第一章 新たなる道と戦友06
山本は戦うことしか考えていない機械のようだ。まるで何かに命令されるかのような…
山本は止まらず斬りかかる
黒髪の少女はなにも持っていない、対抗手段がない
「ちょっとなに?!殺す気?!頭大丈夫なの!?」
山本は黙って斬りかかる 止まらない
「山本!やめろ!」
赤点が止めにかかる
「なんで!?僕達殺さなきゃ殺られるよ!」
「その人は敵じゃない!多分… 俺が保障する!」
「赤点が言うなら…」
山本は包丁をしまった、だがすぐに出せる位置にしまったようだ。警戒している。
「はぁ…アンタ達頭大丈夫?いきなり人殺すの?怖いわ」
「すまない、俺達はあるゲームをさせられてるんだ」
「ゲーム?どんな?」
こうして黒髪の少女とこのゲームの説明が始まった
「へぇ〜 そんなことがあったんだ… 私も殺す対象なのかな…?」
「それはわからない、確認のしようがないしな」
「そう…なんか大雑把なゲームね、残りの人を殺せば帰してもらえるなんて」
「あぁ、訳がわからない。制限時間もないんだ。」
「そこがまた不思議よね」
山本はだんまりしていて黒髪の少女をじっと見ていて言葉を発しない。
「自己紹介がまだだったな。俺は赤点の王、赤点って呼んで。」
もうすっかりあだ名が馴染んできている…自分の本来の名前を忘れるかのように…
「はっ?赤点の王?本名じゃないよね…?」
「あぁ…あだ名だ、気にしないでくれ」
赤点はあだ名はダサいと言ったらダサいがなぜかたくましくなっていた、口調も動作も。
「ん〜…まあいいわ。赤点君ねよろしく。そしてそこの君わ?」
山本は自分のことを言われ反応する
「僕は山本翼だ。君のことは信用したワケじゃない、裏切ったら殺す。」
「そ、そう…まぁいいわよろしくね。私の自己紹介がまだね、私の名前は西原愛華。愛華って呼んでもらって結構よ。」
「!?」
「西原?!アイツが言っていた苗字の人か!?お前はなんだ!?」
「は?西原?なに?なんなの?」
「落ち着け山本、アイツは仲間と言っていただろう。こうして話ができてるんだし、敵ではないだろう」
「そ、そうか。」
「なんか怖いわね、まぁいいわ。んでこれからどうするの?残りの人間殺しにでも行くの?」
「そのつもりだが」
「そっか、じゃあ私もついて行く!」
「いや、危ないぞ?なにが起こるかわからないし」
「いいわよ面白そうだし、自分の身は自分で守るから」
「ならいいが…足手まといはやめて欲しいな
それに仲間も多いほうが楽だし早く帰れそうだ。よし、よろしくな愛華」
「うん、よろしく。君もね」
強引に山本の手を取って握手をした。
そしてこれから殺人の嵐が起こる。逃避不可のデスバトル。三人は一つのチームになって相談し。日本で一番人口の多い都市、東京に向かうのだった。