天杖と斬技
最強と噂されていたパーティから追放された4人。
追放された仕返しにパーティのテントを爆破しお尋ね者に。
そんな中捨てられたダンジョンを見つけ、そこで気ままに暮らします。
職業、魔法、魔物、勇者、ダンジョン有り!
体操選手結、治癒師まど、発明家遙、運動選手奏音の4人がドタバタ暮らします
天杖と斬技と言う、老人と若者の噂が巷で流れた。
何でも、今まで何もなかった空地に忽然と現れる庵があるのだと言う。
それは勝手ながら「妖庵」と呼ばれている。
これで庵が現れただけなら幻だと一笑されて終わりだが、噂にはまだ続きがある。
その庵からは、杖を突いた老人と大刀を構えた若者が出てくるのだと。
老人の周りには放電現象と共に靄が立ち込めており、姿がはっきりとは見えないらしい。
若者の大刀は勝手に動き回り、次々と空で剣技を繰り出すらしい。
そして2人は「天杖」と「斬技」と名乗ったと。
それを目撃した村の人間は腰を抜かし、手で顔を覆った。
そして目を開けると、庵は跡形もなく消えていた。
目撃者は数百人。
至る所に変幻自在の術で現れる…とまことしやかに囁かれている。
「これ…まさかとは思うけど2人じゃないよね?」とある日私は2人を問い詰めてみた。
根拠は、「杖」と「斬」だ。
杖は【杖の神】と関連し、「斬」は【剣術の神】に関連づけられる。
根拠はそれだけだが、一応聞いてみた。
「あ、えっとその…チガイマスヨ?」目をあからさまに泳がせた遙の返答がかえってきた。
「お前らが犯人かアアアアアアアア!」とまども怒鳴り込んで来た。
話を聞くと、まども私と同じ結論に達していたらしい。
まどの所に、「妖庵」退治の依頼が大量に届いたらしい。
手紙の量が余りにも多くて(まどは貧しい村人をよく治療している)真剣に
「妖庵」の正体を考えたらしい。
で、結論が「遙と奏音のイタズラ」だった。
縄で縛ろうと構えたところで、2人が同じ鈴を取り出した。
「「御業奉尊」」チリンと澄んだ鈴の音が響き、私たちの意識は消えた。
結局、鈴による幻術で私たちが眠らされたことを知った。
次の日から「妖庵」の噂はピタリと止まった。
目撃していないが、まどが2人を叩きのめしたからだと私は推測している。
デイ:このダンジョンで最強なのが まど説
秘書:そうかもしれませんね…




