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17話 魔導書屋へ

エリスティアに言われた通りに玄関に行くと、エリスティアが待っていた。


「お待ちしておりましたわ、レント様。街の案内と言う事でしたが、何処か行きたい場所はございますか?」


「いや、特にない」


「そうですか… では、メインストリートを歩いて、気になった所に行くような感じで周りましょうか。それで宜しいですか?」


「ああ、構わないが、サーレイ達は?」


「お父様と、褒美の件でお話があるので、2人で行ってくれと、言われましたわ。それと、これを預かっています」


そう言うと、エリスティアは手に持っていた革袋を渡してきた。


「何なんだ…」


中身を見てみると銀貨が20枚程入っていた。


「好きに使え、だそうです」


「我が無一文にでも見えたのか? 金ならあのダメ王から貰った物がまだあるというのに…」


そう言いながらも、懐に金を仕舞う蓮人だった。


「それでは行きましょうか」


2人で玄関を抜け、街へ繰り出した。


屋敷を出て歩き始めてから5分ほどたった頃、2人とも全く話さす黙々と歩いていた。

エリスティアの方は、何か話そうとしては辞めてを、繰り返していた。

蓮人(厨二モード)もエリスティアが、何か話そうとしていたのに気がついているようだが、自分から話をしようとは一切しなかった。



それからまた10分がたち、メインストリートにやって来た。

エリスティアそこでやっと、話すきっかけを得た。


「ここがメインストリートになります! この街は交易都市と言われていて、ここでは大抵の物は揃えることが出来ます。それでは予定どうり散策してみましょうか」


「うむ」


エリスティアは話を切らすまいとはなしかける。


「蓮人様は、この国には何をしにいらしたのですか?」


「学園に入るためだ」


「そうなんですか!? 私も今年学園に入学する予定なんです!」


「そうなのか?」


「はい!」


「何故学園に?」


「私は将来宮廷魔法師になりたいので、学園に行くのが一番の近道なんです!蓮人様は何故学園に?」


「無論強くなるためだ」


「上級の魔法が使えるのにですか?」


「あんな大味の魔法は1対1には向いていないから意味がない」


「そうなんですか… そうだ! 新しく魔法を覚えるために魔導書屋に行きませんか!?」


ドヤ顔のエリスティアが唐突に提案してきた。


「魔導書屋? なんだそれは?」


「あぁ、魔導書を見たことがないパターンですね! 魔道書この国以外では高いですからねぇ。魔導書とは要するに、魔法の習得の仕方が載っている本の事です。魔導書に載っているとおりに修練を続けたら簡単に習得出来ますよ!適性があればの話ですが… 1度いってみませんか?!魔導書屋に! 1対1に向いた魔法の魔導書が置いてあるかもしれませんし!私も行きたいですし!」


魔法の話になると我を忘れる変な性格のせいか自分の要求もちゃっかり混ぜ込んできていた。


「そこまで言うのなら、魔導書屋とやらに行こうか。案内してくれ」


「わかりました!すぐそこです」


と、元気いっぱいに言って蓮人の手を取り早足でメインストリートを進んでいった。

5.6分進んだ頃には、魔導書屋とデカデカと書かれた看板の付いている建物の前に来ていた。

見た目はサイコロをそのまま大きくしたような形していた。


「ここが魔導書屋です!」


「見れば丸わかりだな」


「そうですね!細かい事は気にせずに、早速中へ入りましょう!」


そう言って、蓮人を引っ張りながら建物の中へ入っていった。







お読みいただきありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

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