ペロンツア、魔蛇のトラウマ。
最強と噂されたパーティから追放された4人。
追放された仕返しにパーティのテントを爆破しお尋ね者に。
そんな中捨てられたダンジョンを見つけ、そこで気ままに暮らします。
職業、魔法、魔物、勇者有り!
体操選手結、治癒師まど、発明家遙、運動選手奏音の4人で悠々自適に暮らします。
クウ、クウウ とペロンツアが鳴いた。それを真似てイクがペロンツアに変身する。
結が部屋に入ってくる。よしよしと瓶を撫で、椅子に座る。
そしてテーブルに魔蛇の置物を放り出した。
その瞬間ペロンツアが低く唸り始め、口からドス黒い靄を吐き出し始めた。
眼は血走り嘴は深く裂け、長い角が2本生え始めた。そして仕上げとばかりに竜の羽根が生えた。
イクも眼を見開いて何か叫んでいるが聞こえない。
3人が部屋に飛び込んでくる。「食卓に魔界の瘴気が溢れてて…」
私の部屋で起こった不幸は全て食卓へ行くのだろうか…
そんな事を悠長に考えてるうちにも、ペロンツアの凶暴化は進んでいる。
「ペロンツア!?これは一体?」奏音が邪眼を回転させる。あたりに紫や黒の爆風が飛び散る。
部屋に被害はないが、瓶の中でペロンツアが気絶していた。
「案ずるな。峰打ちだ。」などとカッコつけて奏音が呟いている。シュルシュルと凶暴化が解けていく。
「どうしたんだろう…魔蛇の置物を見たらああなったんだけどなあ〜」
「もしかして魔蛇に何かトラウマがあるのかなぁ?」まどが言った。
ペロンツアが眠たげに起き始めた。首を傾げ、何かあったの?とでも言いたげだ。
ペロンツアの目の前で魔蛇を叩き割ると、あからさまに喜んだ。
うん。これは明らかに因縁があるな。
そういえば私の部屋に飛び込んで来た時傷を負っていた気がする。
魔蛇は成長すれば空にも届く巨体である。しかも肉食性で、魔物を喰らう。
でもペロンツアが『凶暴化』なんて技を使えるなんてなあ。
でもやっぱ邪眼凄いわ。凶暴化したペロンツアを一発で鎮めるなんて。
「ペロンツア〜もう大丈夫だよー」とまどが瓶を撫でている。
やれやれ。これで一見落着だなぁなんて思っていた。
しかしそんな考えは爆音を聞いてすっかり吹き飛んだ。
「だああああ!魔界の瘴気の始末すっかり忘れてた」と叫んで私たちは脱兎の如く飛び出した。
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