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21話 格の差

いつもより少し短めです。

レントは屋敷に帰りつくと、エリスティアと別れすぐに部屋へ直行した。

そして、今扉の前にいた。

何故入らないのかと思うだろうが、誰もいない筈のレントの部屋から金属同士が軽く擦れるカチッカチッという音が響いて来ていたからだ。

部屋の中に誰かがいるのは明確だが、何故?なんと為に?と考えた時真っ先に思い浮かんだのが今朝の騎士達との決闘だった。

部屋の中には決闘の時に使う予定の木刀も置いてある。

木刀に何か小細工をしているのかもしれないと考えたレントは、扉を素早く開け部屋の中を観察した。

原因はすぐに見つかった。

それは、サーレイだった。

レントの部屋に取り付けてあった小さめのテーブルセットの椅子に座って、何かの枚数を数えていた。


「貴様はここで何をしているんだ?」


サーレイは、首だけこちらに回してレントを視界に収めて、すぐに数える作業に戻り、数えるながら返事をした。


「帰ってきてたんだ」


「ついさっきだがな。それで、貴様はここで何をしているんだ?」


「金貨の枚数を数えるてるんだよ…」


当然だろ?と、言いたげに見ためそのままの事を返してきた。


「それだけなら自分の部屋ですればいいだろう」


「ちゃんと最後まで話を聞いてよ、まだ話の途中だったんだけど…」


「そうだったのか。 では、続きを言ってみろ」


サーレイは、少し投げやり気味に続きを告げた。


「君に用があったから帰って来るのをまっていたんだ」


「用? 我にか?」


「そう、君にだよ。まあ、用って言うよりは伝えておくことかな?」


「内容は?」


「君の今後についてさ」


「今後だと? 学園に行くのではないのか?」


「それは、学園にたどり着ければの話しさ」


「どういう事だ?」


「今後君に少しでも強くなる見込みがないと思った時にはすぐに殺す」


「……ッ」


殺すと言った時に一瞬だけだが、サーレイが殺気を放ちそれが本気なのだと否応なしにレントに理解させた。


「前にも君にアートリア王国から刺客が送られることはないと言ったけど、それはまだ僕達が君を追っているという事になっているからだ。だからもし、君が強くなる見込みがないと思ったら君を殺してオーストリア王国に君の首を持っていくよ」


……だがサーレイはあの時、我は死んだ事になっていると言ったはずだ。

あれは嘘だったのだろうか…

そもそもこのままついて行っていいものだろうか…


サーレイはレントの疑問を見透かしたように聞いてくる。


「そこで君に聞いておこう。僕だちは、明日の昼頃にここを出発する予定だ。一緒に行くのが嫌と言うのなら僕達より先にこの屋敷を出ることをオススメする。もし先に屋敷を出ていた場合は君を全力で捜索して見つけ次第殺す」


最初の殺すと違い殺気は感じなかったが、同じくらいの重みのあることばだった。

レントが何も言えずに突っ立っていると、


「この話聞いて言わなくてもいいかもしれないけど、昼食後の決闘で見込みなしと思ったらその時点で君を殺す。そこら辺の事を考えて決闘に挑むようにしてね」


そこまで話すと、今まで数えていた金貨を数枚を残し袋にいれ、席を立った。


「この金貨は置いておく、逃げるならこれを資金の足しにでもすればいいよ。元は君の功績で手に入れたお金だしね」


そう言って、レントに気が付かせることなく背後に周り肩をポンポンと叩いてサーレイは部屋を出ていった。


サーレイが部屋を出ていき、扉を閉めるとレントその場にへたりこむのであった。

お読みいただきありがとうございます。

最近話の続きが思い浮かばないので、受信がまばらになると思います。

これからもよろしくお願いします。

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