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孤児少女と行く異世界無双ライフ  作者: そら
第2章 孤児少女
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朝の一幕

カーテンの僅かな隙間から差し込む光で目が覚める。こういう自然に起きる朝は心地良い―――

「!?」


俺は目の前にある美少女の寝顔に驚くが、何とか

声を堪える。そいえば昨日同じベッドで寝たな。

少しずつ冷静になってくると、俺は右腕の痺れに悶えそうになった。そりゃ寝てる間ずっと腕枕だったから当然ではあるが、あまりの痺れに俺はそっと

メルの頭を枕に載せる。


《スキル 麻痺耐性を獲得しました》


「それで良いのかそれで」


俺は自身のスキルに小声でツッコミを入れる。するとベッドの方から毛布の擦れる音が聞こえてきた。


「おはよう。悪い、起こしたか?」

「おはよう。ううん、寧ろ起こしてくれてありがとう。こんなにぐっすり眠れたのは本当に久しぶり」

「そっか、なら良かった。取り敢えず食堂に行きたいが...」

「?」


俺はメルを下から上から下まで見渡す。


「昨日は特に思わなかったが、その服で外に出る

のは...」


そう、メルはボロい大人用のシャツを1枚纏って

いるだけなのだ。しかも所々破れている。スラム

とかでは普通だったが、街の往来を歩くなら少し、いやかなり浮くだろう。俺は一先ず自分の寝巻き...

特に柄の無い白いの大きいシャツを渡して、自分は

いつもの服を着ることにした。


「ゆーたの匂いがする...」

「すまん、臭かったか?」

「嫌、凄く良い匂い」


朝から攻撃力が高過ぎる....


「よ、よし。食堂に行くか」

「ん」



「いただきます」

「い、いただきます」


メルは俺の真似をするように辿々しく手を合わせる

。ちなみに今日の朝食はキャベツたっぷりのサラダとコッペパン、コーンスープだ。


「美味しい、美味しい、熱っ!」


メルは手でサラダを鷲掴みにして口に運び、パンを

齧り、コーンスープを1口、冷ましもせず

口に入れて悶える。


「はい、お水」

「ごくっごくっ..はぁ...ありがと」


俺はテーブルに置いてあった冷水をメルに渡し、

メルはそれを一気に飲み干す。


「大丈夫か?」

「ま、まだ少しベロが痛い」


そんなちょっとした事故がありながらも、俺たちは

朝食を食べ終える。


「ご馳走様でした」

「ご、ご馳走様でした」

「この後はギルドに行くつもりだけど、何か用事はあるか?」

「特に無い。私も付いてく」

「そうだ、メルも冒険者登録してみないか?」

「私が?」

「あぁ。そうすれば一緒に依頼を出来ると思うんだが、どうだ?」

「そーたと一緒....うん、私も登録する!」

「よし決まりだ!けど、その前に服を買いに行こうか」


大雑把な予定を決め、街へとくり出す。



数ある作品の中から、この小説を読んで頂き、ありがとうございます!

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