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忍者桜、現代へ・・・。

今から数百年前・・・。江戸時代。その時代には日本列島中に忍者がおり、

忍者はありふれた存在であった。

しかし、その忍者達は一人の裏切り者によって幾度となく瀕死まで追いやられている。

そんな歴史がある中、とあるハズレの山奥では、一人の忍者と裏切り者との死闘が

繰り広げられていた。


~山の奥~

男「はぁ・・・はぁ・・・。くっそ・・・。」

男は森の中を走り回る。

女「見つけた!」

男「くっ!クソがっ・・・。」

女の忍者、くノ一が忍者の男をすかさず攻撃を仕掛ける。

男の忍者もすかさず反撃を開始する。


くノ一「今日こそ決着を必ずつける!」

男「ふん、やれるものならやってみろ!」

お互いに激しい攻防が繰り広げられていく。するとくノ一が男を完全に捉える。

男「ぐはっ・・・。」

くノ一「これで・・・終わりよ!」

男「くっ・・・。まだ・・・終わってたまるかぁぁ!!」

男はくノ一が逃げられないように腕をつかみ、後ろへと後退していく。

くノ一「なっ!くっそ、離せっ!」

男「終わりだ!くノ一桜!」

すると、男は桜と共に崖の下へと落下してしまった。

くノ一「しまっ!うああああああ!!」


~崖の下~

崖の下へと落ちた二人だったが、すでに男の姿はなく、桜の意識は段々と

薄くなっていく。

桜「(くっそ・・・。こんな・・・決着のつき方なんて・・・。)」

桜はそのまま目を閉じ、完全に意識がなくなってしまう。

暗い世界の中、少しすると何やら話し声が聞こえてくる。


~謎の声~

???「お兄ちゃん、どうするの?この人・・・。」

???「どうするも何も、俺に聞くなよ・・・。」

桜「誰・・・話し声が聞こえる・・・。」

???「あ、少し反応があるよ。私タオル持ってくるね。」

???「あぁ、わかった。」

桜はゆっくりと目を開けて意識を取り戻す。


桜「あ、あれ・・・。ここは・・・。」

男性「お、気がついたみたいだな。」

桜「うわぁっ!な、何者だっ!?」

桜は見知らぬ人に対し警戒する。

男性「おい、いきなりそんなふうに動いたら・・・。」

その直後、桜の体に激痛が走る。

桜「いっ・・・・。あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!」

桜「う・・・・ぐっ・・・。」

桜は激痛に悶絶する。

男性「お、おい大丈夫か?」

桜「も・・・問題ない・・・くノ一は・・・これしきの激痛等・・・

へ、平気・・・。」

男性「いや!全然平気そうな顔してないんだが!?」

すると部屋にもう一人入ってくる。

少女「お兄ちゃん。タオル持ってきたよ・・・。」

男性「あ、ありがとう。」

しかし少女は謎の現場を見た時に少し冷めた表情で問いかける。

少女「お兄ちゃん・・・。一体何したの?」

男性「おい!待て!最愛の兄を疑うってのかっ!?」

その後、二人は桜の看病をしつつ、桜からの話を聞いた。


少女「なるほど、あなたこの時代の人間じゃないの。」

男性「まぁ、服装からしてもあまり見ないしな。それに何も今の時代のことを

本当に何も知らないみたいだ。」

桜「あの・・・我をあなた達が助けてくださったのですか?」

少女「そうだよ。見つけた時びっくりしたんだもん。全身血だらけ、傷だらけの

状態で森の中で倒れてたんだから。」

男性「病院で治療受けてもらって、今俺達が一時的に君を預かって看病してる

ってわけ。」

桜「そ、そうか・・・。助けてくれた事には感謝申し上げる。」

少女「別にそんなかしこまらなくていいって。」

麗子「私、勝浦麗子。そしてこっちが兄の・・・。」

慎二「勝浦慎二だ。」

桜「せ、拙者の名は桜・・・。日ノ山桜。」

自己紹介も終わり、桜はここがどこなのか尋ねる。

桜「つかぬことを聞くが、ここは一体どこなのだ・・・。」

麗子「ここは私達の家だよ。」

桜「家?・・・拙者が見てきた建物とだいぶ見た目が違うみたいだが・・・。」

慎二「見た目が違う?お前、外国の出身なのか?」

桜「外国・・・。それは一体どうゆうものなのだ?」

その反応に二人の兄弟は驚きを隠せなかった。

麗子「え?じゃあ、日本という名前は?」

桜「日本?江戸・・・ではないのか?」

麗子「お兄ちゃん・・・桜さんってまさか・・・。」

慎二「タイムスリップでもしてきたとでも言うのか?」


すると突然防災無線が鳴り響く。

防災無線「緊急警報!緊急警報!東京都、府中市に怪異が出現!周辺住民は速やかに

避難してください。」

桜「な、何だ?今のは!?」

慎二「おっと、麗子仕事だよ。」

麗子「あ、ごめんね。ちょっといかないと。」

桜「えっ?行くってどこへ?」

慎二「怪異の発生場所にだよ。」

そういうと、慎二と麗子は自宅を後にし、現場へと向かっていった。


~東京都府中市 府中駅前~

府中駅前の市街地では多くの人々が逃げ惑っている。

人々「逃げろー!怪異だー!」

怪異「ぐぁぁぁぁぁ!!」

怪異は建物を破壊しながら各地を暴れまわっている。


麗子「ひゃぁぁ・・・。また随分と派手に暴れてるね。」

慎二「早急に終わらせるとするか。」

麗子「わかったよ。」

すると二人の手にいかつい武器が生成され、生成された武器を手に取る。


~自宅~

一方桜は二人の様子が気になり、つけっぱなしにしていたTVの中継を見ていた。

桜「あの二人は・・・一体・・・。」


~東京都府中市 府中駅前~

怪異「ギャァァァ!!」

麗子「じゃあ、行くよっ!」

勝浦兄弟はいかつい武器を持ったまま勢いよく怪異の所へと走っていく。

怪異は存在に気づき、様々な攻撃を放つ。

慎二「おらぁっ!」

慎二と麗子は怪異の攻撃を難なくと受け流し、怪異に凄まじい攻撃を仕掛ける。

怪異「ギャァァァ!!」

麗子「お兄ちゃん、今!」

慎二「あいよっ!これで終わりっと!」

慎二が麗子が攻撃した所からむき出しとなった核を破壊する。

すると怪異は雄叫びを上げながら倒れ、灰となって消えていった。

慎二「よし、いっちょ完了。」

人々「うぉぉぉぉぉ!!やったぁぁぁ!!」

人々は怪異討伐成功に喚起する。


~自宅~

中継を見ていた桜は目を見開いて驚いていた。

桜「今の怪異・・・。見たことある・・・。」

桜「そうだ、江戸の街でも似たものが・・・。」

桜は現代で見た怪異と彼女自身が見た怪異とよく似ている点を見るに、

ある可能性を示唆する。

桜「もしかして・・・あの男が・・・この世界に!?」

桜「だとしたら・・・あの二人と協力すれば・・・。」


~東京都府中市 府中駅前~

麗子「さて、今日も終わったね。帰って桜さんの看病しないと。」

慎二「あぁ、そうだな。」

兄弟は武器を消して、帰路につく。


~自宅~

慎二「ただいま。」

桜「お、おかえりなさい・・・。」

麗子「ん?あぁ、TVつけっぱなしだったのか。」(TVを消す)

桜は二人に直球で頼み事をする。

桜「あ、あの、お二方にぜひ協力してほしいことが・・・。」

慎二「ん?なんだ?」

桜「先ほどの怪異は私も実は見たことがあります・・・。何度か討伐したことも。」

桜「でもその怪異を生み出せる存在が、忍者の中にいるんです。」

桜「でも、とても強くて・・・あと一歩という所で逃がしてしまい・・・。」

桜「お願いです。私と共に、その元凶の討伐に力を貸していただけないでしょうか!」

桜は頭を下げて二人にお願いする。

慎二「俺達が・・・。」

麗子「怪異の元凶を倒す!?」

勝浦兄弟は桜の突如としてお願いされた案に驚いてしまった。

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