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迫り来るトラック(笑)

そこは、神野高校の通学路。直ぐそこに道路があり、走行中の車やビルも多く、歩道も狭く信号機前ではクラクションが止まない、安心安全な愛すべき通学路である。


今の時刻は8:20。これから学校が始まってしまうと、憂鬱な顔をするもの、友達と和気あいあいと話すもの、様々な表情をした学生達が今日も今日とてごった返していた。


それを横目に、学生達とは反対方向に歩く青年がいた。

その青年こと俺の名は碧 悠太(あおい ゆうた) 今年で1()7()歳の高校1()()()だ。


今日は平日、道行く学生達を見れば、神野高校が創立記念等では無い事は一目瞭然だ。

そして俺はれっきとした神野高校の学生。要はサボりだ。


「おっと...」

「すまん」


フラフラと歩いていたため、途中で神野の学生とぶつかった。


(頭がモヤモヤする....体も重い....)


()()()()()の不調に耐え、人波に逆らいながら数分歩き、辺りに制服姿の人影が一切無くなった頃、道路側から何が物凄い勢いでぶつかる音と、甲高いタイヤの悲鳴が聞こえた。


「何のお」


道路の方に視点を移す。


「とぉぉぉぉ!?」


そこにあったのは視界1杯に広がる、太陽を反射して光り輝く白い何か。


思考が追いつく前に体が足を動かした。


全力で横に飛ぶ。


視界が90°回る。


一瞬の浮遊感。


真っ白になった思考は、左半身に走る激痛によっ現実に引き戻される。


「痛っ!!...何だ今の!?トラック!?」


寝転がっている状態から上半身だけを起こし、先程まで自分が居た所を見ると、転生物を愛する少年少女の希望の塊が歩道に突っ込んで来ていた。


その事実を理解すると同時に、今度は道路の反対、つまりビルや民家、飲食店が立ち並ぶ方向から、何かの破壊音とガラスの割れる音が聞こえて来た。


「っ!?」


床に尻もちを付いていた俺は、足と手に力を入れ、蛙の様に全力で跳躍した。

変な体制からいきなりの跳躍、受け身を取る事は叶わず、地面を1.2回転した後、仰向けに倒れ込む。


「何だ、何が起きてるんだ!」


俺は思わず叫んでしまった。1度目はまぁ交通事故という事で済ませられる。

いや済ませてはいけないんだが。

問題は、2()()()だ。

2回連続でトラックが突っ込んで来ると言うだけで奇跡だが、そもそも2回目のトラックが突っ込んで来た方向には道路なんて物はない。


少なくとも、奥に2、3建は建物があった筈だ。

だが、そんな疑問は直ぐにどうでも良くなった。


いや


()()()()()()()()()()()


先程まで青かった空は、あるいは俺の視界は、白い鉄の怪物(トラック)に埋めつくされて居たのだから。

皆さん初めまして、そらですm(*_ _)m

数ある小説の中からこの作品を読んで頂き、大変ありがたいです!

本作が初めてなので、至らぬ所は多いと思いますが、暖かい目で見守って頂けると幸いです!

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― 新着の感想 ―
[良い点] ああ、いきなり事故った!
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