異世界転生
※これはなろう初心者の文章です。ただいま小説の練習中。
どうか生暖かい目で見守ってください。
俺の名前は温水颯太。
しがない高校生だ。
そんな俺がどうしてこんなことに!!
話は少し前までさかのぼる。
時刻は午後5時。
冷たい風が吹いている。
「暇だぁ」
そんなことを呟いていると、背後から声が聞こえてきた。
「つっ!!付き合ってください!!!」
振り返るとそこには手を差し伸べる少年、
そして驚いた様子の少女がいた。
「もう…遅いよ///」
少女は顔を赤らめ、差し出された手を握る。
「えっ、ほっ、ほんとに!!」
「っもう///」
街灯に明かりが付き始め、あたりはオレンジ色に包まれていく。
あまりの眩しさに、俺は目を細めた。
「はぁぁ…」
見つめ合う二人を横目に、俺はまた歩き始めた。
子ども達の笑い声が聞こえてきた。
どうやら公園で遊んでいるらしい。
「楽しそうだなぁ」
そんなことを思っていると、ふとあることに気がついた。
道路の真ん中に男の子がしゃがみ込んでいる。
「ん?どうしたんだ?」
その時だった。
「プップッーーーーーー!!!!」
前方からトラックが近づいてきている。
「まずいっ!!」
「ドカ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!」
「あぁぁ、頭痛てぇぇぇ」
もうろうとする意識の中、なんとか身を起こす。
目を開けるとそこには…。
森が広がっていた。
「え?…は?…」
さっきまで町中にいたはずなのに?
どういうことだ?
あまりにも突然の出来事に、呆気にとられていると
草木を掻き分ける音が聞こえてきた。
「次から次へとなんなんだよ…」
そう思い音のする方向に目をやると、
そこには
巨大なバケモノがいた。
大きさは熊以上。
口元には鋭い牙が突き出しており、
全身は小汚い緑色に染まっている。
人の形をしたそれは鬼の形相でこちらに向かってきている。
「えぇぇぇぇ!!何だあいつっ!!」
俺は反射的に走り出していた。
後ろからはヤツが追いかけてくる。
「ヤバい!ヤバい!!ヤバい!!!ヤバい!!!!」
その時だった。
森の先に一人の少年がいることに気がついた。
少年はこちらに向かって杖を構えており、何かを呟いている。
杖の先から紅色の閃光が放たれ、バケモノの体を吹き飛ばす。
「大丈夫ですかぁ〜」
少年は焦った様子で駆けつけてきた。
「たっ、助かりました…ありがとうございます…」
「いえいえ、礼には及びませんよ」
少年は満面の笑みでそう答えた。