依頼は神話よりも奇なり
最強と噂されていたパーティから追放された4人。
追放された仕返しにパーティのテントを爆破しお尋ね者に。
そんな中捨てられたダンジョンを見つけ、そこで気ままに暮らします。
職業、魔法、魔物、勇者、ダンジョン有り!
体操選手結、治癒師まど、発明家遙、運動選手奏音の4人がドタバタ暮らします!
私たちが昼の真っ盛り、つまり12時に食卓で昼食を食べていると、突然閉まっていたはずの
蛇口から音を立てて水が流れ始め、流れた水は空中で葡萄酒と狂乱の神ディオニュソス、
通称デイの姿になった。
絶えず笑みを浮かべているのがデイのトレードマークだが、今日は少し困り顔だ。
「みんな、今日は依頼があってきたんだ」そこでデイはスーッと大きく息を吸って
「俺の妻、アリアドネが眠りの神モルペウスに攫われた。
頼む、アリアドネを取り返してきてくれ」と言った。
え、デイって既婚者なの!?しかも奥さんが攫われた?
「デイは全知全能のオリンポスに神なんだろ?何で自分で助けないんだ」と奏音が質問した。
「今ここで俺が指を鳴らし、眠りの神モルペウスを葡萄に変えることは可能だ。
だが、天界には「古神法」という法律があってな。
第1条に 神は神に害を加えてはならぬ と明記されてる。
だからモルペウスを葡萄に変えると法律違反で捕まってしまう」
「でも、アリアドネさんも神なんでしょ?モルペウスは法律違反で捕まるんじゃない」
とまどが言うと、デイは首を振った。
「アリアドネは神じゃない。不老不死の人間だ。人間に神の法律は適用されない」
「しょうがない、助けてやるよ。他でもないデイの頼みだ」
と言って奏音が立ち上がった。
「で、眠りの神モルペウスはどこにいるの?」「あいつは臆病なやつだから異空間に潜伏している」
デイが手を振ると、何処からともなくドアが現れた。
「ここが奴の住処だ。後はよろしく頼んだ」
と言うとデイは消えてしまった。
モルペウスは力が弱い臆病な神だとデイは言っていたが、仮にも神だ。
私たちはそれをしっかりと踏まえて武器の準備をした。
そして数十分後、ドアを開けるとそこには広大な草原が広がっていた。
さあ、アリアドネ救出劇の始まりだ。
デイ:アリアドネ、頼むから無事でいてくれ
秘書:……(流石にこの状況で 仕事しろ とは言えない)




