同盟
最強と噂されたパーティから追放された4人。
追放された仕返しにパーティのテントを爆破しお尋ね者に。
そんな中捨てられたダンジョンを見つけ、そこで気ままに暮らします。
職業、魔法、魔物、勇者有り!
体操選手結、治癒師まど、発明家遙、運動選手奏音の4人でドタバタ楽しく暮らします。
「魔術師が城に送る。」そう王が言った瞬間、私達の視界は白く包まれた。
気がつくと椅子に座っていた。どうやら魔法で城に転送されたらしい。
長いテーブルの反対側に座っている王が「話会いに応じた事、感謝する。」
「同盟の条件は我の国を襲わない事と、銀貨1000枚を一年で献上する事だ。」
少しはまともな人だと思っていたが、この爺は馬鹿か?
銀貨1000枚なんていくらなんでも無理でしょうよ。
ならこっちも。「では私達の条件はダンジョンを襲わない事と、金貨1000枚を献上する事です。」
案の定王は怒りに震える指でこちらを指しながらこう言った。
「わ、我の同盟条件に逆らうと言うのか!ならお前らはもう用済みだ。」
少しは学習ということをした方が良いと思う…
この爺は私達が隣の国を潰したことを覚えてないのかな?
最近ダンジョンにきたやつはろくな輩がいなかった。
前は独裁者(馬鹿)の隣の国の王。今度は学習しない阿保王。
王が唐突に立ち上がり、部屋から出て行った。入れ替わりに大量の騎士が入ってくる。
「じゃあな」と言って奏音が(じゃあな は奏音渾身の捨て台詞だ)
自分の周りに球を蒔く。爆音がして周りが煙に包まれた。
騎士がハッと気づいた時にはもう奏音はいなかった。やがて1人の騎士が飛びかかってきた。
私達はジリジリと追い詰められ、部屋の隅まできてしまった。
「すぐ楽にしてやる。」と下卑た笑いを浮かべた兵士の1人が言った。
「あなた達もね。」とまどが呟く。
すると耳を貫く轟音が辺りを襲い、兵士の周りの床だけが爆発した。
「やったぜ!」とガッツポーズをして奏音が窓から飛び出す。
私達もそれに続き、窓から飛び降りた。
そして飛び降りた先には、魔方陣があった。すぐそばに遙もいる。
せーので飛び込み、また私達の視界は白く包まれた。
気がつくとダンジョン制御室にいた。
最近どこかの馬鹿な王と戦ってばかりだったから疲れてしまった。
でもあの都市は事実上破綻した。なぜなら王が臆病者で、自分の言うことを聞かない奴は
殺そうとする独裁者だとバレてしまったからだ。
あの時私たちは、万が一の時のために床に爆弾を仕掛けた。
それが晴れて大成功!
「備えあれば憂いなし」という言葉を私は初めて信じた。
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