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夜影の狩人 前

本編UPです

 いいか。お前をいつでもねらってる。後ろには注意しな。後頭部に熱い鉛をくれてやる。俺は『偉大なる狩人グラン・バヌール』だからな。




 ここは元日本の某地区の港。その港に青いの隊員服を着た兵士たちがいる。港に兵士。普通なら、お目にできない光景だった。

 その中に、大型のテントがあった。

「作戦を説明する」

 電子ボードの前に立つのは人物は隊長だ。その隊長は小柄で身長も低い。顔付がどこか幼く見える。

その、隊長と電子ボードを見つめ、後ろに手を組み、微動だにしない数十人の兵士たちを前に、隊長が作戦の説明を始める。

「我、第23機械化機動部隊を半分に分ける。第1、第2分隊とする。まず、第1分隊の指揮はオレ――前沢裕緒まえざわひろうがする」

 前沢裕緒。年齢18歳。圧倒的な統率力とリーダーシップを買われ、隊長に昇進した若手の隊長だ。実戦経験は少ないが、そこそこの戦火を出す、優秀な兵士だ。

「第1分隊の最優先事項は人質の保護だ。対人戦闘になる。気を引きしめろよ。次に第2分隊の指揮はうちの部隊の副隊であるロイス・アンダーソン副前線隊長。敵SFをかく乱。時間稼ぎを頼む。敵主力はSF/G-36J ファントム」

 ロイス・アンダーソン。年齢37歳の大ベテランだ。筋肉質に190センチを超える長身の白人。

「ヒロー。質問だ」

「なんだ?」

「うちの『横綱』とファントムじゃ、性能が違い過ぎる」

「そうだ。だから、今回は増援を要請した。なんでも、国連傘下の特務隊らしい。偉大なる狩人グラン・バヌールっていうらしい・・・・。詳細はうちの総指揮大隊長もしらないらしい」

「そんな、敵か味方か解らない奴を信じるて大丈夫か? 後ろから撃たれるのはごめんだぜェ」

「そん時は線香の一本は添えてやる・・・あ、失礼したな作戦を説明が・・・」

 作戦の説明を忘れ、私語に近い会話をしたことに謝罪して、再び作戦の説明に入る。

「今回、敵戦力の把握が出来ていないため、新兵に作戦の参加してもらう」

「えッ!? ちょッ」「隊長ー!」「マジすっか!?」

 無数の疑問の声が上がった。それが、何十人の声で互いが互いの声を、妨害し何を言っているかわからい状態だった。

「大丈夫だ。お前らはおれか、ロイスの指示にしたがえ」

「で、でも、前線隊長!」

「お前らの最優先事項は指示にしたがう事だ! おれがお前を死なせない! だから黙って指示にしたがえ!」

 ざわつきを、掻き消すように大声で叫んだ。新兵の数人はその大声にビックと体が反応した。

「主な作成の解説は以上だ。後は個人作戦担当書を見てくれ。作戦の開始は1時後。各員所定の位置に待機。作戦の開始を待て。以上解散」






「機長、後どれくらいで着く?」

「ん~。1時30分と言ったところだ」

 太平洋上空、緑色に塗装された軍用輸送機。その中に一人の少年が機長に話しかけた。

長い髪を一本に束ねている。身長は平均以上に高い。

「間に合ってくれ・・・」

少年はそう祈った。

 この輸送機は今、ある部隊の増援として出撃した。その部隊の装備は少しばかり、悲しいの物があった。間に合わなければ全滅。

「間に合うよ。きっとね」

 少年の切なる願いに花を添えた声。

 少年と同じくらい髪の長い髪を持つ少女。身長は平均的。この二人顔付きが似ている。双子のようだ。

「で、でももしって事も・・・!」

 どこか、おどおどした少年。髪に特別目立つ点はなく、身長も平均的。

「・・・・大丈夫。あの子なら大丈夫・・・」

 本を広げた少女。眼鏡が似合う静かな少女だ。身長は平均より少し低いくらい。髪はショートヘヤー。




 パワードスーツ。機械の補助を借りて人間をサポートするスーツ。、もちろん軍事利用されるのは、誰も目からも明らかだった。

 そのパワードスーツに身を包んだ裕緒。肩には貫通性の高い弾丸を撃つ突撃銃をかけていた。右手にはヘッドマウントディスプレイとヘルメットが合体したヘルメットをもっていた。

 ヘッドマウントディスプレイとは照準器の事だ。電子的に兵士をサポートする。

「山河二等兵」

「・・・はい」

 裕緒は新兵である山河平次やまかわへいじに声をかけた。理由は誰もが見てわかる。怯えているからだ。

「怯えるな。大丈夫だ」

「はい・・・」

「なんだよ! もっとシャキっとしろよ! 男だろ!?」

 平次の頼りない返事に裕緒が背中を叩く。少し、強かったのか、体が大きく動いた。

「前線隊長・・・」

「ん? なんだ?」

「怖くないんですか?」

「バーカ。怖くてこの仕事できるか。あ、お前とおれバディーな」

 下を向いて怯えていた、表示が驚きの表示だった。

「え、前線隊長?」

「不満か?」

「い、いいえ! 不満じゃありません! むしろ、尊敬している前線隊長とバディーを組めて光栄です!」

「はッ?! おれが尊敬!? バ、バカ・・・。そんな事いっても、何もでないぞ・・・・」 

 裕緒が平次以上の驚きの表示。顔を赤く染まる。

「いいえ、ボクは前線隊長を尊敬してるんです!」

「バババ、バカ!お前上官をいじってるのか!?」

 顔面いっぱいを赤く染まる。部下の純粋な心に裕緒はもう、赤くなった顔をどうしようもなかった。耳を赤くなっている。

 この二人、上官と部下の階級の違いはあるが、実際は同い年。こう見ると友人どうしの、じゃれあいに見える。

「おーい。ヒロー何して・・・って、ヒロー顔が赤いぞ。風邪か?」

 片言で裕緒を呼んのはレイエス・リーズ。この部隊の名スナイパーだ。ロイスほどはではないが、白人らしい長身に筋肉質の体。

「ち、違う! こいつがおれをいじるってくるからだ!」

「いいえ! ぼくはただ、『尊敬している』って言っただけです!!」

「はいはい。分かったよ。ガキの詰まらん喧嘩はいいから、早くしろよ。作戦開始30分前だ」

「もう、そんな時間ですか!?」

「え、もう30分前!?分かったよ。レイエス」

「あ、いましたね」

 次に登場したのはこの部隊の鍵となるとも言える重要な役割を持つ人物だ。戦況に合わせ作戦の変更、立案など一気に受け追う。彼女は永戸悠美ながとゆみ。年齢は19歳。大和撫子のような女性だ。だが、すこしドジな一面がある作戦指揮官だ。

「ヒロちゃん。部隊総指令官がお呼びですよ」

「あ、了解。悠美さん」




「お、来たかね」

 大型のテントに一人の老人が湯飲みを持っていた。将校の軍服に胸には、多くの勲章くんしょうが目立つこの老人は羽鳥はとり部隊総指令官。67歳の老兵だが、その指揮能力は折り紙つきだ。

イスに座り、テーブルにパソコンやら、なんやとゴチャゴチャしていた。

「前沢前線隊長。準備は出来ておるか?」

 その横で、直立不動、後ろに腕を組、将校服に身を包み、圧倒的な威圧感を放つ人物は加藤かとう部隊副総指令官。声に威圧感がある。

「はっ! 準備は完了しました!」

 少し加藤部隊副総指令官に怯えながらも敬礼。すぐに手を下ろす。

「よろしい。さて、裕緒くん。よい話しと悪い話しがあるが、どちらから聞くかのう?」

 古風の口調がこの羽鳥部隊総指令官の特徴だ。

 と、ここでお茶を飲む。ホと一息。

「えぇ~、では悪い話しから・・・」

 羽鳥部隊総指令官は顔色変えずに語り出す。

「増援部隊が遅れているそうじゃよ」

「まずいですな。それは」

 と、加藤部隊副総指令官。眉をピクリと動かた。

「いい話は?」

「我が部隊に新しい兵がくる」

 羽鳥部隊総指令官は脇に抱えた紙を裕緒に渡した。裕緒は紙を見た。ページ数は少ない。が、紙いっぱいに文字が並んでいた。左上には写真が貼ってあった。

「子供? このような子供がうちに配属になった兵ですか?」

「前沢前線隊長も未成年であろう。それにこの部隊にも未成年はおる。珍しくはないだろう」

「そうですが・・・この4名が今回の増援で、我が部隊の新入り」

 ページをめくり、また最初から見直す。それを何度繰り返した。もちろん、この行為には信じかがたことが書いてあったからだ。4名の内、2名がテスタメント。

 4名の新入りであり、今回の増援部隊。そして、部隊名がない。4人でどう敵を相手にするのか。それが、裕緒を疑問だった。




 作戦開始時間は5分を切った。今は各員が最後のチュックをしている。

「ヒロー。本当に連中あてになんのか?」

 ロイスだ。パイロットスーツを来たロイスが横綱のコックピットから話かけて着た。

 横綱とは日本の独自開発したSFで、国土防衛を目的として開発された。分厚い装甲に重火力が唯一の特徴でその他のステータスは皆無だ。正直、時代遅れてのSFだ。

 そのロイス機には、対SF用アサルトライフルに無反動砲、垂直ミサイルポットが装備されていた。

「正直、おれも解らん」

「前線隊長の言うセリフか?」

 横にいたレイエスが裕緒に言う。

「当てにしないと、俺たち死んじまうよ。ヒロー」

「だけど、増援を信じる他ないだろ」

「まぁ、そりゃそうだか・・・」

「ロイスの旦那。死ぬなよ。まだ、金返してもらってないからな」

「へっ、返すかよ」

ロイスとレイエスは元アメリカ軍海兵隊出身だ。この第23機械化機動部隊で一番実戦経験がある。

「いくぞ」

「はいよ」




「全員、ナノマシン回線を開け。チャンネルを間違えるなよ」

 作戦開始1分前。ナノマシン回線を開き、通信回線がオープンになった。銃火器を安全装置を外す。

横綱に乗る兵士はエンジンを作動させ、操縦桿を握る。FCS(火器管制装置)を解除。これで、準備は完了だ。

『作戦開始』

 脳に声が響く。新兵からしてみれば、気持ち悪いものだろうが、裕緒やレイエス、ロイスからしてみれば慣れたものだ。

「お前ら、俺より先に死んだら殺すからな。覚悟しとけ」

 と第1分隊全員に肉声で告げる。

 新兵たちは突撃銃のグリップを強く握る。それは、生死からの恐怖と緊張からだ。

『秒読み入ります』

 悠布の声が秒読みに入る。

 ロイスは操縦桿のトリガースイッチの上に被さる、トリガーカバーを親指はじく。そして、トリガースイッチに親指を軽く乗せた。

 いよいよ、始まる。生死をかけた戦争だ。

『3、2、1、0! 作戦開始! 第2分隊攻撃開始!!』

「よし、ミサイル撃ち方始めぇ!」

 そのロイスの指示で6機の横綱から、無数のミサイルが夜影やえいに走る! ミサイスの轟音、エンジンから吐き出される炎、そして、白い白煙が線を引く。

ようやくUPしまた! 前、中、後でUPしていきます!

脱字、誤字あったらすみません、すみません!(汗)


『ヘッドマウントディスプレイ』は功殻機動隊やメタルギアソリッド4の雷電が頭につけていたやつです。

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