第二十六章 戦場へ
ラーメン食べたい!(何
なんかラーメン食べたい…白河ラーメン…最近行ってないなぁ…くすん(つ_;)
さてさて、煩悩終了(^^;
今回は…最終回…の、前の前くらい?
伸びるかもしれないけど一応それくらいの位置。ちなみにだいたいこういうのははここでフラグ整(ry
…。
そういえば、昔(ここに来る前)この作者スペースで万引きとかの犯罪に熱く語ったのを思い出しました
なんでだろ?選挙だからかな?
どこの政党が勝つか楽しみに待つとします
それでは、開票が終わるまでごゆるりとおくつろぎ下さいませ
メインコンピューターが復旧した。機械独特の重低音を響かせながら巨大なモニターに起動│%《パーセンテージ》が表示されている。
夜通し続いていた作業から解放されて、何人かは歓声をあげた
「さて、君達にも仕事だよ…ヘラヘラ」
Dがクロアとエアリアルの二人を呼び寄せてから館内放送でGと他のツバインを呼ぶ…。
「なぁ、仕事って何だよ」
「教えてあげないよ」
Dの言葉にクロアは軽くため息をつく…。
コイツのノリにはどうにもついていけない…。肩を落としてもう一度ため息をつく
最近、こんなのばっかりだ…数分後、元からいたクロアとエアリアルを除いたツバインのメンバーが中央管理室にやって来た。
楼騎・ノピア・ヨロワの順で整列した後ろにエアリアルに手を引かれて並ばさせられる
「さて…Gが来ればokだね」
相変わらずのヘラヘラとした笑い方に微妙な緊張感がある気がした…。
いや気のせいか。クロアは普段の行いからそう判断する。間違っても緊張するやつじゃないのだから
「待たせたの、主ら。こちらの方はやや時間がかかってしもうた、すまんの」
Gがカツカツとやって来てそう言った。
「では始めるとするかの。D、あれを」
はいはい、と答えたDはメインコンピューターのキーボードを叩く。
ジジジ…と音がして五人は一斉に頭上のモニターを見上げ、ぷつぷつとしたノイズが画面に表示されているのに驚いた
「ジャミングしたよ。これでメインコンピューターを介して私たちの会話は聞こえない…。再起動の時にちょこっと仕組んでおいたんだよ…ヘラヘラ」
Gが、うむと頷いて五人に話しかける
「これから、作戦を伝える」――ノイズが走る。
鎖で身動きを封じられている名がない少女の足元に、非常によく似た少女が横たわっていた。
数時間前に逃げ帰って来た直後、青い雷撃に背後から貫かれてから身動きをほとんどしていない。一応呼吸はしているようなので死んではいないようだ…。
もっとも、BUGに死の概念はない。
自身のバックアップさえ残してあればたとえ『ブレイク』されようと入れ替われるのだから…
―ウィストレア…!
拘束された少女は声が出せない口で呼びかける
何度も呼ぶが、ウィストレアは服の裾を握ったまま動かない…。
―どうしよう、このままだとまた御母様に…。
雷撃の発射源にして彼女を拘束している張本人…。未だに姿を見てはいないがウィストレアは最初、半狂乱の様子で御母様が来る!と叫んでいた。
―まぁ…その時攻撃を受けちゃったから、詳しくは聞けなかったけど…
彼女はぷつぷつと現れたノイズに気付く
―お願い…クロア。この子も助けてあげて!私、やっぱり放っておけない…
「無理ですよ。」
ノイズが溢れて、三枚のローブを重ねた少年が空間から現れる。
―エイド!
「…気安く呼ばないで下さい。私は今より『神影』となります。ウィストレア様の力をいただいて、ね」
ジジジ…とノイズが増幅される。
―まさか…!
「『ブレイク』」
極彩色の光がウィストレアを飲み込んだ。
今まで身動きをしていなかった彼女は光を受けてこの世のものとは思えないような叫び声を上げて手に握っていた服の裾を引く
次第にその手の力は弱まっていき、床に落ちて動かなくなる
「…ふぅん、なるほど、これが『神影』の力ですか…。なかなか心地よいものですね」
―嘘でしょ?
少女は驚きで目を見開く
―『神影』の力が…奪われた?!
驚いたが、すぐに自分も似たようなことを受けていたのを思い出して冷静になる。
―クロア、意外と時間が無いかも…
ノイズが世界を掻き乱して消える。
その場に残ったのは一人の少女だけだった…―現実世界・とある家
一人の人物がいた。
なんとなく眠れず、なんとなく星の見えない空を見上げていた。
「やれやれ…昔は一番星とか探すのだけでも楽しかったのに…今は星そのものが見えないや」
ぽてん、と縁側から家の中に倒れこむ。その家はとても広い日本家屋…を改装しており、だだっ広い家に二階と言う名の広大な空間が付随されていた
ふと、家の電話が鳴っているのに気付く
「およ?誰だよ…こんな夜中に…」
彼は電話まで歩いていき、受話器を取って言う
「近所のゴミ拾いから要人警護まで、何でもこなす何でも屋です。名前はまだないけどね」「…と、言うわけじゃ。主ら、わかったかの?」
クロアは閉じていた目を開ける。
「あぁ…。オムライスがどうした?」
「話聞け」
ガツン、とメモ板の角がクロアの頭にぶつかる。痛い
Gはコホン、と咳払いして他のメンバーの様子を窺う…。
「にぇむ…」
あくびを噛み殺しながらエアリアルは呟き、
「うぅん…メンマ…玉子…」
「しなちく…とろとろ…」
意味不明な単語を発しながら眠る双子と
「…起きてるぞ。」
キリッと一人だけ真面目に聞いていた楼騎を見てGは軽いめまいを起こす
「主ら…起きぬかぁぁぁぁぁ!」
「ふとめんっ!?」
「しらかわっ!?」
Gの怒号に双子は目覚める。どんだけラーメン食べたいんだ…コイツラは
「もうよい。T!連絡はついたか?」
ずいぶん遠くにいたTが携帯片手に手を大きく振っている。どうやら肯定の意味らしい
…イマイチ理解に苦しむが
「ふむ。では行動開始じゃ
皆また例の回線を使う。管理者用ログインルームに移動じゃ」
まだうつらうつらとしているノピアとヨロワを先に立たせてエアリアルが最初に移動を始める
次に楼騎、続いてクロア。
―待ってろ、もうすぐ…
正常動作を阻害されているモニターを見上げる。何故だかそこにアレイアがいる気がした…管理者用ログインルーム。中央管理室に付属しており、度々足を運ぶ因縁めいた場所、そこには今七人の人物がいた。
「まず最初は別サーバーへと主らを転送する。前回のアクセスでメインコンピューターが自動的に回線をブロックしておるから全く同じ手は使えぬ…。じゃが、他を経由すれば接続出来るはずじゃ」
ほぅほぅ…とDが頷く
「主の提案じゃろう!」
「そうだったねぇ…ヘラヘラ」
―もうやだコイツら
クロアは徐々に頭痛に変わってきたこの感情をどうにか押さえつけて個室に入る。
曇りガラスに囲まれた中には照明が一つと椅子型の端末が一台。クロアはそこに座り手足が機械に圧迫されるのを感じる
「いくぞ。主らに神々の祝福のあらんことを!」
頭を押さえる端末が起動して意識が薄れていく…揺らめくような意識は電子の世界で形を作りなおす。蒼碧のコートを羽織りクロアは地面に着地する。
「ログイン…ってここは…」
薄暗い空に死んだような町、いつだったか見覚えがある景色だった。
「よっ。と」
「着地ぃ」
「すたっ!」
「到着ね、ヨロワ」
四人が少し遅れて現れる。エアリアルと楼騎はなんだが微妙な表情で周囲の建物を見つめていた。
楼騎は建物の壁を撫でて軽く目を閉じる
「…これは」
「お久しぶりですね、皆さん」
聞き覚えのある声がした。声の方を振り返ると若草色の上等な布地に金の糸で刺繍した和装の人物がいた。
常に笑っているような顔つきの人物は、おや、と二人の新顔に笑いかける
「お二人とも初めまして。私はこのサーバーの管理人、若草と申します」
ノピアとヨロワは一度顔を見合わせてからそれぞれ名乗る。
「ノピアさんにヨロワ君ですね。以後よろしくお願いします」
やんわりと会釈しあい、三人は自己紹介を終える。
「…まずはゲームマスターの方々に。私はこのサーバーを緊急回線としての使用許可を出します。これであの時の契約は完了ですね?」
ブゥン…とモニターが現れてGが映し出される。うむ、と重く頷いた彼女は若草に一人だけ言う
「主のサーバーは本来違法じゃ。じゃが…その完成度は高いからのぅ…仕方なしの特例じゃと言うことは忘れぬよう」
「はいはい…。私もこれを壊されたくはないのでね。仕方なくとは言え両者の思惑が一致したのは幸いです」
ふん、とGは鼻を鳴らして話を変える。
「ツバインの面々にはそこからメインコンピューターへとログインさせる。良いな?」
無言の頷きが返された。
「良かろう。ではいくぞ」
五人の体がふわりと浮き上がる。
青白い光が包み込み、僅かな浮遊感に双子は感嘆の声を上げた
「クロア。アレイアをよろしくお願いしますよ?」
クロアは頷く。
「あいつを連れ戻したらお前らが出会った経緯を聞かせてもらうぞ」
若草は戸惑いぎみに笑う
「忘れなければ、そのうち」
体を包む光は明るさを増して視界全てを光の色に塗り替える。五人は互いの距離さえも見通せなくなったのを認識し、その空間から転移していった
「さてと…。後は彼らに任せましょうか」残された若草は呟き、右手を水平に広げる。その手には巨大なリボルバーが収まっていた…。
狙いの先は円と球で構成された生命体にピタリと定められていた
ズドン!と火柱が吹き出して内部から巨大な弾丸を打ち出す。
BUGは自分の体長の半分はある弾丸を受けて吹き飛ばされてどこかの建物の裏まで飛んでいく…。
「やれやれ…ですね、私が『御母様』とやらを裏切ったのはお見通しですか…。」
次弾を装填して若草は建物の裏から出てきたBUGに向けて銃弾を放つ。だが、今度は吹き飛ばされずに弾をはじかれてしまう
「…ちょっとばかり手間がかかりそうですね」
あはは、と笑いながら次弾を装填。動きに合わせていつでも撃てるように身構える
…三度目の銃声が響いた青い光に包まれたクロア達はすごい勢いで移動していた。光とほぼ同じ速度で東京という巨大都市の電線を何度も分岐しながらメインコンピューターへと転送されていく
終点までは長くかかったような気がした。
体を包んでいた光が弾けて、五人は宙に放り出される…。各自は体勢を立て直して床に着地する。
「来たわね…。メインコンピューター」
霧がかった広大な空間の中でエアリアルだけが音をたてる。
五人は武器を解放して現れるだろう敵に備える…。一秒、二秒、三十秒、一分と待ち構えるが、迎撃部隊の現れる気配はない。
「…気付かれてないのか?」
「それは考えにくいわ…ですよね?エアさん」
ノピアがすかさず言い返してエアリアルの賛同を求める。話しかけられた本人は微妙な顔をしていた。
「う…ん…。ノーコメントでいいかなぁ?」
「構わん。それよりも敵が来ないのならば今のうちに移動すべきだ。」
楼騎の言葉にクロアは賛同する
「議論をしても意味がない。敵が気付けば嫌でも出てくる。今のうちに先へ―――」
―クロア!逃げて!
くらり…とめまいがしてアレイアの声が聞こえた気がした。刹那、世界がノイズに掻き乱され、無数の球体に囲まれてしまう…。
「ちっ。『BUG-01』か」
楼騎は舌打ちして『幽月』を構える。
五人を囲むのは8体ものBUG。一人一体というわけにもいかない状況にヨロワが不安そうに見上げる
「…お前ら、何者だ?」
クロアは言った。
黒い翼を広げるようにして『神影』であるフギンとムニンの力を発動する
刹那的に放たれた白と黒の閃光、彼を中心に一瞬にして全てのBUGを斬り伏せる
…。一瞬の静寂の後に取り囲んでいたBUG達がグズグズと崩れるように粒子に変化して消滅する。崩れた足元に積もった粒子はまるで砂金の山にも見えた
「すっごーい!クロアお兄ちゃん、つよくなったねー!」
クロアは『神影』を解除して首を振る
「こいつらはBUGじゃない…。少なくとも、今までのやつよりもずっと弱い劣化品だ。
一体…何があった?」
クロアの言葉に、ヨロワ以外の三人は顔を見合わせる。大差は感じなかった…。三人の意見はそれで一致したのだ
深く考え込むクロアにエアリアルは明るく話しかける
「敵が弱くなったのならラッキーじゃない♪
サクサク進めるよっ!ねっ!」
キッ、っと二人を見る
「そうだな。」
「う…うん」
その笑顔の裏の威圧に二人は威圧され、頷いて参道の意見を述べる。クロアも少し間を空けてそれもそうだな、と頷く。
―アレイア。お前はどこにいる
そんな思いとは裏腹に一行はどこまで続いてるかわからないほどに広大な部屋をまっすぐに歩き始めたノイズが走る虚空に二人の姿があった。
一人はその場に倒れていて気を失っているようだったが、もう一人は炯々と輝く炎を抱いた杖を手にしていた。
「…ふん。最初のは失敗でしたか…。確かにあなたの言う通りですよ?クロアさん…
ですが…次はどうでしょう?」
足元に倒れてたいた人物の指が炎の光に揺れた…。彼が杖を掲げると空間が歪み、新しいBUGが即座に作成される
「…行きなさい。クロアと人間、全てを消して構いませんので」
青白い光を出したBUGはつい先ほどクロアに切り裂かれた『BUG-01』とよく似ていたが、色が蒼白くなっていた。
一度だけ中央の核を揺らすとソレは姿を変えて創造主である目の前の人物に頭を垂れる
「はい…。必ず」
人の姿になったBUGはまるで少女のような声で答え、ノイズの中に消えていった…
―――――
あとがき
―――――
シロツバ「パソコン死んだ」
クロア「そうかい。邪魔だ」
エア「やっほー♪あとがきだよっ!」
楼騎「今回はシロツバがパソコンの弔いをしてるからな…。クロアも拉致られて俺らしかいない。」
ヨロワ「えっと…なんだっけ?ど…『どたんば』っ!」
ノピア「『独壇場』よ…」
エア「それじゃっ!最近のお気に入りを聞こう!のコーナー!わー…」
楼騎「…まぁいいが。」
エア「みんな、お気に入りの曲を一つあげてっ!そして宣伝するのよ!」
ヨロワ「エアお姉ちゃん…わるいかお…」
ノピア「見ちゃいけません!」
エア「私は…コレかな?ワールドイズマイン!CD化もしてるボーカロイド曲っ
この歌詞がいいのよぅ〜」
楼騎「…俺か。『twister』か?
すばらしきこの世界の曲の一つだ。あのリズム感がいいな。」
ノピア「なら…すばせかから『give me your all love』!あの訴えるようなリズムがクセになりそう…」
ヨロワ「えっと…ぼく?…えっとえっと…『荒野流転』っ」
エア・ノピア「意外っ!?」
ヨロワ「いいうただよ?『ほーろーびーとぉ』」
エア「歌わないでぇぇぇ!軍曹がっ!見てるっ!」
ノピア「エアさん…またハレンチなっ!」
エア「なっ…何言っ…