使者と戦争
最強と噂されていたパーティから追放された4人。
追放された仕返しにパーティのテントを爆破しお尋ね者に。
そんな中捨てられたダンジョンを見つけ、そこで気ままに暮らします。
職業、魔法、魔物、勇者有り!
体操選手結、治癒師まど、発明家遙、運動選手奏音の4人がドタバタ楽しく暮らします。
最近の日課。朝起きて一通りの事を済ませたらゴブリン家庭菜園室に行く。
なんの影響かは分からないけど、通常の500倍ぐらい早く成長するので、タネを蒔いた次の日には
もうたわわに実っている。しかも味も抜群。文句なしの100点だと思う。
ダンジョンにはこれまで何百組ものパーティや魔物がやって来た。(全員罠と魔物で粉砕)
ダンジョンはパーティを倒すと巨大化するらしく、ジャングルを余裕で超す大きさになっている。
ここまで大きくなってしまうと、隣の国の王は自分の国が侵略されるんじゃないかと不安になったらしく、
使者を送って来ました。後1分ぐらいで来るかな? あ、きたきた。
ドアが開き、何処と無く偉そうな人が入ってきた。
「貴様らのダンジョンを我が国の領地に加える。光栄に思え。」
みんなを見ると、何バカなこと言ってんだ?って顔をしていた。
奏音は相当イラついてるらしく、今直ぐにでもお前を殺せるんだぞというオーラが体から
迸っている。でも怒りを抑えているようなので、私も我慢して丁重にこう言った。
「私たちはダンジョンから離れません。おかえりください。」
使者は一瞬驚いた顔をして、その後直ぐに怒りに震え始めた。
「なら無理矢理にでも奪い取る!」と怒鳴り声で言いながら出て行った。
みんなで顔を見合わせた後、大笑いした。お腹が痛くなるまでに。
「ハハハッ、俺らのこと完全に舐めてるよな!」
「ホントだね〜、あいつらの驚いた顔を見るのが楽しみだよ。」ニコニコしながら言うまど。
隣の国は戦争を仕掛けてきたようなものだと思った。
並みの国同士の戦争なら色々と準備をするんだろうが、私たちには関係ない。
それどころかみんなお祭り気分で跳ね回っている。
遙なんかマジックハンドに特別製の夕御飯を注文している。
明日はいい日になりそうだ。罠で玉砕し、魔物で引き裂かれ驚く顔を早く見たい。
そんな事を夕御飯の後、ベッドで思っていた。
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