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人気の無い喫茶店にて……  作者: コカトリス
1/2

喫茶店にて……。前編

不思議な話し?

 人気のない喫茶店……


 ある街の、ある商店街の、喫茶店。

 そこは人気がない。

 いつ見ても人の姿はなく、店主らしき人が新聞を読んでいる事しか分からない。

 そんな喫茶店で起こる事を書いてみようと思う。

 不思議で、ちょっと素敵な物語。


 とある日に喫茶店は開いた。

 外からは何も見えず、中からしか見えぬ者がいた。


「ナァ、マスタ? コーヒ、クレ」

「ん……そこにある水でも飲んでろ」

「ヒドイ、ワタシトアナタノナカナノニ」

「片言じゃ分からんよ」

 親指ほどの人間とマスターは話していた。

 どうやらコーヒーが欲しいらしい。

 香ばしい香りを立たせ、運ばれてくるは豆……。

「マスタ、ゲンブツハナイ」

「コーヒが欲しんだろ」

「コレチガウ」

「ん? ならなんだ」

 小さい人間は、片言を話しマスターにコーヒーを所望しているところである。

 はたから見れば何ともなごましい風景であるが、小人からしたならば受け入れがたい事実なのであろう。

 それ見よがしに、その辺のものを壊している。(主に角砂糖を)


 マスターは小人が砂糖で散らかってしまったテーブルを拭き、仕方ないなと言う顔をし、マスターはペットボトルの蓋をカップに、コーヒ:氷を1:9の割合で淹れてきた。

「マスタ、コレナニ?」

「ん? コーヒだか」

「チガウ、コレ、コオリ」

「なんだ、文句あるのか?」

 小人は、首を縦に振り肯定を示す。

 それとティースプーンを持ち振り回し暴れている。

 決して危なくはないが鬱陶しい!

 マスターは、手をヒラヒラとして小人を隅に追いやった。

 すると小人はさらに小さくなった。

(体操座り)をし、事見事に落ち込んでいる様に見える。

(実際はこうすればマスタは釣られてやって来ると思っているから)であって、決して落ち込んでいる訳ではない。それだけは分かって欲しい。

 暫くして、マスターは頭をかき、渋々小さなマグにアツアツのコーヒーを淹れ小人に出してやった。

「マスタ、コレアツイ」

「なんだ、ちゃんとしたコーヒーだそ。文句でもあるのか?」

「アツイ、changeコレハナイ」

「なんでチェンジだけ発音良いんだよ。そこに驚くよ」

 小人はコーヒーをフウフウしながら啜っていた。

「熱くても飲むんだな」

「シカタナク」

「・・・」

 マスターは自身が淹れたコーヒーを飲み、相変わらず二日前の新聞を読んでいた。

「やはりこの記事は興味深い。なんど読んでも面白い」

 すると小人は首を傾げながらこういった。

「バカナノカ、マスタ?」

「馬鹿とは酷いな、小人よ」

 小人はマスタのその一言に傷ついたのか、顔を膨らませていた。

「ワタシニモナマエアル。ピコトイウナ」

「片言で分からんよ」

「ピコー!!」

「あん? ピコ?」

「ソウ、ピコピコ」

「ピコピコハンマー見たいだな」

「ソレハナンカイヤ」

「そうか」

 アツアツのコーヒーをフウフウしながら相変わらず啜っている小人を苦笑いでそう返しておいた。

 カランカラン。

 ドアを開ける音が聞こえる。

 珍しくそのドアを開けたのは、週に一回程決まった時間に来る男性だ。

 何故か、午後三時二十五分に来るのだ。それも決まって月曜日である事も添えておこう。

「いらっしゃい。何時もので良いか」

「すまんね、それで頼む」

 何時ものということは、ブラジルコーヒーと、スライスフランスパンのバター塗り。

「相変わらずその小人はコーヒーをコーヒと言うのか?」

「あぁ、そうだな」

 そう言うと、その男性は笑った。

 普段余り笑わない男性だが、此処では笑う事が出来る。此処に来る理由としては立派なものだろう。

 それは男性の唯一の楽しみなのだから。

 此処はそんな人達ばかりが集まって来る。

 それをマスターは楽しんでいる。

 そんなこの日この頃である。

「マスタ、サメタラオイシイ。モットクレ、コレクレ。ツメタイヤツニシテ」

「あははは、相変わらずこいつは面白いなマスタ」

「貴方までその呼び方はよしてくれないか。よし分かったよ、少し待ってろピコピコハンマー」

 マスターは小さくため息を吐き、小人にアツアツのコーヒを出してやった。

「マスタ、ソノヨビカタ、イヤ。ヤメテクレ」

「アハハハ!! やっぱり面白いな」

 男性客は腹を抱え、目に涙を浮かべながら笑っていた。

「マスタ、ナンデコノヒトワラッテル?」

「ん?そりゃお前が面白いからだよ」

 マスターはブラジルコーヒーとスライスフランスパンのバター塗りを男性に出した。

 すると男性は軽く会釈しコーヒーへと手を伸ばした。

「うーん、この味いつ飲んでも……まずいな」

「そう言うなよ、これでもマシになったろ」

「そうか?そんなに変わってない様に見えるが。だか、このパンだけはずば抜けてウマイ。殆どコレ目当てだからな。マスターパンだけは抜かるなよ」

「はいはい、出来るだけな」

 お互いに目を配らせ会話をしていた。

 小人はその光景に首を傾げ、アツアツのコーヒを啜っている。

 先ほどのコーヒは飲んでしまい、追加で来たコーヒもアツアツだったのでフウフウしながら啜っている。

 小人はコーヒーを飲み過ぎ、お腹を膨らませている。

「なぁ、マスター何故あの小人はこのクソまずいコーヒーをグビグビ飲めるんだ? 常人には無理だぞ」

「ん?そんなに不味いのか? 俺は気に入ってるんだがな?この小人も俺の舌と同じなんだろうな」

 マスターはそう言うとコーヒーを飲んで新聞を読む。

「マスタ、ワタシニモパンクレ」

「ん? パンか、そこの客から貰えば良いだろう」

「マスター、それはないだろう。このパンは俺のだろう」

「マスタ、パンクレ」

「二人して煩いな……はぁ、仕方ないな。ほれフランスパンの硬いところだ。よく噛んで食べろよ」

「マスタコレナニ」

「ん? パンだが?」

「コレカタイ。シロイトコロホシイ」

「黒も白も変わらんぞ、小人よ」

「ウルサイ、オオキイニンゲン」

「やはり片言では分からんな」

 男性はクソ不味いコーヒーを飲みながら小人を弄っていた、何時もと同じ様に……。

「マスタ、コノオオキイニンゲンガイジメテクル。タスケロ」

「ん? 黙って黒いところ食べてろ。それとも何か、ネズミのエサでも食べるか?」

「ソレハモウタベタ」

「あー、だから最近はネズミが掛からないのか。やめてくれアレを食べるのは。そのうち病気になるぞ。そういう食べ物だからな」

「ン? ソウナノカ……ダカラサイキン、ゲリ、ナノカ。ヨシ、コンドカラハネズミヲ、タベヨウ」

「やめとけ」

 マスターは軽く小人に警告をし、新聞に目を戻した。

「マスタ」

「ん? なんだ」

「アノヒトダレ」

「ん?」

「ホラマド」

「あぁ、客か?」

「おぉ、珍しく俺の他にも客が来るのか?」

「珍しくとは失礼な。数日に一、二人は来るぞ」

「いや、そこは毎日じゃなきゃ駄目だろう」

「ソウダゾ、マスタ、イツモワタシガイルジャナイカ」

「ごめん、なんて言ってるか九割方分からない」

「その一割はなんだ? マスター?」

「何かを伝えようとしているって事だけは分かった」

 珍しくドアの向こう側に男性の様な女性の様な人が立っているのをマスターはカウンター越しに確認した。

 それと男性も確認した。

 それと小人 (ピコ)も目にも目を止めた

 その頃小人はコーヒが冷めたのか、先ほどよりも激しくコーヒを啜っていた。

 ズズズ。

「煩い」

「マスタ、ノンデイルノヲ、ジャマスルノハヨクナイ」

「今いいところなんだから小人は黙っててくれ」

 男性も、両腕をふり今か今かと待ちわびている。

 カランカラン。

 ドアについている小さなベルの音が響く。

「いらっしゃい」

「お邪魔します」


 女性の様な格好をしたその人から、ゴリゴリマッチョの男性の声が聞こえた。

 その声に小人は、口をあんぐりあけコーヒーを滝の様に出していた。

 そして男性客も同じく顎が外れたのかの様にしていた。

 そしてマスターは、相変わらず二日前の新聞を見、チラッとその男性に対し、二度見をしていた。

(え!? いま、男の人の声が聞こえたんだけど?き、気の所為かな?)

「お客様、お好きなお席にお座りください」

「えぇ、ありがとう」

(あ、この人だわ。この野太い声……)

 相変わらず口からコーヒーを垂れ流している小人をマスターは袋に入れ、これ以上店を汚されてはなるものかと心の中で思った。

 垂れ流されたコーヒーを雑巾で拭き、そのオカマ風の人に注文をききにいく。

「ご注文はお決まりでございますか?」

「ええ、アメリカンコーヒーとこのフランスのスライスしたものをください」

「かしこまりました。少々お待ちください」

 マスターは、カウンターに戻りフランスパンを焼いている。

 その間、小人はすでに袋の半分くらいまで、黒い液体を垂れ流している。

 もはや何を流しているかわからないが。

「お、おい。あれはどっちなんだ?さっぱりわからんぞ」

「マスター、その質問を俺に聞かないでくれよ。俺も分からないだから」


 小人はようやく意識を取り戻したのか、袋の中に入れられている事に気付く。

 そして何故か泳ぎ出した。

「スイスイ、タノシー」

「あら、何かしらこの生き物。マスター実に可愛らしい生き物を飼ってるじゃない。ねえ?触ってもいいかしら」

 マスターは内心ではこう思っている。

(逃げろ小人!! 食われるぞ!!)


【顔色一つ変えず】プロ意識を発動した。

「はい、この生き物はですね、これは小人と言って名前は特にありませんので、お好きな様にお呼びください」

「ふふ、そうさせていただきますね」


 そのオカマは小人の入った透明なビニール袋をツンツンしだした。

 それに気づいた小人は、気絶し、ブクブクと泡を吹きながら、コーヒーのプールに沈んでいった。

 その様子にそのオカマは、楽しそうにクスクスと笑いさらに突く。

 その様子に男性客は口を開け、放心状態に陥っていた。

 そこまで小人のことを心配? していた。

 パンが焼きあがり、コーヒーを淹れオカマのお客様に出して差し上げた。

 そのオカマも、軽く会釈しコーヒーを受け取り一口飲む。

 少しだけ眉を顰め、マズっ! という様な顔をした様にも見えたが気の所為であろう。


 すると小人は生き返り辺りを見渡す。

 するとオカマを発見し、また気絶する。

 先ほどからそれの繰り返している。

 マスターはカウンターに戻ると新聞をまた読んでいた。



次回は……、いつかな?

ちょっとわかんないです。

できるだけ早く登校するのでよろしく!

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