3話 スケルトン(?)の特別な能力
テレテレテッテッテー♪
頭の中で変な音楽が流れたと同時に我は目覚めた
あれから眠り朝になったがどうやら夢じゃないらしい……
「眠い……パワフルボアは骨しかねぇか……」
ジーッとパワフルボアをエイコツは見つめていた
そしてソーっとエイコツはパワフルボアの骨に触れた
するとカチッ軽快な弾けるような音が触れた部分から鳴った、読者の皆様には○ねほね○ウルスの関節を嵌めたような音といえば伝わるだろうか
そして警戒したようにエイコツは飛び退いた……
「?指に違和感が」
指にパワフルボアの肋骨の1本がぶら下がっていた……
もう一度言うエイコツの指にパワフルボアの肋骨の1本がぶら下がっていた
「!?」
エイコツは力任せに引っ張った
勿論剥がれな……剥がれた、付けたいと思えば何処にでも付けれる……
「これは……スケルトンの隠れた能力なのか?」
「いや……我は他と比べて特別のようだし我の個別能力か?」
むーん……カチッ………………ブン
「これ……つけた骨も動かせるのか」
二足歩行の元人間として変な感覚だな
これ何か活用できそうだな……
カチッ……カチッ……カチッ……カチッ
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
カチッ
「完成だ!」
自分の体を作りかえるって何か浪漫があるな!
さて何をしたか説明しよう
まずは魔物の骨になっても良い部分(腕など)をパワフルボアの骨と入れ替えた
ごつくなり防具が少しきつくなったがまぁ許容範囲だ
手は人間型の生物としか変えたくないからニチモトの鬼と戦いたいな……
おっと話が逸れた
次は壊れた時用の代用品として5本ほど骨を予備に手に入れた
そしてここからが本題
我は盾は基本使わぬスタイルだったのだが
骨で凹みのあるターゲットシールドを作りあげた!
この凹みが1番大変だった……細かい部品が欲しい為にパワフルボアをもう一体倒したからな……
そして左手の手甲に穴を開けてターゲットシールド(パワフルボアの骨製)を付けた
「ぅむ!良い感じだ」
では実戦運用……してみるか!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
盾……つっよ……
何故我は生前使わなかったのだ
小盾だからこそかもしれんが相手の攻撃を弾いて体制を崩してへたりこんだ相手に致命的なダメージを与えるのが、少なくともスケルトンやパワフルボアに対してやれば簡単にできる……
やはり小盾にしたのは正解だったな
あ、そうだ後両手の親指以外の第三関節に出っ張りを作ったスケルトンを倒したから細かな骨が大量に手に入った
勿論全てパワフルボアの皮の鞄に保管してる
あと魔力が大量に溜まったな後1つの群れを潰したら進化できそうか?
これ以上強くなったらニチモトの鬼も1人で倒せるかね?フフフ……
さて今日はもう寝よう
自らの墓の横にある2つの墓に水をかけながらエイコツは呟いた
「リンパ、狩人、王様、おやすみ」