16話 言い訳
いつもより500文字程度短くなっております。
堂に着くと、サーイとダクメ、ベルボード一家も既に席についていた。
「全員集まった事だし、食事にしよう」
ダリオスがそう言うと、昨夜のように食事が運ばれてきた。
メニューは、サラダにベーコンエッグ、白パンだった。
卵は元いた世界の物より美味しかった。
「サーレイ殿達はどのくらいこの街に滞在なされるのかな?」
全員の食事が終わるとダリオスが話を振ってきた。
「今日か明日には旅立とうかと思っています」
「えぇ!そんなに早く旅立たれるのですか!?もう少し休まれてからにしわいかがですか? そうしないと魔法の話が聞けないでわありませんか!」
「後半の方はともかく、もう少し滞在なされては如何か。褒美も用意出来ていないからな…」
エリスティアの自分勝手な目的のために、サーレイ達の滞在時間延長を求めてきたのに対し、ダリオスは、サーレイが最も釣れそうな理由で滞在時間延長を求めてきた。
「ちょっと仲間内で相談してから決めようと思います…」
「そうか、わかった。褒美の方は、出来るだけ早く用意させよう」
「よろしくお願いします!」
サーレイは褒美の話になると、目をキラキラさせていた。
誕生日プレゼントをもらう前の少年のような目をしていた。
「話は変わるのですが…」
「なんだ?」
サーレイがキラキラした目から真剣な目に変え、話を切り出した。
「ベルボード家の騎士達と模擬戦の様なものをさせていた貰えないでしょうか」
「何故そのようなことを?」
「レントに世間の厳しさを教えてやろうかと…「我はあのような…むぐぐ」思いまして」
サーレイ達の会話に口を出そうとした蓮人を、サーレイが口を塞いで最後まで言い切った。
「レント君は魔法使いではないのか?」
「レントは、剣も嗜んでいて、ちょっと調子に乗っている様なので」
「まぁいいだろう。騎士達にもこちらから伝えておく」
「ありがとうございます」
頭を下げながらサーレイはニヤリとしていた。
騎士と決闘するということは、その主、つまりダリオスと決闘するということになるため、模擬戦のようなものといい、決闘で付いた傷を模擬戦で付いた傷だ、と言い張ってしまおうと言うこんたんなのだろうことは、事情を知っているものからすると、とてもわかりやすい言い訳だった。
食堂を出る時に、ダリオスが。
「この後、街をエリスティアに案内させよう。冒険護者なら武具屋や、薬屋などで、買っておく物などもあるだろうからな」
「えぇ、それは助かります」
「エリスティアしっかり案内してきなさい」
「わかりましたわ。それでは、後ほど玄関の方にお越しください」
という訳で、エリスティアに案内をして貰えることになった。
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