しかし欠点が少々…
最強と噂されたパーティから追放された4人。
追放された仕返しにパーティのテントを爆破しお尋ね者に。
そんな中捨てられたダンジョンを見つけ、そこで気ままに暮らします。
職業、魔法、魔物、勇者有り!
体操選手結、治癒師まど、発明家遙、運動選手奏音の4人で悠々自適に暮らします。
うーむ と私たちはテーブルの上の瓶を見て唸った。何の変哲も無い大きめの瓶である。
「この中に生き物を作るのね?」「そうだよ〜」軽〜く遙が言った。
「完全生命体ができる予定。 できる生命体は身体は鉄のように硬く、手は刀のように鋭く、
傷ついても直ぐに再生し、科学者並みの頭脳とユーモアを持つ。」
「それってほぼ無敵じゃん!?」奏音が言った。
「んんん〜、しかし欠点が少々…まずこの瓶から出られないし、喋れない。」
ええええええ と落胆の声が上がる。
科学者並みの頭脳を持っていても喋れない。と言うことは何も伝えられない。
「まあまあ。作って損は無いわけだしネ!」あっけらかんと言う遙。
茶色の羊皮紙の上に魔法陣が描かれ、その上に瓶が置かれている。
瓶に核となるエメラルドの欠片を入れる。エメラルドの欠けらに私が身体強化魔法をかけ、
まどが特大治癒魔法をかける。さらに上乗せして斬撃魔法、知能増強魔法をかける。
部屋中にカッと閃光が走り、あたりが白く包まれた。
恐る恐る眼を開けると、瓶の中には『生命体』が入っていた。
その『生命体』は、少年の形をしていた。なぜ過去形なのかと言うと、
直後にその生命体がウサギになったからである。
「遙…?なんか変身してんだけど。」「うん。実験成功だね。ちょっと実験としてエメラルドに
スライムの粘液をかけたんだ。」スライムは、基本不定形でどんな形にもなれる。
奏音がゴブリンの絵を見せると、『生命体』はサッとミニゴブリンに変身した。
「でも、生命体って呼ぶのはなんか可哀想だね。」とまどが言った。
「じゃあ、名前は《イク》だ。異論は認めません!」
ああ。まあいいんじゃない?と声が帰ってくる。イクは嬉しそうにくるりと一回転した。
「あれ?食事はしないの? 」「クッキーとかの甘いものを食べさせると喜ぶらしいヨ〜」
30分後
チーン と音がして電子レンジの扉が開いた。中から熱々のクッキーが出てくる。
こんがりと焦げすぎない程度にいい焼き目がついている。
イクのところまで持って行き、瓶の中入れる。
イクは眼を丸くして喜び、パクリと頬張った。その仕草が何とも面白かった。
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