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ようこそグリノーワールドへ

 「では仲間のところに戻るとしよう」


 レイと和哉は大きな水たまりの前に立っていた。


 どうやらこのダンジョン事態が「精神と時の部屋」のような仮想空間らしい。


 「ここに飛び込めば、僕たちの世界にいける。『ようこそグルノーワールドへ』、だなカズヤ」


 レイは笑って 水たまりに飛び込んだ。


 もちろん和哉の腕をつかんだまま。


 和哉はあきらめの気持ちのまま後に続いた。


 

 水たまりに飛び込んだ後、軽くエレベーターに乗った時のような浮遊感と酩酊感が襲ってきて、気が付くと和哉は圧巻な景色の中にレイと立っていた。


 ひざまずいている騎士達。


 なだらかな丘にずっと続くテントや馬と人。


 それは大軍といえる軍隊の野営地だった。



 「勇者様おかえりなさいませ」


 「勇者様」


 「お待ちしておりました勇者様」



 片膝をつき剣を捧げ持ってレイを迎える人々。


 「うん。今戻った。話しの通り、彼を連れてきたよ。」


 騎士のような恰好をした青年はチラリと和哉を見て言った。


 「…彼ですか」


 「うん。彼なんだ。彼はこの戦いでのキーパーソンだ。くれぐれも失礼もないようにね」


 「はっ」


 いい返事で騎士は返した。


 和哉は現実逃避をしていた。

 なんかもういろんな事がキャパオーバーだ。


 「彼女達は? 」


 「はっ、ご帰還なさった事を先程使いをやらせて報告しましたからもうすぐ来るかと思われます」


 「君は被害にあうといけない。少し距離を取っておくれ」



 「は」


 騎士さん達は大急ぎでレイから距離を取った。


 何がはじまるんだ?


 和哉は固唾を飲みこんで様子を伺った。 


 「何が危険?」


 その質問を口に乗せた途端、何かものすごい不吉そうなものがレイと和哉の前に飛び込んできた。


 「こっこれは!」


 和哉はうめいた。





 


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