『喜』のアモン
最強と噂されたパーティから追放された4人。
追放された仕返しにパーティのテントを爆破しお尋ね者に。
そんな中捨てられたダンジョンを見つけ、そこで気ままに暮らします。
職業、魔法、魔物、勇者有り!
体操選手結、治癒師まど、発明家遙、運動選手奏音の4人で悠々自適に暮らします。
「よし。狙うは対策本部壊滅だ! …とは言ったもののねえ」
お気に入りの椅子に座りながらまどがゆるゆると言った。
「平和な暮らしが身についちゃって、今更戦争やるののもね…」
「戦争のために本買ってきたんだけどどう?」私はテーブルに本を置いた。
金文字で『パラフィアス』と印刷された古本だ。
パラパラとページをめくっていた遙が言った。「魔物図鑑なのかな?」
本の見出しにはには『魔』とか『邪』とか『愚』と書いてあった。
そして『喜』と書いてあったページを私が開いた瞬間、本からぬるりとした
影が飛び出した。その影は部屋中を飛び回った後、椅子の上で正体を現した。
その男の眼は血のように赤く、髪は何かに反抗するように逆立っている。
「ヒャハハ、やっと出られたぜえ!俺はアモン、この世界を壊してやるぜ!」
それを見た奏音がだるそうに手を振ると、アモンと名乗った男が縄で縛られたようにビシリと硬直した。
「あれ?私もあんま詳しくないけど、確かアモンってフクロウの頭じゃなかったっけ?」
アモンがなんの魔物かは忘れたけど、確かフクロウの頭だったはず。
「いや、ちょっと酔った勢いでふざけちまって…」
しばしの沈黙の後、4人が大笑いした。
「いいね!そういうノリ大好きだー!」奏音が叫んだ。遙もまども大笑いしている。
なんかこれで一気に打ち解けた気がする。
アモンの説明によると、ある大賢者に200年近く封じられてたらしい。
アモンが『喜』のページに封じられてたのもわかる気がする。だって面白いから(笑)
「俺様は不死だからお前らが死ぬまで一緒だぜ〜」もう既に酒を飲んで酔っ払っている。
ダンジョンに能天気で平和な仲間がまた1人増えた。
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