権力って怖いね
最強と噂されていたパーティから追放された4人。
追放された仕返しにパーティのテントを爆破しお尋ね者に。
そんな中捨てられたダンジョンを見つけ、そこで気ままに暮らします。
職業、魔法、魔物、勇者、ダンジョン有り!
体操選手結、治癒師まど、発明家遙、運動選手奏音の4人がドタバタ暮らします!
「さあ、始まりました!恒例の暇つぶしイベント!」アモンが張り切って宣言した。
説明しよう。暇つぶしイベント探しとは、暇で暇でしょうがない私たちが
何か面白いことはないかと情報交換するイベントである!
「前にアモンが通ってたビーストカップの経営者がシャドーによって判明」
まどがアモンにそう告げた。
ビーストカップ主催者は、前に私たちを騙して殺そうとした不愉快な輩である。
「シャドー情報によると、ゲスい貴族が娯楽のために作った施設。
ビーストカップの裏では奴隷売買なんかもやってるらしい。
売買会場には結界が張ってあって、許可された人間以外は入れないらしい」
「はい、即決定。今夜は特別な方法で行こう!」
特別な方法?とみんなが首を傾げていると、アモンが叫んだ。
「ヘル・ディアボロス・タクシー!」
すると庭がボコボコと泡立ち始め、爆発音とクラクションを鳴らしながら一台の
煙に包まれたタクシーが現れた。
ドアがギシギシと軋みながら開き、ボサボサの髪をした雑誌片手の、お世辞にも
カッコ良いとは言えない男が現れた。
雑誌から目を離さないまま、「何すか?俺今忙しいんで」と言った。
アモンが顔を曇らせながら一枚のプラスチックでできたカードを出した。
それを出した瞬間、一瞬で目の前の冴えない男は様変わりした。
パリッとしたスーツを着こなして、制服と帽子を着用している。
「どうぞお客様。先ほどは大変な非礼をお許しください」
と言って私たちを入れてくれた。
爆音を立ててタクシーが進む中、私はアモンに質問した。
「ヘル・ディアボロス・タクシーって何?」
「ああ、冥界や魔界のお偉いさん御用達のVIPタクシーだ。
さっきのカードは人間には見えないVIP認識票だ。」
「このタクシーそんなに凄いの?」
「そりゃそうさ、神でさえ使うタクシーだ。どんな結界も防御も全部無視して進む」
「料金は?」「認識票があれば無料だ」
おい、見直したよタクシー!
伊達に「地獄のタクシー」名乗ってないね。
そんなことを話してるうちにタクシーはビーストカップ会場まで着いた。
高位の結界をいとも容易く破壊し、止まった。
「本日はご利用ありがとうございました。」
私たちはシャドーの能力で影に同化し、奴隷売買会場に潜入した。
奴隷が入れられた檻に近づき、すべての檻を鍵を外して都市の広場に転移させた。
誰か親切な人が気づいて助けてくれるだろう。
さて、本題は諸悪の根源である主催者の貴族だ。
「主催者室」のドアの隙間から貴族の姿を見ると…
この前記憶を消したばかりの貴族だった。
お前か!暗殺に奴隷売買と、どんだけ犯罪に手を染めてるんだ!
この前は記憶だけだったけど、今度は存在ごと消そう。
アモンが手を振ると、空気に同化するように貴族の姿が消えた。
あの貴族は今頃、次元の狭間に閉じ込められて数百年は出られない。
自分の罪をたっぷり反省するんだな。
ダンジョン管理室
「権力って怖いね」「そうだね」
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秘書:By 作者




