ったり、

軽い傷を治したりしましょうか?勿論別料金ですけど...」

「良いんですか?ならお願いします。ちなみに

幾ら位ですか?」

「そうですね...傷の治療にポーションを使いますのでお洋服を含めて銀貨3枚ほどになってしまいますが...」

「では、それでお願いします」

「ゆーた!?」


すると突然、傍で聞いていたメルが驚いた様な

声を出す。


「どうした?」

「銀貨3枚って、そんなにお金使って平気なの?

水で体を洗えば済むし、傷もそのうち治るよ!」


珍しく大きい声を出すメルに少し驚きながらも答える。


「まぁ、こういう所でやって貰った方が良いだろうし、傷も早く治すに越したことはないだろ?」

「それはそうだろうけど...私、ゆーたに何も返せ無いよ?」


あぁ、そうか。それを気にしてたのか。本当に

良い子だな。


「別に、俺はメルと一緒に居るだけで楽しいし、

一緒に生きて、積み上げようって決めただろ?

それでも何か返したいっていうなら、これからも

俺の傍で、少しずつで良いから返してくれ」

「ゆーた...うん、私ずっとゆーたと一緒に居る!

恩を返したいし、何より私がそうしたいからっ」


そう言ってメルは微笑みかけてくる。すると気まずそうな店員の声が聞こえてくる。


「えーと...」

「あ、すみません。それではこの子をお願い

します」


俺は店員に服と銀貨を3枚渡す。メルは店員に連れられ、カウンターの奥の部屋に入っていく。それから暫く異世界の服を見ていると、メル達が入って

言った扉が開き、中からメルが出てくる。


「グフッ」

「そーた!?」


元々ボサボサで一切手入れのされていなかった髪は

綺麗に肩先まで伸ばされ、汚れが無くなり心無しか少し灰色っぽくなった灰汁色...亜麻色?とでもいうのだろうか?は、光を反射して輝いている。汚れや傷の無くなった綺麗な白い肌と服も相まって天使みたいだ。


「天使みたいだ」

「てっ!?あ、ありがとう...嬉しい」


吐血しながらの賛美に、メルは顔を真っ赤にして

小声で返す。控えめに言って可愛すぎる。

数ある作品の中から、この小説を読んで頂き、ありがとうございます!

もし、面白いと感じて頂けたら、

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