冒険が人生で一番大切なものだ
王の話が終わりみんなはパーティーを楽しみつつ今後どうするかを話し合っている
「部長はどうするんですか? まぁ聞かなくても分かりますが」
「そうだな、王宮を出て行くよ お前たちはどうする?」
「僕たちは残ろうと思ってます 勇者とはいえレベル1ですし無茶する人たちの援護をしたいので それにご飯が美味しいですし」
多分こいつら飯が一番の理由だな だがこいつらがいるなら他のやつらも大丈夫だろう
「陣堂 お前に頼みがある これだけの力を手に入れた奴は自分を見失いやすい 誰かが道をはずれそうになったら正してやってくれ、俺は旅にでることにした、頼む」
「珍しいね、君が僕にお願いことなんて、てっきり嫌われてると思ったのに 任して生徒会長陣堂 明の名に誓ってその約束最後まで責任をもってうけよう」
こいつのことは認めてはいる ただ俺達 冒険部を少し敵視しているのだ それがなければいい奴なのに
さてと動機も覚悟も決まったことだし王のもとにでも向かうか、結局あの王女には話もせずに出で行くことにしてしまったな、まぁ彼女とは会ったばっかで何の関係も無いからあっちはそんなに気にしないだろうな
王様の部屋に着いたところで兵士に少し待つように止められる
「許可がでた はいっていいぞ」
扉を開けて部屋に入る そこには王がさっきと同じような威厳を保ったまま座っていた
「よくぞ参った ここに来たということはここを出て行ってしまうのか?」
「あぁ そのために来た 俺は今から出ようと思っている」
「今からか!? まぁ話は分かったが今からでは悪いが武器と防具それから金貨に冒険者ギルドへの招待状が渡せないから待ってほしい」
「それなら大丈夫だ 俺はわりと頑丈だから気にしなくていい、じゃあな」
「まっ、 待ってほしいせめてステータスの管理のためこの結晶に手をおいて魔力を注いでくれんか?」
「まぁ それぐらいならいいがはやくしてくれ」
そう言うと慌てて ふところから結晶を取り出した、それに手をおいて魔力を注ぐ、すると紙があらわれた
「ありがとう いい旅ができることを願うよ」
「いや いい旅に決まっているさ じゃあな」
俺はそう言って王宮を出た、 ちなみに俺以外に14人の気配が王宮を出るのを確認している、いつか会うことがあるだろう、今は何より冒険をしたい、いろんな場所を旅したいこの世界を見てまわりたい、 俺は誰よりも先に王都から出て草原を走り心が踊るような思いでダンジョンに向かった 後で後悔した 草原でも立派な異世界の草原だしっかり堪能するべきだったと