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Opening-2 The mystery that arises

儂は現王、ラプラスである。しかし、儂はもうすぐ死ぬであろう。さっきある少年が「伏せろ」と言ったのだが、この城は石造りのくせにあまり丈夫ではないし、侵入者は防げても弾丸などは防げない。おそらく爆弾でも飛んできたのだろうか。先程轟音が聞こえた。きっと今は建物が崩落して阿鼻叫喚の地獄絵図に……ん?それではなぜ儂は死んでいない?


「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


はぁはぁ、なんとかなった……

MPを何にも変えずにそのまま具現化してカチカチにして崩落をせき止める……なんて前例は無いらしいけど、なんにせよ成功してよかった。さぁさっさと逃げ……ってお前らさっさと逃げろや!目ぇ丸くしてぼーっとしてる場合か!とにかく注意しなければ。


「なにぼーっとしてるんですか!これ、永久に持つわけじゃないんでさっさと瞬間移動なりで離れて下さい!」


そういった途端、我に返ったのか新入隊員たちが次々に瞬間移動をし始めた。ここでパニックにならないだけ優秀……と思いたい。


「わ、儂は瞬間移動を使えぬぞ!」


あ。そういえばそうだった。


「それなら、全力ダッシュで逃げて下さい!」


原始的な方法だが致し方ない。だって…


「……もうもたないみたいですし。」


そういった次の瞬間、MPを固めた盾がひび割れる音がした。

それで危機を察したのか、王様は数十年稀に見る全力ダッシュで城の外に出ていった。


さて、俺も脱出しないと……


まずい。

非常にまずい。


何かというと、ここでMPを放出しすぎたのだ。そうすると瞬間移動ができない。更に、今俺は元々staminaが少ないのに加え、普段の魔法の仕様とは比較にならないほどの疲労感をおっているのだ。

(おかしい、学校では魔力を使いすぎたらめっちゃ疲れるなんて習わなかったぞ……)

いやいや、そんなことよりも脱出しないと……くっ……意識が……飛びそうだ…


「トップウィンド!」


え?今の声何?誰?そんなことを思ってる間に、今のは魔法の詠唱だったのだろうか。急に突風が巻き起こり、俺は上空へと飛ばされた


☆ ☆ ☆


「う、うーむ.....」

「彼はいったいどこへいってしまったのか.....」

先程儂らを助けてくれた新入隊員が戻ってこないのだ。ハッ!もしかして建物の崩落に巻き込まれて……


「うわああああああああああああああああああああああああああ!」


そんなことを考えてた時、上空から人影が降ってきた。



  終

制作・著作

━━━━━

もっくー


「いや勝手に殺さないで下さいよ!」

ちゃんと、残りのMPを使ってガードはしていたのである。全く、勝手に完結するなど失礼である。


「しかし……正直よく脱出できたのう……」


全くもってその通りである。ぶっちゃけ誰か知らんけどそいつからの支援がなければ今頃は崩落に巻き込まれてゲームオーバーになっていただろう。一体誰が助けてくれたのか……それも気になるが、まずは──


「一体誰がこんなことを……」


おお。俺の疑問に思ってた事をそっくりそのまま言ってくれた。


そもそも城や王に攻撃しようなんてする人はいない。なぜなら、そんな事をしたら部隊の最高勢力が動き出し、一瞬で逮捕されてしまうからである。そして、かなり重い罪に囚われてしまうのだ。また、普通の人間では近づくことすら難しい。なぜなら、城は大きな柵で囲われており、部隊や王に信頼されている人でないとその中にあるポータルに接続することはできないし、瞬間移動も不可能。そして、柵の近くには高性能な熱源感知センサーがあり、一瞬でバレるのである。


そんな風に思考を巡らせていた時、王が言葉を溢した。

「魔王か…」


は?何をいってんの?この王様は。魔王なんてねぇ。空想の存在で……仮に実話だとしてももうすでに居なくなって……


「皆の者、この絵本は知っておるか?」


はいはい存じ上げております。まさに出発前に読んだ絵本でした。


「実は、この絵本は……実話を元にしてるんじゃ!」


え?だから何をいってんのぉ?


「もし……『魔王』が存在していて、『悪魔』も実在してるって言われれば……皆の者は信じるか?」


えぇ……王様の壮大なドッキリってわけではないよね?


「いや、にわかには信じ難い話です。そもそも『悪魔』なんて生物がいたなんてニュースも『魔王』がいたという記録も知りません。」


おぉ。俺の聞きたい事代弁してくれた。


「それはそうじゃろう。隠蔽してたからな」


しれっとこのおっさんは何をしてんの!?


「最近出動に行ったものなら分かると思うが、最近変な生物と戦うことが多かったじゃろ?あれは、弱めじゃがれっきとした『悪魔』じゃ。」


なんてこった。既に悪魔とエンカウントしてたのか……。


「でも、『悪魔』と『魔王』がどうやって生まれたんですか?それに、なんで今なんですか?」


そう疑問に思った俺は直接質問してみたのだが……


「……」


え?ちょっと王様?何言ってるか聞こえn……


「わからん」


え。えぇー。そこまでいって分からないの……


「それに関しては私から説明しましょう!」


ん?城の側近か誰かかな?でもこの声、さっきも聞いたような……


「誰じゃ?」


え?王側の人じゃないの?

まだ終わりじゃ無いぞよ。オープニングはもうちっとだけ続くんじゃ。

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