束の間の時
ヨナ、ミナ、アリシアの3人は基地のソファに座りながらゆっくりと休みながら他愛のない話をしていたのだった。
「2 人共、オーベル・ファントムに乗って半年くらいだけど。」
「2 人共慣れた?」
アリシアは、2 人が操縦するAWのオーベル・ファントムの操縦に慣れたかを聞いてきた。
「このオーベルは、前のスケルツより高性能で助かる。」
「アライメントも全力を出してないから目立った苦戦はない。」
ヨナは、オーベルの機体の感想をアリシアへと伝えたのだった。
「兄さんの同じく本気でアライメント使ってないから大丈夫。」
「後、オーベルとファントムで2機で戦えるから苦戦してない。」
ミナも、ファントムを操縦した時の感想をアリシアへと伝えたのだった。
「相変わらずのお二人の強さですね。」
アリシアは、2 人の戦闘の光景と戦果を見て2 人の強さを直に見てアリシアは2 人に言葉にしたのだった。
「アリシアちゃんありがとう。」
「高性能機のおかげだよ。」
2 人は強さを認められ2 人は嬉しいそうに返事をしたのだった。
「そう言えば少年兵の時に乗っていた機体のスケルツ2 人ってどう思ってるんですか?」
アリシアは、2 人が少年兵時代に乗っていたAWに付いて疑問に思ったのだった。
「スケルツか弱すぎて。」
「アライメント込みでも最近のリローデッドの敵は勝てる気がしない。」
ヨナは少年兵の頃の旧式の機体スケルツの性能の弱さを思い出してリローデッドの戦力に勝てるイメージが湧かなかった。
「スケルツ、本当に弱い!!」
「スケルツ、装甲が紙、力が皆無、脚が遅い。」
「この機体に良い所ない。」
「歩く産廃。」
ミナは少年兵時代の過去に操縦していたスケルツの貧弱すぎる性能を懇切丁寧に語ったのだった。
「スケルツは、今2 人共乗っているオーベルと同じシュミート社の旧式の機体です」
「量産機を重きにした企業ですが、」
「スケルツは20年に製造された機体で、量産に重点に置きすぎて。」
「スケルツの性能は最低限の性能だけで量産を重きにした機体です。」
「今でも、非正規の部隊では活用されて居ますが。」
「現代の軍やリローデッドでは採用されてないと思います。」
アリシアはスケルツの機体の経歴を2 人に話したのだった。
スケルツは、20年前シューミット社が開発した骸骨のような機体で、量産機として安価で大量生産が出来るように最低限の性能しかない機体である。
その性能は20年前の旧式機体で最低限の性能しかないAWの為、パワー、装甲、機動力全てに置いて貧弱で時代遅れなのである。
「反政府の旧式の機体見たいけどスケルツいなかったよ。」
「実用性皆無の産廃機体じゃんスケルツ。」
ミナは、反政府側の旧式の機体にスケルツがいなかった事を見て実用性が皆無だと証明されたと思い言葉を吐き出したのだった。
「オーベルは本当に強いスケルツの3倍以上のパワーがあるし。」
「すぐ関節部とか壊れにくいし。」
「速く動けるし過ごい高性能機だよ。」
ヨナは現在の機体のオーベルの性能の感想をアリシアへと伝えたのだった。
「ヨナ君、オーベルはシューミット社の現行の量産機ですよ。」
「オーベルは御三家の汎用型で、カスタム性と総合的な性能でもっとも優れた機体ですからね。」
「ファントム・ユニットもカスタムしやすい恩恵で搭載出来ました。」
アリシアはオーベルの機体の性能に付いて語ったのだった。
オーベルは、スケルツと同じシューミット社の最新鋭の機体で御三家の汎用型と呼ばれている機体である。
御三家の重装型や機動型のような突出した性能ははないがカスタム性と基礎スペックの総合的な高さで汎用型と呼ばれ量産機として評価されAW御三家の機体として認められている機体である。
ファントム・ユニットを搭載出来たのは機体のカスタムしやすい汎用性の高さの恩恵である。
「そう言えばミハイルから連絡が来てたのですが、」
「ヨナ君、オーベルの関節の消耗が激しすぎるから消耗を抑えてって言われてますので、」
「ヨナ君、流石にもう少し挙動を抑えて戦って頂けませんか?」
アリシアは、メカニックのミハイルからオーベルの整備で関節の消耗が激しすぎると伝えられヨナに改善してほしいと伝えたのだった。
「アライメントって同調操縦で関節とか酷使するから。」
「関節部の消耗が激しいのは当たり前じゃん。」
アライメント・システムの機体は同調操縦で激しい動きや挙動を取るので関節や駆動系の負荷が掛かるのは想定されている。
ヨナは、関節部への負荷を避けられなと思いある程度の負荷を前提で操縦をしていたのだった。
「ヨナ君、オーベルの関節の消耗が想定以上に早くて大変なんです。」
「予備パーツはありますが、」
「パーツもいつまで持つか分からないのですから気を付けて下さい。」
アリシアは、司令官としてロンダリングの今後の人員と兵站を考慮してヨナへ少しは考えてほしいと告げたのだった。
「補給が無いのは慣れている。」
「補給が無い状況でも戦ってきた大丈夫。」
「回収したオーベルの残骸を使えばいい。」
ヨナは、少年兵の頃スケルツという貧弱な機体で、まともな補給のない状態で死戦を潜り抜けてた経験から見て大丈夫だとアリシアへと伝えたのだった。
「いつものAWの死体漁り?」
「理に適っていますが、」
「いつまでもリローデッドがオーベル使うか分からない状況ですので、」
アリシアは、リローデッドの兵站を考慮していつまでオーベルを使うか分からない状況だと分析してヨナへ告げたのだった。
「後、ヨナ君、」
「補給が無いのに慣れていても、補給が無い状態は嫌ですよね?」
「まぁそうだけど、」
アリシアは補給に関して、ヨナがぐうの音も一切出ない正論をヨナへ告げたのだった。
「兄さん、次から気を付けようよ。」
「少し関節の負担を減らして戦えば良いんだから。」
ミナは、アリシアのヨナが乗るオーベルの関節の消耗を抑えてほしいと言う要望をヨナに説得させたのだった。
「あってるアリシアちゃん?」
「その通りです。」
「流石に、非常時以外は頑張って減らして下さいお願いします。」
「分かったアリシア、今後は機体を考慮して動く。」
ヨナは、アリシアの意見に納得し関節の消耗の負担を考慮して戦うようにすると告げたのだった。
「ヨナ君、これから気を付けて下さい。」
「ヨナ君なら出来ると信じていますから。」
「アリシア、非常時以外は期待に応えるようにするよ。」
ヨナは反省し、アリシアの関節を消耗を抑えて動くように操縦すると伝えたのだった。
「私の話は以上です、」
「2 人共、ゆっくり休んで下さい。」
「アリシアじゃあまた、」
「アリシアちゃん、じゃあね。」
2 人はアリシアと別れ2 人の基地の自分達の部屋へと戻ったのだった。
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