表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/8

第一章 僕らの未来02

あれから20分くらいたっただろうか

二人は自分達の家に戻る事にし、一時間後にまた近所の公園で落ち合おうという事になっていた。



(やはりみんないないか…)



まだ先程起きたことについて赤点の王様は頭が混乱していた


(なんなんだ…俺が望んだ世界? 俺はただ普通の生活がしたかったんだ…なのに…なんなんだよこれは…おれのせいだというのか…)


この世界には誰もいない。アイツは言っていた 「この世界から人間を消した少しばかり残ってしまったが」と、つまりまだ人がいるのだ だが夢の世界から消したということだから普通の世界の人間ではないと考えるのが普通だろう 赤点の王様は考えるのをやめた


(今から一時間後か…今は午後の五時二十分だからまだいいな…)


気づいたら食べ物を探していた、あの男に昼食を邪魔されたのだからお腹が空いている


赤点の王様は料理が苦手だ、できるとしたらインスタントラーメンくらいだろう それくらい苦手だ


(あ、弁当…)


弁当があるのを思い出し赤点の王様はカバンから取り出し食べ始めた。


(この夢の世界からでるにはアイツのゲームをやるしかないのか?まてよ…アイツは確か明日の午後七時にこいと言っていた なぜ七時なんだ?ゲームとかならその場でいうのが普通な気がするが… アイツは馬鹿なのか? いきなりゲームをしようとか馬鹿なのか?)


赤点の王様はどす黒い声のことをアイツと呼ぶように決めた 理由は馬鹿っぽいからということである


弁当が食べ終わった頃五時四十分になっていた


(色々考えていた所為で時間がかかったな…急いで準備をしよう)


赤点の王様は生活に最低限必要なものと台所にあった包丁を持ってカバンに詰め込んだ

やはり夢の世界に連れてこられたと何が起こるかわからないので戦うものも必要だと赤点の王は考えていた。


準備をさっさと済ませ五十五分になった頃赤点の王は家を出た。家から近い公園なので五分もかからない 赤点の王は公園まで歩いて行った。


道中赤点の王様は思った


(俺たちは必ず帰れるとは限らない、アイツを信用していいかもわからないどうしたらいいのか…)


そんなことを頭に浮かべながら公園に無事到着


「おう、早いな」


山本は待っていたみたいだった


家から持ってきた父さんの高級な腕時計を見て赤点の王はいう


「あと一時間だな…どうする?」


「近所のスーパーに行きたいんだけどいいかな?家にあんまり食料なかったから欲しいんだ」


「わかった行こうか」


そうと決まり二人はスーパーに向かい歩き出す 道中二人はあるものに出くわす



「犬だ!赤点!犬だよ!」


山本は大が付くくらい犬好きだ。犬を前にして興奮は抑えられないだろう。


(アイツは人間を消したって言ってたな、人間以外は残っているのか… それと山本はやっぱり俺のことを赤点と呼ぶ…名前で呼んでくれ…)


高校に入って秋になったくらいだったろうか…俺は山本から赤点と呼ばれるようになっていた 理由はいうまでもないだろう


ワンワン!ワン! 犬は可愛く吠える

まだ幼犬だろうか、体は小さい


「あぁ、どうするの?首輪ついてないみたいだけど…。」


「首輪は確かについてない、それにここは夢の世界?だし持っていくよ!」


「なぁ山本、持っていくにしても世話とかできるのか?俺は犬飼ってないから世話とかできないんだが…。」


「大丈夫!全部僕がやるよ!近くのスーパーで色々揃えればなんとかなる!」


「ならいいが…」



首輪もリードもついていない 山本は犬を抱きかかえながら行くことにした。



(それにしても不自然だ… なぜ犬は一匹なんだ?他にたくさんいてもいいはずなんだが…考え過ぎか?)



色んなことが脳内を飛び交いスーパーに着いた


「やっぱり人いないね…どうする赤点?」


「アイツの所為でこの世界に連れてこられたんだから色んなものを頂戴しようか」


確かにここは夢の世界 アイツが創った?世界ではあるが盗むのはよくないと思ったが生きることを優先した脳はそうするしかなかった 否そうせざるを得なかった。


「リード、リードはどこかな?」


スーパーに犬の用品がある所は少ない あってもエサくらいだろう、だがこのスーパーには色々な商品があって人気が高い店だ。犬用品くらいあるだろう


「あった!首輪もあるな!」


袋に入ってるものを取り出し犬に着ける


「よしあとはエサだな、それと僕の食料だ」


山本と赤点の王様は別行動をしていた


大型スーパーなのでなんと二階まであるのだ


赤点の王様は二階で食料と武器を揃えていた。



そして二人が必要な物を全て集め合理した。


「よし集めるべきものは集めたな。アイツの所へ行こうか」


「わかった、犬も連れていいよね?」


「あぁ、さて行くか」



アイツのいうゲーム発表まで残り二十分


赤点の王様と山本は学校に向かって歩を進めた



そして何事もなく学校に着く。


やはり人の気配はない、何かが変わった様子もない。


二人は安心しきっていた、そして教室に着いた


ヴーーーーープツッ


「来たか、赤点の王様とその友よ、これよりゲームを発表する…その前にゲームをクリアした報酬は何がいいかな?」


二人は前回とは違い、落ち着いている。


まずは赤点の王様が言った


「元いた世界に戻せ」


「それでいいのか?報酬は一つのみしか与えぬが良いか?」


「あぁ」


「山本、お前もなんか言ってやれ」


「僕は… 赤点と同じだ」


「よし、報酬は決定した。このゲームに君達が買った場合、元いた世界に戻そう 負けた場合はこの世界で死ぬまで過ごしてもらう 私の手伝いもしてもらうがな さてゲームを発表しよう…」


そのゲームの内容に赤点達は言葉を出せずにいた…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ