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第十七章 循環景色

ゲーム略


どうも、この前書きを書いてる時はテスト日です。初日は終了してるけど…(._.)

まっいいか?(クロア注:よくねえよ)

さてさて、今回はバトルメイン。ネタバレしないように言うと…

楼騎がズバーン!エアリアルがドカーン。みたいな?

わからない?シロツバもわかんない(-_-;)


あー、そうそう

最近、某携帯戦略ゲームに参戦しました。

最大25vs25の大戦争…、と言えば分かる人もいるかな?

青の国でアーチャーやってます。

名前は秘密(^^ゞ

昔書いたキャラの流用だけど…こっちでも出ると思うので、その時はお知らせしますね


まえがき、あとがきが面白い人は尊敬しますよ…毎回話題がなくなるシロツバにコツをこっそり教えてくださいo(T□T)o

一斉に間合いがあけられ、周囲の穏やかな空気は戦場の殺気に満ちた物に一転する。

―吹き飛ばない空気は無い…か。

クロアは少し前に考えたことを繰り返す。だが、この空気は嫌いではない。殺気、狂気、歓喜。いくつもの感情が互いに干渉しあい新しい感情を生み出す。

知らない事への探求心、好奇心、それらが掻き立てられるような気がするのだ。

「行くぞ。」

「行くわよ!」

再び先手は楼騎・エアリアルの方。二人は地面を蹴って敵に突っ込む。

「ふふふ」

「見ててね〜クロアぁ〜」

余裕の二人はそれを通常回避。返した武器による攻撃も難なく避けて呪符による一撃を放つ

「開け!『パンドラ』」

「数値操作、武器コード」

二人とも同時に武器を手にする。若草は六角形を刀身に刻んだ大型の太刀。

アレイアは…

「そんな…」

「『必中の神の槍(グングニル)』」

エアリアルと全く同じ、装飾がほとんどない槍を手にした。

「行くわよ、おバカさん」

スッ…と槍を構えたアレイアにエアリアルも対峙する。そして、叫ぶ

「『縫い付ける百万余の軌跡』」

「『縫い付ける百万余の軌跡』」

(ふた)つの神槍がぶつかり、轟音と閃光と衝撃波を生み出した。互いの槍はすれ違いざまに切り合い、すぐに向きを反転させてまたぶつかり合う。

それは、まさに神の域の戦いだったキィン!と金属の小気味良い音が響き渡る。死んだ町の鼓動に聞こえたのは気のせいか、二人の剣士が獲物を手に、相手を斬り伏せようと暴れまわる

「やはり…大太刀では戦いにくいですね」

身の丈はありそうな刀を振るって楼騎の斬撃を払いながらにしては随分と弱気な呟きに楼騎は眉をしかめる

「ふん。なら別の武器にしたらどうだ?」

若草は、

「少しだけ待ってもらえます?」

と言って笑う。楼騎も元より待つ気など無い。すぐに叩き潰す!

「剣技『眉月』」

若草の耳元を鋭利な刃が掠める…。ほんの少し避けたからこその風圧を感じながら彼は巨大な太刀を払う

「くっ…」

楼騎は自分とは比べるまでもないリーチを持つ攻撃を刀で受け流して素早く再突入を試みる。長物にとって懐は絶対の死角。入られれば余程の策がない限り無傷では済まない!

「終わりだ!」

振り上げた刀を悠然と見つめる若草はニコリと笑う。余裕を含んだ笑いに楼騎は間合いを開く。

「知っていますか?『パンドラの箱』のお話」

唐突に、楼騎は答えに詰まる

「あるお話で『あらゆる災厄を封じた箱』、と呼ばれます。開けてはいけない箱を、愚かな人間は開けてしまい、世界に九十九の災いが飛び出してしまいました」

楼騎はそれが?と言おうとして、口を閉じる。何か引っ掛かる

「ですが、開いた人間は慌てて箱を閉じ、箱の中にはたった一つ残りました。

そこからの伝承は分岐します。ある時は絶望、またある時は希望。さて、貴方はどちらだと思いますか?」

若草の笑みに楼騎は理解する。彼の、言葉の意味を…

「再び開け。『パンドラ』!」


若草を中心に土煙が舞い上がる。まるで、煙幕のように彼の周囲を覆ったのは、無色の力の爆発の被害だと楼騎は気付いていた。

彼が再び武器の名を叫んだとき、まるで地面を喰らわんばかりに力が放たれて、砕けた地面が土ぼこりとして舞っているのだ…。

「こいつといい、あのコートの女といい、本当に人間か?」

楼騎は、『幽月』を握りしめる…

こんな奴ら相手に、どうやって戦えばいいんだ…。

楼騎は心で呟やいて、刀を大きく振るって迷いを斬り払った土煙が視界を奪い、二人の槍使いは手元にグングニルを呼び戻して、槍同士ではなく持ち主めがけて槍を投げる。

砂煙を突き抜けた槍は二人とも上手く回避。反転して再度襲いかかる槍に向かって叫ぶ

「『リミダ・ブレイカ』!」

「『障壁』!」

瞬間的に強化されたエアリアルは槍を蹴りあげ、炎を纏った細剣を呼び出して破壊する。

完全なる防御を纏ったアレイアは槍を受け止めて、極彩色の光を放って破壊する。

そして、相手が倒れたかと出方をうかがう二人の間に流れる土煙が消える…。

「くっ…強ぇ」

「そうでもありませんよ」

二人の男が、一人は吹き飛ばされて、もう一人は余裕の表情で、女同士の戦いの中心に現れる

「楼騎!」

「邪魔しないでよ」

そんな声が聞こえたが、それに答えられたのは若草だけだった。

「すみません、ですが、あのままやらせていてはアレイア。あなたがエアリアルを『ブレイク』しかねませんでしたから」

極彩色の光…、やっぱそうかと思いながらエアリアルは『フランメリーゼ』を手にして構える

「やる気、ですか?」

若草の言葉に、エアリアルは笑う

「そんな武器を手にした人とやるのは嫌だけどねぇ…。

でも、クロアは返してもらわないといけないから」

若草は、放射状に刃を伸ばし、まるで骨だけの扇子かと言いたくなるような武器を揺らす。根元には黒い六角紋様が刻まれていて、まるで雄鶏のトサカのような形の、灰色から黄色に変わっていくグラデーションが幻想的に魅せる。

「正式に名乗りましょう、私は若草。このサーバー、『ミッドガルド』の管理人です」

エアリアルは一瞬驚いて、名乗り返す

「私はエアリアル。『ヴァルハラ』の上級ランカー。よろしくね」

二人が近接武器を手にぶつかった

「若草!そいつ私の相手!」

アレイアがパタパタとアピールするが、もう既に嬉々と戦っている人物には聞こえない。しかたないので今目の前にいる人物の相手をしよう…

「BUG、アレイア」

「上級ランカー。楼騎だ」

アレイアは

「あっ」と呟く

「前に会ったね、私達」

「さぁな。お前にはあった記憶がないな。」

「ふふふ、若草ぁ。あんたやっぱいい人。クロアの次に好きよ」

アレイアはクスクス…と笑う

「クロアに刃を向けた奴なら、壊すわ」

「なんだ。あの時のBUGか」

こちらの二人にも、殺意が蔓延し始めた。キィン!とエアリアルが吹っ飛ばされる。七枚に増えた太刀の刃がフランメリーゼの攻撃を阻み、そして打ち返す。相性が悪すぎる…

「こんなことになるならグングニル温存しとけばよかったぁ〜」

泣き言を言っても仕方ない。エアリアルは自分の頬をパチンと叩いて気合いを入れる。赤いフリルの服のスカートが広がらないように押さえながら後ろに宙返りする。

ガシャン!という岩盤を砕くような音がして、実際先ほどまでいた場所が砕かれていた。

「面白い回避ですね!可憐な踊りみたいですよ」

「ありがと!お代は手加減でいいわ!」

「ならタダ見になりますね、今度お茶を奢るのでチャラ…ってのはどうです?」

「ごめんね、今すぐ死ぬかもしれないからパスするわ」

「残念…」

そんな会話中に建物が破壊された。道の脇に置かれていた木箱が破壊された。地面に新しい穴が作られた。

変な太刀の威力は並みの武器を遥かに超えていて、流石は災いの箱(パンドラ)と言うべき力となってエアリアルを翻弄する。

彼女は彼女で持ち前の運動神経をフル活用して、さらに言うと自分の動きを頭に描いてそれを実行しながらやや大振りな攻撃を回避する。

ステップ、宙返り、ジャンプにパリィ。あらゆる回避法を使いながら反撃のタイミングを探る…蒼い軌跡が煌めく。

楼騎とアレイアの戦いは両者の手にした武器のせいで混迷を極めようとしていた。

「あれっ?もう息切れ?」

「黙れ。まだだ」

二つの蒼い軌跡が煌めく。

楼騎の『幽月』とアレイアの『幽月』が弾かれるように距離を開け、逆再生かと思うほどの正確さで先程の軌跡をなぞるように攻撃が行なわれる

「やり難いな…。」

自分の知っている武器が、自分の知らない人物によって振るわれる。何故だか猛烈な嫌悪を感じる…。

「『水面に映せ鏡像の月』」


詠うように、楼騎が二本目の刀の名を呟く。いつの間にか密着体勢になっていたアレイアは小さく舌打ちする

「『水映月』」

幽月に使われた呪符の力が同時に解放される。全ての法則を無視した攻撃はアレイアを襲い、紅い軌跡を刻みつけるゆらり…と一度だけ揺れてアレイアは倒れるかと思われたが、しっかりと足をついて耐える

「痛い…痛い!」

ヒュン、と一度何かが煌めく

「お前なんか!死んじゃえ!」

煌めきは巨大化し、まるで極彩色の鞭のようにしなり、アレイアの叫びと共に突き出された手の動きに合わせて暴れ狂う

タンタン、と楼騎は軽いステップで回避すると共に攻撃を分析する…。

鞭が触れた場所がまるで何かに食べられたかのように欠損しているのを見て彼は攻撃が『ブレイク』に類すると判断する。

…触れれば、危険だ。

「剣技『半月』」

カクン、と曲がってきた鞭を半月状の軌跡を描く技で弾く。

極彩色の鞭は近くの建物の壁に穴を開けると、少し速度を上げて建物から飛び出してくる楼騎は驚いたが、巧みに回避。二・三歩後退して襲い来る鞭を弾き返す。今は何とか凌いではいるが…すぐに追い詰められることを彼は悟っていた。

「はっ。この化物が…。」

キッ、と睨む鋭い眼の少女が殺意を込めた鞭を打ち据える。

「ちっ。」

もう何度目かの回避、それを見越した少女は新しい動きを見せる

「『ブレイクバインド』」

鞭が無数に細分化し、一斉に天へとその先端を向けて伸びる。天空を覆う網となった鞭は、楼騎めがけて降り注いだ…。

―――――

あとがき

―――――


クロア「後書きだな」

エア「うん。私たちの活躍をバッチリ伝えようね!」

クロア「それは他の奴に頼め。白燕とかな」

エア「えぇ〜、そんなぁ…」

若草「おやおや、楽しそうですね」

クロア「割と、そうでもないぞ」

若草「まぁ、そう言わず…お菓子でも?」

クロア「いや、いらな」

エア「食べるっ!」

クロア「…そんな眼を輝かすな、まぶしい」

エア「(キラキラ…)」

若草「はいはい、カステラでもお持ちしましょう」

エア「ありがとー!」

クロア「…俺にもくれよな?」

アレイア「…!!」

クロア「おっ、いたのか?」

アレイア「か…かかかかか」

クロア「ブラクラでも踏んだか?」

エア「カステラきたよぅー」

アレイア「わわわ、私のあげる!ついでに私も!」

クロア「むぐむぐ…美味いな」

アレイア「…くすん」

エア「いい気味ね」

アレイア「あら、ちょっと食べ過ぎじゃない?運動しに外に行かない?」

エア「私、食べても太らないから気にしないでいいわぁ?」

アレイア「適度な運動は体にいいらしいわ」

エア「あら、ならば貴女の方が必要ね」

クロア「…なんだ?この殺気は…」

若草「やれやれ、ですね」

アレイア「なら、手伝ってアゲル」

エア「挑むところよ?」

若草「お二人とも、ちょっと廊下へ。」

二人『なに!?』

クロア「?」

「ちょ、なに!?」

「ごめんなさーい!」

若草「ニコリ」

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