空中魔法陣
最強と噂されたパーティから追放された4人。
追放された仕返しにパーティのテントを爆破しお尋ね者に。
そんな中捨てられたダンジョンを見つけ、そこで気ままに暮らします。
職業、魔法、魔物、勇者有り!
体操選手結、治癒師まど、発明家遙、運動選手奏音の4人で悠々自適に暮らします。
「いやあ、もうすっかり秋だね〜」と窓の外を見ながら遙が呟いた。
窓の外はすっかり秋色に染まっていて、紅葉や銀杏が飛びかっていた。
後ろの世界樹もすっかり葉を黄色に染めている。(もはや盆栽と呼べる大きさじゃない)
「……で、これは何だ?」奏音が床を指差して言った。
「あ、これは空中魔方陣ってのでね、これに乗ると空に浮かべるの。」と私は言った。
イクの入った瓶を持って全員で空中魔法陣に座る。
ふわりと魔法陣が浮かび上がり、地上から5mぐらいの高さまで浮かび上がった。
何かが潜んでいそうな妖しげな秋の夜空に、満月が浮かび上がっていた。
「「絶景ですな〜」」遙と奏音が言った。
転移魔法陣(10畳ぐらいある)にいつの間にか飲み物や食べ物が置かれていた。
餅、団子、カルパッチョ、スルメ、ポテチ(もはや何でもあり)
などが所狭しと並んでいた。
「月を見ながら宴会とは、これ以上の贅沢はないね〜」とまど。
イクは初めて見る月に驚いていて、時折くるりと宙返りした。
忘れちゃいけないこの方も呼ぼう。
「サラマンダー!」ぬるりとサラマンダーが指輪から出てきた。
「おお、見事な満月じゃ。」そう言うサラマンダーの炎が心なしか大きかった。
「気ずいたじゃろうが、儂ら精霊は月の光を好むんじゃよ。」
カラカラとサラマンダーは笑った。
「おや、こいつは新入りか?」不思議そうにイクを見て言った。
イクは瓶の中で笑い、サラマンダーに変化した。
「変身術を心得ておるのか、物珍しいものを作ったもんじゃ。」
「そうなんだよ。どんなものにも変身できるらしくて。」
「イク〜お前は可愛いの〜」あれ、溺愛し始めてる!?
もしかしたら孫ができた気持ちなのかも知れない。
サラマンダーもそんな一面があるんだなぁと思うと、何だか途轍もなく笑えてきた。
向こうでは遙と奏音がカルパッチョをツマミにして飲み物をグイグイ飲んでいる。
まどは月を見て考え事をしている。
今宵もダンジョンは平和だ。
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