イク→繭→妖精
最強と噂されていたパーティから追放された4人。
追放された仕返しにパーティのテントを爆破しお尋ね者に。
そんな中捨てられたダンジョンを見つけ、そこで気ままに暮らします。
職業、魔法、魔物、勇者、ダンジョン有り!
体操選手結、治癒師まど、発明家遙、運動選手奏音の4人がドタバタ暮らします!
最近声がしなかったイクの瓶。
イクは人造生命体なので食事を摂らなくても大丈夫だと思うが、どうにも胸騒ぎがする。
ザワザワする気持ちを抱えながら、イクの瓶をテーブルにコトリと置く。
瓶の中には、ちょうどイクぐらいの大きさの繭があった。
え?イクはどこに行ったの?と瓶を観察するが、小さな繭以外は何もない。
慌てて まど、遙、奏音、アモンを呼び、瓶を見てもらう。
「うーん…イクが繭に成ったってことかなぁ」とまどが自分の意見を言ってくれた。
「俺もイクが繭に成ったんだと思う。それ以外考えられないし」とアモン。
「でも人造生命体が繭に成るなんて、僕も聞いたことがないねえ」
イクを創生した張本人、遙も言った。
「まあ、少し経過を見よう」ということで意見が一致した。
数日後
「ふわああ!おはようございま〜す」と、ダンジョンの誰のものでもない声がした。
まさか!と思ってイクの瓶が置いてある部屋に行くと瓶の中には繭が無く、イクがいた。
私は思わず駆け寄り、瓶を凝視した。
イクは進化?をしていた。背中には虹色に光り輝く一対の小さな羽根が生え、
妖精の伝承に出てくるような緑の尖った帽子を被っていた。
「この通り、喋れるようになったよ!あたしね、綺麗でしょ!」
イクは一気に喋った。
イクは話せないはず…と疑問に思いながらも4人を部屋に呼ぶ。
「ええ!?イクが妖精みたいになってる!」と開口一番まどが叫んだ。
「これはこれでとっても面白いけどね〜」と呑気な遙が言った。
「伝承に出てくる妖精みたいだな。」神妙な顔をした奏音が言った。
「ん?ちょっと待て!イクは瓶から出られるみたいだぞ!」とアモンが絶叫した。
イクの瓶蓋をスポッと外すと、イクはパタパタと羽ばたいて瓶から出てきた。
「「「「おおおお!」」」」と私も含む全員から声が出た。
イクは空中で綺麗なダンスを踊り始め、その身体からは虹が漂っているようにも見えた。
恐らく世界中で私たちしか見たことがないはずのダンスを観れた。
そしてイクは進化し、前よりも強力になった。
その事実だけで、私たちは大満足だった。
デイ:イクは妖精のように見えて違う生き物っぽいぞ
秘書:ああいう可愛い生き物が現世にもいるんですね




