『楽しい建物』の恐ろしい罠
最強と噂されたパーティから追放された4人。
追放された仕返しにパーティのテントを爆破しお尋ね者に。
そんな中捨てられたダンジョンを見つけ、そこで気ままに暮らします。
職業、魔法、魔物、勇者有り!
体操選手結、治癒師まど、発明家遙、運動選手奏音の4人で悠々自適に暮らします。
「やっべえ、人来なくね?」モニターを見て奏音が呟いた。
確かに奏音の言う通りで、生存確率0%と街で噂になってしまったので人が全く来ない。
来るのは知能が低い低級モンスターしか来ない。
全員で目を瞑り、どうしようか考える。
カッとまどが目を見開き、「閃いた!」と絶叫した。
「ヤバイこれ超いいアイディアじゃない!?ダンジョンの前に楽しい建物でも作ってさ、
楽しんでもらった後、特定の冒険者をダンジョンに誘導するの!」
「いいじゃんいいじゃん!つまりその『楽しい建物の』が儲かれば儲かるほどダンジョンに
冒険者が来るってことだね!」と興奮しながら遙が言う。
みんなノリに乗っているので、私も便乗してはしゃぎまくった。
「エルダー・ドワーフ!」と奏音が高らかに叫んで、壁のスイッチを押した。
チン と音がして壁からエルダー・ドワーフが現れる。
「主、御用っすか〜」と軽い口調で言う。
早速ドワーフと相談を始める。
「やっぱ武器屋はいるよね〜」「そうだね、必需品だもんねー」
「でも女の子にはオシャレが必要だよ」と私が言うと一斉に賛同の声が上がる。
結局あれこれ考えた末、ブティック、武器屋、食材屋の3つから構成される
総合スーパーを作ることになった。
「では、総合スーパーということで決定いたします!」ドワーフが宣言する。
満場一致の大喝采。口笛と拍手が飛び交う。
ドワーフが出て行き、私たちはベッドに横になった。
翌朝
「な…もうできたのかよ!」奏音が絶句する。
その前には大きな、本当に大きな塔ができていた。まどが嬉々としてスパイ・スライムを3体放つ。
スパイ・スライムは大量のビラを持っており、様々な街で配るらしい。
数日経ってスパイ・スライムが帰って来た。
「ふるふる、フニフニ(今日団体客がやってまいります)」
「30名様冒険客ご来店!」とスピーカーから声が聞こえて来た。
先日召喚した、獣の尻尾を持った人間を店頭に送る。
「お客様、こちらがお似合いのようですよ」と言って獣人の少年少女が試着室に
パーティ一行を案内する。試着室に全員が入った瞬間床に穴が開きパーティが落ちた。
「こちらにも来客が来たよ〜」モニターを眺めていたまどが知らせてくれた。
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