その男、暗殺者
最強と噂されていたパーティから追放された4人。
追放された仕返しにパーティのテントを爆破しお尋ね者に。
そんな中捨てられたダンジョンを見つけ、そこで気ままに暮らします。
職業、魔法、魔物、勇者、ダンジョン有り!
体操選手結、治癒師まど、発明家遙、運動選手奏音の4人がドタバタ暮らします!
俺はフェンダー・ヴォン・ボルクタ。仲間は俺をフェンと呼ぶ。
俺はちょっと表には出せない後ろ暗い職業、つまり暗殺者をやっている。
暴利を貪る極悪貴族から、果ては辺境の小悪党領主まで、ありとあらゆる暗殺を手掛けている。
だが暗殺も楽な仕事ではない。いや、この世に楽な仕事などないのだ。
だがまあ仕事をしないと生きていけないので仕方がない。
俺の暗殺手順はこうだ。 まずは暗殺するターゲットの屋敷の地図を入手。
屋敷の警備の隙を突き、侵入。地図に記されたターゲットの部屋に忍び込み、殺害する。
基本の手順はこうだが時には自殺に見せかけたり、毒殺したりもする。
極端な時は屋敷ごと爆破する。
殺して、殺して、金を貰う。
これが俺の職業だ。
え?武器は要らないのかって?ああ、まだ言ってなかったな。
俺は狼男だ。伝承に出てくる、月で変身するような不便な輩とは違う。
俺は自由に狼になれる。月がなくてもな。
だから接近戦だろうが何だろうが爪で全てを砕く。
便利な種族だが、狼男である欠点は仲間がバカなことだ。
なぜか俺だけ言葉も話せるし狼の能力も使いこなせるが、他の仲間は
ただ唸るだけで、常に狼の状態だ。
これには俺も困っていた。誰か同じ種族で話が通じる相手がいないかと。
まあいい。今日も依頼が入った。
ん?「死滅の森」の前に建っている総合スーパーの店長4人を殺せ?
「死滅の森」の前にスーパーを建てるなんて肝の座った奴らだ。
俺は客のふりをしてスーパーに潜入し、スーパーの構造を理解した。
完全に狼の姿になり、4本の足で颯爽と草原を駆け抜けるのは楽しい。
夢中になって走り続けると、次第にスーパーが浮かび上がって来た。
メキメキと体が変化し、狼から狼男へと姿が変わる。
その時影からニュッと帽子を被った男が出て来て言った。「ふむ、君が例の暗殺者か」
俺は少し狼狽えながら爪を出し、男を切り裂いた。
と、切り裂かれて二つに分かれた男がすっと闇に同化し、完全な姿になってまた姿を現した。
な、俺の爪を受けて無傷だと?
「狼男ですか。流石の攻撃力と言える」
俺を、俺を狼男と言うならお前は何だ?
「お前は、お前は一体…」叫びは虚しく宵闇へと響き、俺はそこで意識を失った。
ダンジョン管理室
「あ、例の狼男暗殺者の始末終わった?」
「はい。サクッと終わりましたよ。殺しはしませんでした」
「ご苦労さん。シャドーの好きなコーヒーでも」
「ありがとうございます」
デイ:稀代の最強暗殺者もあいつらにかかればどうと言うことはないな
秘書:主一同の実力は飛び抜けてますからね




