12話:乙女の秘密と出会い
びゃっこ☆彡です
主人公の名前をクロ→アオイに変えました
皆様にはご迷惑をお掛けします
「エルザ! ……あれ、居ない、どこか出かけたのか?」
俺はギルドホームに入るなり無駄足を踏む原因となった人物を探すがいつも座っている椅子の上には存在していなかった
「ああ……そう言えば工房があるんだっけ、そこに居るのかな」
少し前にどんな工房なのか見ようと扉を開けようとした時は凄い怒られたからな……乙女のなんちゃら~とか言って……
「ふむ…」
今、この状況…サツキさんやアリスちゃんはレベル上げサーシャさんはその付き添いで居ない
そしてエルザは俺が幻の素材を探していると思っている事だろうーー
「つまり、こういう事だろ」
工房への入り口である扉に手をかけた
そして、扉を、開ける!
「…………………」
そっと扉を閉めた…
「いや、まあ……人には秘密の趣味が1つや2つあるもんだって誰かが言ってたし…」
「…何の話をしているのかしら、アオイは」
「へぇあ!?」
「…何をそんなに慌ててるのかしら?」
「い、いや…あの……どこへ行ってらっしゃったんですか?」
「…暇つぶしに素材を見に行ってたのだけど」
な、ならさっきまでのは見られてなかったよな…少し安心ーーー
「それで帰ってきたら随分と楽しそうな事をしているな、と」
「ふぇあ!?」
本日2度目の変な声を上げ俺はその後こってりと絞られたのは言うまでもない
いいか、女子の部屋を、それが例え工房だったとしても…決して覗こうなんて思うな
俺に言えるのはこれだ……あ、すいませんちゃんと正座するのでそんな目で睨まないでください
・・・・・
「や、やめ……やめてくれぁぁああばあぁ!」
何で、こんな屑が生きて……幸せに暮らしていた奴が死んでいるんだ?
……やっぱり、分からないな
この世界は分からない事で満ちている
「ゆ、ゆるじでぇ…」
何で命乞いを聞かない奴の命乞いを聞かなければいけないのだろうか……あ、また分からない事が増えたな
本当に、分からない……
人を殺してきた屑をバラバラにした後も分からない事は溢れてくる
すっかり暗くなったフィールドにはこんな屑が沢山居る
「ああ…分からない…」
「な、何が分からないんですか?」
ふと少女の声が聞こえそちらの方を見る
何でこんな時間に女1人でフィールドに居る?
あ、また
「分からない事が増えた…」
「え、えっと……何か分からない事があるなら教えますよ! こう見えても私はトップギルドの一員なんです! 強いのは、私じゃ無いですけど……えへへ」
「教える?」
この女が?
「はい! あ、でも、その……ここ何処だか教えてくれませんか? 実は、仲間とはぐれちゃって……」
教えるのに迷子…?
「…ふはっ、ふははは」
「わ、笑わないで下さい!」
怒っているのか頬を膨らませている
が、リスにしか見えない
ーーーーーかわいい
っ! ……俺に、大切な人を守れなかった俺にそんな資格なんて、無い
……でも、道を教えるくらいなら、いいかな?
はーい皆机に伏せてー
伏せたね?
じゃあ魔王さんが敵になると思った人、正直に手を挙げなさい
先生怒らないから
ずびまぜんでじた(´;ω(♯)
評価、ブックマークよろしくお願いします