聖剣エクスカリバー
聖なる剣、「聖剣」数々の神話や伝説を生み出した剣は「聖剣」として語り継がれていた。
「聖剣」の多くは、神や精霊等の聖なる力を与えられ、神が持つ「聖剣」は神の象徴であったり、英雄が持つ「聖剣」は王権の象徴や民族の勝利の象徴であることが多かったりする。
そんな中「エクスカリバー」という「聖剣」が存在する。
異国等に行くと名称は変わったりもするらしいが、「エクスカリバー」には聖なる力を宿すとされる。
伝説には、精霊の力を宿した石に刺さっていた剣は「エクスカリバー」であり、抜くことのできるものこそが、「エクスカリバー」を使う事のできるものであるという話である。
しかし精霊の力を宿した石から抜いてしまった「エクスカリバー」は魔力を補充する事ができなくなるのではと考えられる。
実際に「エクスカリバー」は聖なる力を宿した剣であるが、「エクスカリバー」を扱うには相当量の力の持ち主かそれ相応の魔力の供給源がいるであると考えられた。
伝説には、もちろん「剣」である「エクスカリバー」には鞘だってあるはずだ、抜き身のまま使うわけにはいかないはずだ、「魔法の鞘」なる存在が魔力を供給していたのではないかと考えられていたが、その存在は不明である。
そんな今回作る武器は「エクスカリバー」を模した「剣」を依頼された。
実際そんな話を考えていると「聖剣」がすごいのではなく、「魔法の鞘」がすごかったのではないかと思ったりはしたが、実際わからないのだから仕方ない。
使う材料は「アダマントメタル」、「アダマンタイト」または「アダマント」と呼ばれる鉱石から取り出した「アダマントメタル」に森等の自然に眠っていた「銀」が精霊の力を取り入れている「精霊銀」マナポーションからの加工物ではない「精霊銀」を使用した「ミスリルメタル」最後に「オリハルコン」と呼ばれる鉱石から作った「オリハルコンメタル」を用いていく、どれも希少な鉱石だ。
錬金術スキル「融解」を使用して、「オリハルコンメタル」と「アダマントメタル」を合わせ持ち長さ90cmの「剣」を作る、そして「剣」の刀身の溝に「ミスリルメタル」で加工していく。
錬金術スキル「付与能力」を使用する、使うアイテムは「疾風のポーション」、「ミスリルメタル」の加工部分に「疾風のポーション」の魔力を封じ込めていく。
「エクスカリバー」に見た目が近しい「剣」は完成した。
後日依頼をした客は風使いの魔法剣士だと言う。
依頼した「剣」を客に渡しお金を貰う。
依頼をした客は「ウィンドウエポン」と魔法を唱えると「剣」は風を発し「剣」を振るうと、早すぎて「剣」が見えなくなったような錯覚になったが、確かに「剣」は存在した。
光の屈折で見えづらいのもあるのであろう。
一説によると「エクスカリバー」は見えない剣でも有名だったらしいが、依頼をした客は満足そうに去っていた。