四月一日の嘘
「好きだよ…嘘だよ」
(ホントだよ)
「どっちだよ」
テレパスの彼は私の心を読んで笑う。
(知ってるくせに)
唇を尖らせる私の頭を、彼は優しく苦笑しながらポンポンと撫でた。
嘘でもいいから言ってほしいのに決して言ってくれないその言葉。
彼の左薬指に光る指輪が、今日だけの嘘だったら良かったのに。
end
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