12話 救出
使う魔法は魔物を的確に倒し、護衛の人たちを傷つけない程度の威力。
これなら炎系の魔法じゃない方が良いよな。
「【聖なる光よよ 天より降る槍となり 魔の者を貫け!!】」
延昌し終わった途端、魔物に襲われている馬車の上に直径5mの真っ白の光る魔法陣が現れた。
そして、魔法陣が一際強く光ると光の槍が馬車と魔物に落ちた。
そしてあたり1面を光が包み込んだ。
ポロン!!魔法”聖天の槍”を習得しました。
光が収まり始めたころに。
「おいおい、蓮人君?誰も馬車まで攻撃しろと言ってないよね?」
怒気を含めたような言い方でサーレイが蓮人に問いただした。
「だ、大丈夫ですよ。あれを見てください」
蓮人が馬車のあった方を指さすと倒れている魔物と、茫然としている護衛たちがいた。
「え?馬車の方にも当たってなかった?」
サーレイとダクメは本当にビックリしました!って感じの顔で驚いていた。
「この魔法は俺が敵と認識したモノのみを攻撃する魔法です」
「そんな魔法在ったっけ?」
ダクメも思案顔になっていた。
「これはオリジナルの魔法ですよ」
「「オリジナル!?」」
サーレイとダクメが声を揃えて驚いた。
「魔法を使えるようになって数日でオリジナルの魔法が使えるなんて…」
「それよりも!あの馬車放ったらかしでいいんですか?」
「忘れてた!すぐに行こう!ダクメ馬車出して!」
「おう」
ダクメか返事をしてすぐに馬車を出した。
魔物に襲われていた馬車に近寄って行くと、護衛のリーダーぽい人が剣を持ったまま近寄ってきた。
「先の魔法は貴様らの仕業か?」
苛立たしげに言い寄ってきた。
「そうですが」
サーレイがリーダーぽい人を睨み返しながら返事をした。
「貴族に対する無礼、万死にあたいする!死ね!!」
リーダーぽい人が剣を振り上げたとき、魔物に追われていた馬車から少女の様な声が響いた。
「辞めなさいガルド」
馬車から見た目蓮人と同じぐらいの歳の金髪碧眼のドレスを着た美少女が出てきた。
「しかしお嬢様!こいつらは我々の馬車に魔法を当てたのですぞ!」
「それでもです、私達を追っていた魔物を倒して頂いたではありませんか。しかも私達にはあの魔法で傷一つ付いていないでしょう?」
「それは、そうですが…」
「早くその剣を収めなさい」
「わかりました」
リーダーぽい人改めガルドは、剣を鞘に収めた。
「護衛の無礼をお詫びいたします」
「い、いえお気になさらず」
貴族の少女ご頭を下げたのに驚いたのかサーレイがちょっと驚いた顔をしている。
「今更ですが私の名前は、ベルホード伯爵家の次女、エリスティア・ベルホードです。以後お見知りおきをそれと魔物から救っていただきありがとうございます」
エリスティアはドレスの裾を少し摘みお辞儀をした。
「これはご丁寧にどうも。僕はサーレイ馬車の御者をしてるのがダクメ、そしてさっきの魔法を使ったのがレントだ」
「まぁ! 同い歳位なのにあんな大魔法を使えるなんて凄いですね!いや、凄いを通り越してますよ!」
魔法を使ったのが蓮人だと話した途端目を輝かせ話に食いついてきた。
蓮人がちょっと引くぐらいの食いつき方だった。
「いえ、それほどでも…」
「いいえ!それほどです!私だって天才とか言われていますが中級魔法までしか使えませんもん!」
「そ、そうですか」
「そうです!!」
そんな話をしていると、ガルドが。
「お嬢様素がでてますぞ」
「あっ! 申し訳ありません。魔法の話になると夢中になってしまう癖がありまして…」
「いえ、気にしないで下さい」
「本当に申し訳ありませんでした。それで、助けて頂いたお礼をしたいのですが街まで一緒に来て頂けますか?」
「わかりました!」
隣にいたサーレイが待ってました!と言わんばかりに元気よく返事をした。
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