戦闘か暗殺か
最強と噂されたパーティから追放された4人。
追放された仕返しにパーティのテントを爆破しお尋ね者に。
そんな中捨てられたダンジョンを見つけ、そこで気ままに暮らします。
職業、魔法、魔物、勇者有り!
体操選手結、治癒師まど、発明家遙、運動選手奏音の4人で楽しくドタバタ暮らします。
この人達はいい人だが、何せ数が多いので何日もは食事を賄えない。
となればいい土地を見つけなきゃ行けないしな…
制御室に戻り、3人にそのことを伝える。
「昨日の戦闘王の土地に戦争仕掛けて奪えばよくね?」と奏音。
確かにいい提案だと思ったけど、最近戦争ばっかやってる気がする。
遙がマウスを操作し、 ドローンを戦闘王の街まで向かわせる。
「おっと、今日はお祭りをやってるようだね〜」と遙。
天下の戦略家(自称)まどが作戦を考える。
戦闘はなるべく穏便に、王と要人だけ殺害して帰る。
その日の夜、私たちは王城に忍び込んだ。
奏音の指示で大量のスライムが王城に侵入する。
案の定数分経つとウヒャア!とか、なんだ!?とか声が聞こえてきた。
一体の大型悪魔に乗せてもらい、王の部屋まで忍び込む。
ドアの外には総勢200匹のスライム軍団が待ち構えているから、王は袋の鼠だ。
奏音が調子に乗って派手に窓ガラスをぶち破って飛び込み、「御用だあ!」と叫んだ。
若さって恐ろしいね。(同い年)
「なんだ貴様らは!」他の馬鹿の例に漏れず直ぐに逃げないのが阿呆らしい。
「私をローエンド23世と知ってのことか!」と胸を張る。
ごめんなさい、知りませんでした。そもそも「戦闘王」としか呼んでません。
「王様、どうなされましたか!」と大臣らしき男が数人入って来る。
フャイア!と叫んで遙が作ったバズーカで爆弾を発射する。
たちまち黄色の煙が上がり、敵が噎せ始める。
即座に用意していたガスマスクを装着する。
「特製催涙弾の威力、御覧あれ!」高らかに宣言する。
「ゲホッ、ゴホっ卑怯なっっっ!それでも軍人か!」
「私たちは軍人じゃないんですよ…残念ながら。
ちなみに卑怯で結構ですよ♪この国が滅べば。」
王が雄叫びをあげ、壁を打った。衝撃波が壁から吹き荒れ、煙が全て吹き飛んだ。
大臣の暗殺は終わったけど、王がまだ残ってる。
「ぬはは、このくらいで死ぬ我輩ではないわ!」とは言ったもののいや、凄く苦しそうだ。
まどが鎖を投げ、王を拘束した。その瞬間、スライムが雪崩れ込んできて、王におぶさった。
半液体状のスライムに顔までのしかかられ、窒息しそうになっている。
「あ、そうそう。この城に魔法陣仕掛けたから、30秒後には火山の中だよ。」
恐怖に目を見開く王。
微笑み、待機させていた悪魔に乗って飛び去る。
地面に繊細なタッチで描かれた単純な魔法陣が光り出し、城ごと消えた。今頃は火山の中だろう。
悪魔で家に帰り、椅子に座る。
「ゆったりと悠々自適な生活を送るつもりだったんだけどな…」と遙がぼやく。
「でもまあ、これで村人さんたちが安全な生活を送れるじゃん!」
その後、みんなで勝利の乾杯をした。
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