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第十八章 /ヴァルハラ‖ミッドガルド/

ゲーム略!


そろそろ新しい宣言が欲しいシロツバメです。こんにちは

さて、毎度ネタバレ出来ない自分のページに悩まされます…ネタがぁぁぁぁ…(;□;)


と、言うわけで雑学コーナー!

(注クロア:何だそりゃ?)

5月のメインイベント、『ゴールデンウィーク』。実は、この名称は映画業界で作られました。

「黄金の一週間」…、なんとなく意味は分かりますね┐(´〜`;)┌

さて、実は日本放送協会(NHK)はそれが「映画業界の宣伝になる」という方針らしく、『ゴールデンウィーク』ではなく『大型連休』というらしいです


小ネタもたまにはいいんじゃない?

(ネタ切れだろ?どうせ)

…違う…うん、違うよ…違うんだよ

何もないだけなんだよ!!!

(そうか。さて、本編が始まるぜ?)

極彩色の天網が楼騎を狙い、まるで何かの意思があるように旋回しながら身動きを封じるように絡みついて…

「はい、そこまで」

柔らかい声がして、全員が一斉に声の主を探す…。

…いない?

「こっちこっち!屋上!」

ダンダン!と建物の上で一人踊っているような仕草をしている少年を見る…。クロアには馴染みがないが

「おや?」

「あ…え?!」

「ほえ?」

「冗談だろ?」

他の四人には馴染み深いようだ

「僕は嶺…風翼の」

「ストーカーだ!」

名乗りの途中でエアリアルがすっとんきょうな声を上げて屋上の不審人物を指差す

「違うわっ!っていうかお前らが先に攻撃してきたんだろ?」

「エアリアル…って言ったかしら?

協力するわよ?女の敵(ストーカー)なんてくだらないから」

何故か誕生した共闘関係に、風翼嶺はかなり困惑する

「冗談キツイよ…」

クロアはその言葉を鼻で笑って、告げる「お前は、誰だ?」

嶺はクロアに親指を立てて嬉しそうに笑う

「ゴミ拾いから要心警護まで、なんでもそつなくこなす『何でも屋』(社名募集中)の嶺です。よろしく」

とうっ、と屋根から飛び降りてきたので少年の姿がよく確認できるようになった。

髪はやや茶色みががった黒髪、乱雑な波形を描いた後ろ髪は肩よりも数センチ上で切られている…。目は黒く、半分楽しむような光を放ち、それと同じくらいの殺気も持ち合わせている

服装は半分開いたままの白いコートに茶色い薄手のベスト、その下に灰色のロングシャツを着込んでいる

「…嶺、説明が違いますよ」

「そうね。何でも屋なんて情報の扱いは歩いてる蟻よりも下よ」

若草とアレイアは鋭い視線を投げかける

やれやれ、と彼は首を振って、別のプロフィールを語る。

「昔の『ヴァルハラ』の最高ランカー、ついでに『天界の守護者』の称号と『死神』の異名で呼ばれたね…。もう引退したけど」

引退?と聞いたクロアに彼は笑いかける

「そんなことはもういいんだよ。今は『依頼を受けた何でも屋』。それも、三つも依頼されててねぇ…人使い荒いよまったく」

なんか愚痴が始まったのだが、そんなのを無視するように若草が問いかける

「…嶺、どうやってログインしたんです?あちらの二人の近くにはいませんね」

楼騎とエアリアルは何で知っているのかと聞くが嶺が簡単だと答えを叫ぶ

「『ミッドガルド』の管理人はそこの若草…いや、切風刀夜(きりかぜとうや)さん」

若草は驚き、どこで知りました?と聞く。だが、嶺は

「秘密」と言って笑う

「切風家のご令嬢が何を考えてサーバーの管理人をしてるか分からないけど、風翼にとっちゃ邪魔なんだよね…ほら、御家の事情、ってやつ」

「ふふふ、私が女なのもお見通しですか。残念ですね…。この生活が好きでしたが」

「まっ、うちも似たようなもんだからね。こんな依頼がなければ…僕も遊んでられたのに」

嶺が姿勢を低く下げて、指の間に隠していたカードを解き放つ。宣言は鋭利な刃物のように全員の心に名前を刻みつける

「風遊べ『疾風大鷲』!」名を呼ばれたカードは風を収束して双振りの長剣に姿を変える…。まるで鳥の翼のような柄の装飾が目を引くブロンズの輝きをもつ双剣、

その刀身は根本から剣先近くまで内側に向けて弧を描いていて、先端はひし形のような形になっていた。

クロアは、福神漬けにこんなやつが入ってたな、とか思う

「少しだけだけど、遊ぼうか。二人まとめて相手するよ」

サーバー管理人とBUGを相手にした余裕の宣言。アレイアは不愉快そうに、若草は逆に愉快そうにする

「いいですよ。こちらとしてもあなたみたいな人とやりあうのは楽しいですし…ね、アレイア?」

「こいつ嫌い…。なんか嫌」

彼女は武器をグングニルに持ちかえる。やはり、よく知らない相手には遠距離から様子をみるのが無難だろう…

「『必中の神の槍(グングニル)』」


キィン…と名を呼ばれた槍が呼応するように高い音を出す。

アレイアは武器を水平に構えて、嫌いな敵に投げつける。必中の槍は彼女の予想通りの軌跡を描いて予想通りの位置に突き刺さる

「遅いよ!」

嶺が一回転したかと思うと…槍が斬り刻まれて崩壊するのが見えた

「なんで?」

そんな呟きを漏らしたアレイアの隣で、若草は変則太刀を片手に刹那の速度で踏み込みを行い、猛烈な勢いで距離を詰めてその速度を乗せた大斬撃を嶺向けて放つ

「おっと」

嶺は上体を直角に反らしてそれを回避、太刀を返した攻撃を剣で受け止めて鍔ぜり合いになる

「…やるねぇ」

「ふふふ、あなたもです」

グググッ…、と力が込められていくのを見て、今まで状況把握に努めていた二人がようやく事態を理解する

「おい、嶺。」

楼騎の言葉に、何?、という、割と余裕がない声が返事をする

「お前は『依頼』だって言ったな。」

「言ったよ、何回も」

「『誰か』は聞かない。『何の』依頼だ?」

ピタリ、と嶺が動きを止めて呟いた。

「そう来たか…」

楼騎は、答えろ。と言葉をぶつける

「…いいよ。はぁっ!」

気合いと共に剣を振り払い、若草を弾き飛ばした嶺は双剣を地面に突き刺してカードを手にする。

一度、まるで何かを待つように目を閉じてから言葉を紡ぎ始める

「『空は暗く、大地は土色。

世界は塞がり、流れは停滞す。』」

アレイアが何かに気付き、叫ぶ

「開くわ!若草っ!」

「『ありとあらゆる混沌を、我は切り裂き


      破壊し、

全てを壊し、    創造する!

      再生し、      』」

若草もそこで何かに気付く。

エアリアルは何か漠然と、

楼騎は普段とは違う異様な雰囲気を、

クロアは…知らない事象への突き動かすような好奇心を感じる

「『さぁ、閉じたる門を開け!ミッドガルド!!!』」

ビキッ!と世界に亀裂が走る。建物を、地面を、破壊された木箱を、空中を、状態などを完全に無視した亀裂は漆黒の虚空を開く。

虚空の奥深くから青白い光が溢れ出して徐々に内部に光が満ちてくる…光の中に、数人の人影が見えた。二人は小さく、三人はそれよりも大きい。合計五人が光が臨海にまで満ちた亀裂から飛び出すと、

「ふん、汚い町だな」

「本当に…」

「我々に全てお任せください」

「わーい!みたことないばしょだ!」

「はしゃぐと転ぶわよ…」

何故だか、クロアの良く見知った顔達だった。

「ルイエス?ラムダ?ゾルア?ヨロワ?ノピア?」

「煩いね、全員分名前を言わないと理解できないのかい?」

ルイエスが、白い洋装と髪を揺らして笑う。

「クロアお兄ちゃん!あそびにきたよ!」

「『助けに』よ、ヨロワ」

他のキャラクターとは一線を引く、どこか制服のような格好の幼子達がワイワイとざわめく

「ルイエス様、私たちが前面に」

「足を引っ張るなよ?、ラムダ」

既に臨戦態勢の二人の従者は武器のカードを手にして食いつかんばかりの殺気を放っている。

「ふぅ、お疲れさん、『黒須』」

嶺が空に向けて呟く。答えは、どこからか聞こえてきた。

「ふん!アンタがもう少し仕事ができてればもっと早く聞けたセリフね?」

嶺は笑う。

「あはは、天井裏から配線を調べてセキュリティーの甘い部分を調べてたんだよ…見逃して」

「まぁ…、セキュリティーが固いからね。そうしないと『ヴァルハラ』から直接繋ぐ、なんてできなかったし」

プツン、という音がしてそれ以降会話が聞こえなくなった。

五人を呼び出した少年は若草とアレイアに向き直る

「『クロア』。返してもらいますよ」

にこり、と笑って武器を握りなおす。それを合図にしたかのように一斉に武器が解放される。

「『レベッカ』」

「『ルージュ・アン』」

「『グリダ・アルビナ』」

「『銀の煌めき』」

「『銀の煌めき』」

綺麗に重なった声が死んだような町に精気を吹き込む。凛とした佇まいの五人は堂々と武器を構えて違法な存在に告げる。

「「「「『行くぞ、心せよ!』」」」」

「せよっ!」

なんか一人だけ遅れたが、堂々とした姿勢は崩れなかった

「…なんで」

「おやおや、随分とやられてますね。エアリアル」

小さく呟いた言葉を茶化すようにルイエスが笑う。何故だか、悪意は感じられず彼女は首をかしげる

「おい。」

「黙っていなさい、邪魔です」

あちこちを細かい切り傷で線取りされた青年剣士と白亜の巨大な斧を手にした青年が互いに威嚇し合う。何故だか、悪い気はしなかった

「君は…ラムダだね。どう?またルイエスの側に戻った気分は」

「第二の主と呼んであげます」

二人の剣士が笑い合う。まるで親友のような笑いは戦場で異彩を放つ魔石のように目立ったが、誰も咎めようとしなかった

「くっ…若草、数が多いわ」

「ですね…。残念ですが…」

シャキン、と鋭い音と共に建物が斜めに斬られて轟音と共に崩れ落ちる

「相討ち覚悟でお相手しましょう…。敵は七人、我々は二人…、4:3でどうでしょう?」

「わかった。私が四人相手する!」

前線に飛び出したアレイアの後ろで、

「四人取られちゃいましたね、仕方ありません。三人で我慢しましょう」


ふぅ…、とかため息をつきながら目の前で再度組み合わせをし直した三人組―ゾルア・ラムダ・ルイエスに対峙する。

「では、参ります」

柔らかく伝えてから、鬼神の如き一線が煌めいた「わるいひとだ」

「そう、近寄っちゃダメだよ」

アレイアが近寄るなり、いきなり幼い双子がそれなりに傷付くセリフを呟いた。アレイアは否定を込めて違うと答える。

「悪い人はみんなそう言うの、わかった?」

「うん、お姉ちゃん」

どうやら逆効果だったらしい。

いや、そんなことはいいとアレイアは武器コード操作を行なってその手に蒼い刀、『幽月』を握る

「待て。」

既に疲労困憊に近い楼騎が後ろから声をかけてくる。何?と振り向きもせずにアレイアは応対する

「そいつらに、手を出すな」

ふぅん…、とつまらなさそうに呟いてから彼女は手を動かした。

彼女の手にあったはずの刀は既になく、ソレは超高速で空間を切り裂いて飛来する

つまり、投げたのだ。

不意打ちに近い攻撃に対処が遅れて楼騎のガードが間に合わない位置にまで刀が迫る…

キン!と軽い、金属がぶつかる音と

「私たちはガンチューにない?」

「あぶないのはだめです!」

そんな事を叫ぶ二人のだいぶ後ろに刀が落下して地面に垂直に突き刺さる…

アレイアは、この子供も敵として認めることにした

―――――

あとがき

―――――

若草「ただいま」

クロア「…廊下で何があった?」

「あぅぅぅぅ」

「ヒヒヒヒヒ!」

若草「ちょっとだけ、です」

クロア「…」


ガチャ!


嶺「ちょっと!廊下で二人倒れてるけど…」

若草「お気になさらず」

嶺「切風…まさか…」

若草「ちょっとだけ、です」

クロア「二回目だな」

嶺「あれか、二人のアレにコレしてソレしたろ」

若草「流石は風翼、良くご存じで」

クロア「おい、説明しろ」

二人『ハレンチな』

クロア「…何したんだよ」

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