Episode4 Fight? Demon with Frend
ーFight phase VS Demon Robot Class-Dー
「うわぁ!何こいつ!」
「えーっと。これは『悪魔』が憑依したロボットですね。クラスはD。雑魚です。」
「クラスって何よ!」
「悪魔は、概念的な存在で、その『概念』が大きければ大きいほどより『強い存在』となります。その『概念』の大きさは体積や質量と比例の関係にあるため、ぱっと見でどれくらい強いかを見分けることができます。それを独自にクラス分けしたものです。」
「どんなものがあるの?」
「まず、D。雑魚中の雑魚。KING OF ZAKO。某アクションゲームのク◯ボーみたいな。」
「ボロカス言うやん。」
「そして、C。これも雑魚だけどDよりはちょっと強い。EXモードで出てくる強化版みたいな。B
近いくらい強いやつはC+とかよんだりしてます。」
「それ結構強いって感じる人多いと思うけどね。」
「そして、B。俗に言う中ボス的なやつです。そして、その強化版がAみたいなもんです。」
「ダブルで来られるとアホみたいに難しくなるやつだ」
「そして、S。俗に言うボス。そしてゲーム後半にいるようなやつがS+、EXモードの強化ボス的なのがSS、S+の強化版的なやつはSS+に。たまに、形態が増えるとかアホみたいに強化されるやつがいるじゃないですか。そういうやつはSSS。そして、『魔王』の『概念』の純度が高いやつは、『X』というようにランク付けしています。」
「後半ほとんど入ってこなかったけど、要するにこいつは雑魚ってことね。」
「そういうことです!」
「てか攻撃ずっと避けながらやってんだけど!なんか倒す手段とかないの?」
「殴るのも良いですが、『悪魔』は『負の感情』の化身です。物理攻撃は大してダメージになりません。」
「ちょっと待って!なんか今聞き捨てならない単語が聞こえたんだけど。『負の感情の化身』ってどういうこと?」
「『痛い』『辛い』『苦しい』『どうして自分が』『嫌だ』『怖い』『助けて』そんな感情です。」
「……その説明を聞いただけでかなり精神的ダメージが大きいんだけど。」
「ランクC+らへんになるとそういう『感情』を『具現化させた情報』として攻撃してくるタイプもいます。」
「『傷は無いのに痛みだけがある攻撃』をしてくる悪魔がいたけど、そういう原理なのね。」
「はい。それで、話を戻しましょう。そんな奴らには、概念には概念を。『魔法』が有効です。また、『負』には『正』を。『闇』には『光』を、彼らには、光魔法で有効なダメージを与えることができます。」
「早速やってみるよ!」
ー光魔法の詠唱ー
光弾
ーDemon Robotは20のダメージを受けましたー
「おお。効いてるのか?」
「多分効いてると思います。じゃあ、そろそろ悪魔の対処法をお話しますね。」
そういえばそんな話するって言ってたな。
「悪魔を倒す方法は2つあります。それは、『対話』と、『消滅』です。」
「対話ぁ?」
「はい。このままの状態では悪魔と私達はお互いに干渉することはできませんが、魔力の最大値を削り、なおかつ一定の魔力を与えることで、『対話』が可能になります。」
「それって蓮じゃないとできないの?」
「うーん。一応蒼さんでも可能だと思いますが……『対話』は、やっぱり魔王の影響を色濃く受けている方が成功しやすいです。蒼さんがやるなら、せめて体力の半分は削ってやっと魔力を与えることができます。また、人間の言うことはあまり悪魔には響かないと思うので、20%くらいはマイナスされるでしょうか。」
うーむ。しょっぱい。
「そして、もう一つが『消滅』これは私は好きではないのですが……負の数に正の数を足し続ければ0になるように、正の感情をぶつけることで、相手の『概念』ここでは、HPとでもいいましょうか。それを魔法攻撃でなら。特に光魔法なら大きく削ることができます。それを、0にできれば『消滅』は可能です。しかし、『消滅』した悪魔は一切の痕跡を残さず消えてしまうことでしょう。」
これは後味が悪いなぁ……
「で、どうします?蒼さん?」
「そりゃあ……」
そう言って魔力を生み出し──
蓮に『譲渡』した。
「『対話』に決まってるでしょ!」
「さすがです!蒼さん!」
ー蓮が『対話』にチャレンジしていますー
ー蓮の最大MPが1減少しましたー
ー蓮のMPが10減少しましたー
「ふぅ。説得できました。もう私達にも、他の人にも手は出さないそうです!」
「やったね!蓮!」
「いやいや!蒼さんのおかげです!」
そう蓮が言った後、少し考えて、蒼はこういった
「だめ。『蒼』にして。」
「え?」
「敬語にしないで。『蒼』って読んでくれていいよ。だって……」
そう言って、蒼は一呼吸おいてこう言った。
「『友達』でしょ?僕たち」
そう言った次の瞬間、蓮は目を輝かせてこう言った。
「分かった!嬉しいよ!改めてよろしく!蒼ちゃん!」
(ええ……まさかのちゃん付け……)
困惑している蒼に気づかず、蓮は無邪気に喜んでいる
(まぁ。良いか。)
「じゃあ、そろそろ先に進もうか!」
「そうだね。蒼ちゃん!」
蓮はどうやら友達にちゃん付けするタイプの人のようです。ちなみに、あだ名で呼ぶという案も思い浮かびましたが、蒼のあだ名が思い浮かばなかったため却下しました。
そういえば、この作品ってヒロイン的存在を登場させる予定いまんとこ無いんですよね。蓮を女性キャラにしても良かったかなぁーと思いましたがそもそも俺女性の心情とか仕草とか書けねえわって思って却下しました。