第19話「燃える故郷」
この世界にやって来てから4ヶ月が経過した。剣の修行においては守りだけではなく、攻撃に関しても学ぶ余裕が出て来た。だが…今日は夜明け前からアンクとコルトが珍しくレグナシア王国まで大掛かりな買い出しに出掛けている為、模擬戦が出来ず裏庭で1人鉄の棒を両手で握り締め素振りをしている。本物の剣は既に何度か握らせて貰ったが…実はこちらの練習用の鉄棒の方が重い、剣の方が俺に見合ったサイズの物だったからなのかは分からないが。
魔法に関しても…属性が無い自分では何も扱えないのでは…という不安を余所に、風属性の初級魔法を含め、幾つかは覚える事に成功している。前にミリアさんが見せてくれた『旋風の鎌』も既に習得済みだ。因みに…何とコルトは光属性を生まれ持っていたらしく、初級魔法『光の閃熱』をミリアさんの座学だけで習得していた、しかも既に無詠唱で扱えている。前にも聞いたが…光と闇の属性魔法は極限まで使いこなすのは難しい筈なのだ、でも…何となくだがコルトなら使いこなせる様になりそうな気がしてならない。…事も無げに的が付いた木へ杖から白い光のビームを放っていたコルトを思い出して小さく噴き出しそうになった。
「おはよう、クラル。」
「あ、おはようございますミリアさん。」
素振りを終え、アンクから教わった攻撃の構えを真似している段階でミリアさんが俺に声を掛けて来た。あの大泣きした時以降、初めの頃以上に母の様に接してくれている。…時々、茶化す様に「あら、コルトを貰ってくれるんなら…呼び方はお義母さんでも良いのよ?」とか言ってる来るが。コルトにも選ぶ権利は有るだろう、俺なんかが相手では可哀想である。
「今日はアンクとコルトは帰らないと思うから、お店はお昼までにして夜は休業にしましょう。」
「分かりました。じゃあ今日の仕込み分は朝だけですね?」
蜂蜜亭の仕事にも大分慣れ始め、最初は本当に注文取りやら皿洗いだけだったのだが…何時の間にか料理の下準備とかも任される様になっていた。あくまで準備だけだが、アンクにも「お前…手際良いな。」とか言われる程で有る…剣の修行ではこんな褒められ方した事無いんだけど。その内、本格的に料理を教えて貰う予定で居る。因みにミリアさんもアンク程では無いが料理は相当な腕で、アンクが1~2日は店を空けても補えるレベルだ。
「ええ、お昼までの分だけお願いしても良いかしら。」
「了解です、じゃあ済ませてきますね。」
「ふふふ、よろしくね。」
俺は鉄の棒を物置に片付けると、エプロン姿のミリアさんに頷いて見せれば仕込み材料の置かれた倉庫の中へ入っていった。
***
「ありがとうございましたー。」
お昼過ぎ、ミリアさんが最後のお客を見送ったのを見届けると俺は脱力してカウンターに寄り掛かる。つ…疲れた。これを普段は夫婦だけでこなしているのだから凄い…、俺やコルトも手伝うには手伝うが…メインで店内を切り盛りするというのは口で言う以上に大変だと実感させられる…元葬儀屋の俺とは職種も違うからなぁ…あっちはあっちで別の意味で大変だったけど。
「や、やっと終わった…。」
「ふふ、お疲れ様。」
俺が木造りのテーブルに顔を突っ伏していると真横でコトン、という音がした。ミリアさんが何か置いてくれたのだろう。視線をそちらに向けるとグラスが置かれおり、内部では冷たそうなジンジャーエールがパチパチ…と炭酸を弾かせている。そう、こっちの世界にコーラは無いが……実はジンジャーエールは有るのだ。因みに有ると知ったのは数日前、コルトと村に出掛けた際に出店で彼女が普通に注文していたのを見て吃驚させられた。味は前の世界と比べるとやや薄味だが…それでも炭酸系のジュースが飲めるなんてそれだけで幸せである。コルトに釣られて注文し、久々に口にした時のあの高揚感は忘れられない。思わず地下で労働していた記憶が…いや、これは読んでた漫画の話だった。…兎に角、俺にとってジンジャーエールはこの世界での救世主である。
「おぉぉ…の、飲んでも良いんですか…?」
「………ダメ、って言ったらどうするの?」
「………。」
「そ…そんなダンジョン最下層で魔力が尽きた様な顔をしなくても…じょ、冗談だからね?遠慮無く飲んで頂戴。」
最近、ミリアさんとも冗談を言い合う位には親密だ。アンクとも結構下世話な話をするし…コルトはコルトでアクティブに俺に絡んでくる。うーん…家族って良い物ですね…。っていうか、俺そんな顔してたの?ジンジャーエール飲めない位で…いや、俺なら有り得る…のだろうか。
「じゃあ頂きます!」
今度は相手のちょっかいが出る前にグラスを掴むと一気に口の中へ流し込む。……うひー、口ん中と喉の奥で冷たい炭酸がバチバチってしとるー。甘さと辛さが混ざった様な味に、飲み下す時のゴッ…ゴッ…て音が自分の首元から聞こえる音。え、音を出して飲むとか下品?うるせえ!一番美味い飲み方が大事なんだよ!俺は最初から最後まで口を離す事無く、完全にグラスの中が空になってから口を離して幸せ混じりの溜息を漏らす。
「良い飲みっぷりねー。おかわり、要る?」
「………え、えっと。」
先程の一杯は仕事の対価として…だろうから遠慮無く頂いたが…、流石に調子に乗って2杯目というのは…。
「もう、また遠慮してるのかしら?はーい、おかわりでーす。」
俺が口ごもっているとちょっと怪しいお店のお姉さんみたいなノリでグラスにドバドバとジンジャーエールを注ぎ足してくるミリアさん。
「あ、ありがとうございます。」
「うんうん、じゃあまたグイっと言って頂戴。ふふふ、やっぱり息子って良いわねぇ。コルトだとこんな事出来ないし、アンクは「おう!もっとつげー!」とかしか言わないだろうし。」
確かにコルトだと本当にもう飲めないのに注がれたら涙目になりそうだし、アンクは…飲むにせよ飲まないにせよ態度では遠慮しないだろう。ミリアさんの言葉に苦笑していれば、彼女は腰に差していた練習用のスティック杖を持ち、小さく振って俺のグラスに氷を足してくれる。魔法名すら言わない辺り、恐らく最初級にも満たない氷属性魔法だろう…便利だなぁ。っと…そう言えば
「ミリアさんって…何時もその杖を使ってますけど、冒険者時代もそれで戦ってたんですか?」
「ん、この杖…?ええと…これはまだ私が凄く小さかった時に使ってた杖なの。現役時代にはもっと長い杖を愛用してたけど…手放せなくて。」
「お守りみたいな物…でしょうか?今でも大切に使ってるなんて、物をとても大事にしてるんですね。」
「そう、ね…大事な思い出、よ。」
…ミリアさんの表情が少しだけ寂しそうに曇った、気がする…。どうやら…余り聞いて良い内容では無かった様だ。だが…話題を逸らそうにも今のこの空間、いや…マージナル家には俺とミリアさんだけ。……仕方ない、ここは少し狡いけど、席を外そう。それに今日は剣の修行はしていたが、魔法の修行はまだしてない。既に基本的な座学は殆ど習い終わっているので、中級以上で暴走の危険性が有る物でなければ自主練をしても良いと以前に許可を貰っている。俺は2杯目のジンジャーエールを飲み干すと、カウンターの席から立ち
「えっと…聞いちゃいけない事だったなら済みません。…今日の魔法の修行はまだ終わってないので今からちょっと 練習してきます。」
「…ぁ…べ、別にいけない事じゃないからそんなに気を遣わないで…。魔法の自主練?良いけれど…魔力切れには十分注意してね?」
「分かってます、体に力が入らなくなって来たら魔力切れの前兆…ですよね?」
「ええ、だからくれぐれも無理はしちゃダメよ。」
「はい、それじゃあ行ってきます。」
注意事項の確認を改めて受けた俺は自室に一旦戻り、ミリアさんが作ってくれた長い樫製の杖を片手に持ち、コルトが縫ってくれた紺色のマントを羽織って練習場である山の奥に向かう事にする。既に初級魔法を覚えた身だ、名乗るつもりは無いが世間の一般的な魔法使いとしての条件は満たしている。だから魔法使いらしい格好をする位は良いだろう。
「よし、今日はこの辺りでやるか。」
さて、山の中を少し徘徊していたら練習に良さげな地点へと到着したので始めるとしよう。俺は杖を片手で正面に持ったまま集中力を高め、標的と定めた木々を一瞥すると以前ミリアさんが行っていた…杖の先端に魔力を収束させる練習から始める。中級以降は特にこの手順が重要になってくるらしい…。だが、収束速度や魔力配分を間違えると集めた箇所で魔力が暴発してしまう…だから少しずつ、少しずつ風の魔力を集めていく。
*夕暮れ*
魔力が尽きる様子は無かったが、集中力の方が途切れ始めた。あれから何度も何度も繰り返したがなかなか中級魔法を発動させるまでには至らない。魔力収束に意識を持っていかれがちだが、当然発動には詠唱も必要となる。更に属性に関しての理解の深さも初級以上に求められるのだ…そう簡単には行かないな。俺は樫の杖を軽く一振いし、魔力の残滓を消失させると周辺の様子を伺う。辺り一面には俺の魔法で傷だらけになった樹木…何だか自然破壊してるみたいでちょっと罪悪感。
「……?」
そんな事を考えていると…木々の隙間からアミュレット村方角の風景が少しだけ見えた。見間違い…だろうか…村の至る所から黒い煙が立ち上っている…?…火事…いや…火事なら1か所だけから大きく煙が立つ筈だ…これは…ただ事ではない。俺は帰り支度を手早く済ませると山奥の練習場から村へ向け、全速力で駆け出した。
*アミュレット村・大広場への道中*
村の中では…地獄の様な光景が広がっていた。家屋や店、表通りから裏路地に至るまで…炎の魔の手からは逃れられず殆どの場所が激しく燃え続けている。ここに来るまで運良く無事にすれ違った人が何人か居たので話を聞いたが…この火災によって既に何名かの命が奪われている…らしい。……思わず歯軋りをする、こんな状況では…回復魔法を掛けて回れる余裕が無い。それに…そのすれ違った人の中に気になる話をしてくれた人がいた。「仮面を付けた真っ黒いローブ姿の人間」がこの炎に包まれた村内を特に慌てる様子も無く、まるで観光か何かの様に闊歩しているのを見掛けた…と。……恐らく、黒い云々…というのは俺が最初に遭遇したあの獣や…蜂蜜亭へやって来た黒甲冑と同じ物だろう。ほぼ…では有るが、この火事の原因は十中八九そいつが原因に違いない。そいつの目撃例が村の中心部に向かったとも…なら、そいつを止められれば……、…止めるで…済む話なのだろうか?犯人は既に数名の命を奪っているんだ……殺…、…いや、もしかしたら敵はまた人間に似せただけの魔物の可能性だって…。
『クラル…剣で斬るのは魔物だけじゃねーぞ?場合によっちゃ敵となった人間へ刃を向けるって事もあるんだ。その時…てめーは人を斬れんのか。』
『敵を討つと決めた段階からは確実に打倒するまで迷ってはならん、命取りになるからの。じゃが…戦うと決断するまでは、そして倒した後には…沢山迷い、苦悩し、考える事を絶対に忘れるな。』
不意に2人の助言が俺の頭の中に蘇る。そうだ、迷うなら今の内に迷うべきなんだ…相手がもしも人間であっても、どんな理由が有っても…対峙して、話し合いで解決出来ない様な状況なら…俺は…今守りたいモノの為に…その相手を敵として…討つ…!
「う…ぅぅ…。」
決心を固めかけていた俺に、悲痛な呻き声が僅かに聞こえてくる。そちらに視線を向けると…道端の隅の柱の陰、そこに大火傷を負ったおっさんが蹲っていた…逃げ遅れたのか、死角だった位置の所為で救助され損ねたのか…。このおっさんは…前にリンゴ飴をくれた人だ…!俺は直ぐ様駆け寄ると、初級・回復呪文を掛け始めた。意識が有るか無いか、それも確認しないと…
「おじさん、おじさん!しっかりしてください!」
「あ…、う…、ぐ……。」
くそっ…思った以上に火傷が酷い、ずっと掛け続けているのに…焦げた肌が治癒しない…!
「もっと…魔力をっ…!」
既に魔法名を唱えて魔法を発動させている、兎に角後は魔力を流し込むだけなのに…何で…傷が塞がらない!
「あ…あぁ…、誰…だか…知らんが…済まねぇ…な。」
奇跡的に意識を取り戻したのか、おっさんが焦点の合わない目でこっちを見ている。俺は掌から流し込む魔力の量を増やし、思わず素の口調に戻って声を掛け続ける。
「………心配…すんな、必ず…必ず…助けてやる…!だから…。」
「良いんだ…俺ぁ…もう…助から…ねえ…。回復薬が…無駄になっちまうぞ…。」
回復薬?あぁ…そうか、回復魔法はこの世界じゃ無いも同然だもんな…。俺がおっさんに回復薬を沢山使ってると思ってるのか…。そんな事を気に掛ける位なら…自分の心配しろっての。
「助からねえとか言うな…!こっちはあんたを助ける為に必死なんだよ!」
「ハ…ハハ、…ついてねーだけの…人生だと…思ってたが…なかなか…どうして…悪くねえ最期を…迎えられる…みてえ…だ…な。」
「…っ…。」
最期…、違う…考えるな…その先は考えるな…!俺はおっさんだけではなく、自分自身に言い聞かせる様に頭の中で繰り返す。手からは依然、一度に出せる限りの魔力を放出し続けて回復魔法を掛け続けている。すると…おっさんは弱々しい手つきで自分の懐から…僅かに煤けた小さな袋を取り出して見せた。
「誰…かは…知らねぇが………頼む、…これを…レグナシア王国で…鍛冶屋を…している…、…デルカに…」
「そんなの…知るか…!こっからレグナシアは近いんだろう!?大体、俺は行った事が無いんだ!自分で元気になって渡しに行けよ!」
俺は半ば自棄になっておっさんに言い返す、…分かってる。回復魔法で癒えないのは…恐らく、おっさんにはもう傷を治し切るだけの生命力が残されてないからだ。……もう……助からない……のだ。それでも俺は手から魔力を流し続け、回復を止めない。もしかしたら、万が一には…、と…儚い希望に縋る。
「後生…だ…、俺ぁ…酒ばっか飲んで…家族に迷惑…ばっかり…掛けてきた…。…そんな俺が…最期にしてやれる…家族孝行…なんだ…。」
家族…。…その単語は反則だろう、…少なくとも…俺には。…思わず…回復に使用していない方の掌で袋と…それを持っていたおっさんの手を、強く握ってしまった…。……世界は違っても、家族を想う感情は…一緒だ。回復を掛けている方の掌の魔力も徐々に小さくなっていく…、これは…もう掛け続けても効果が無くなって来ている事を意味している。……以前、回復魔法の特訓時に息絶えていた小鳥に回復魔法を試みた事が有ったが…発動すらしなかった。…詰まり……そういう事なのだ…。俺は…声が上擦るのを必死に堪え、おっさんの言葉に意識を傾ける。
「…何か…伝えて欲しい事…は?」
「あぁ…、…「馬鹿な父ちゃんで済まなかった、でも…ちゃんと、お前達を…愛していた。」………と、伝えて…くれ…。」
それを告げたおっさんに俺は思わず頷き返してしまう、見えてないと分かってても…こんなテンプレの様な遺言でも…心が籠った最後の言葉なんだ…それを茶化したり、小馬鹿にしたりなんて出来ない。
「…分かった。」
そして、何も見えない筈のおっさんが…最期に小さく安堵の微笑みを浮かべた、気がした…。握り合っていた手から力が抜けていく、それと同時に…おっさんの傷口に当てていた掌の回復魔法も…………完全に停止した。……未だ、周囲の炎は明々と燃え続けている。村を全て焼き焦がさんと荒れ狂い、辺り一面を蹂躙している。それでも…今、目の前で息絶えたおっさんから俺は目を外せずに居た。
…その時だ。後ろから声がしたのは。
「あらー?まだ生き残りが居たんですねぇー。」
一言…たったその一言で理解出来た、……こいつだ…!こいつがこの平和なアミュレット村を襲撃し…今、目の前で横たわるおっさんを…死に追いやった張本人だ…!………絶対に……絶対に…許せるものか…っ…!…俺は…怒りに震える体を抑える様に立ち上がり、振り返る。
「………あんたが、この村を襲った犯人…か?」
「そうですよー。ちょっと私、この村に恨みのある人が居ましてねー?炙り出そうと思ったんですー。」
間違いない、さっき話で聞いた通りの容貌だ。全身真っ黒なローブに…顔には白い仮面、何より手に持った昆虫の足が生えた様な、そして中心部に黒みがかった宝石が埋め込まれている杖は…禍々しくも明らかな名品だ…そこいらの店で買える物では無いだろう。声はやや高め、恐らく女だろうが…そんな事はどうでも良い。例え女だろうが美少女だろうが…ここまでやった奴を…俺は許す気は無い。
「だったら…その相手以外を巻き込む理由は無いんじゃないのか…?」
「いえいえー。有ります有ります。その人はこの村が大好きみたいなので…巻き込んで精神的に苦しめてやろうかと思ったんですぅー。」
……決まった、こいつは屑だ。絶対に生かしておく訳には行かない。どんな恨みで…どんな理由が有るにせよ…こんなのを万が一にも野放しにすれば………俺だけじゃない、コルト達にも危険が及びかねない。俺は前身に掛かったマントを払い、杖を黒ローブの女に構えて攻撃態勢に入る。でも…矛盾してると分かってても、俺は最後に尋ねてしまった。
「……あんたの考え方は理解したく無いし、出来ないが事情は分かった…。正直殺してやりたいって思う…だけど、今帰るなら」
「あっはっは!誰が誰を殺すんですかぁ?……坊や風情が、『闇導師』である私を倒せる…とでも…?」
まるで聞く耳を持たない、闇導師を名乗る女は優雅な手付きで杖を振ると…何と宙に浮き始めた。…この女、恐らくだが…闇属性が得意な上、風属性の魔法も中級以上を取得している可能性が有る。飛翔や浮遊は風属性の中級魔法以上が使えないと操れない…筈だ。…詰まり、魔法だけでの戦いとなったら俺では勝てないだろう、それでも俺は周囲を見渡し……、見付けた。路地の一角に立て掛けられたままの剣を…!何とかアレも手にして…。そんな策を巡らせる中、先に動いたのは仮面の女だった。
「さぁさ、闇の舞踏会の始まりです。勇敢な坊やは果たして…何時まで生きていられるのでしょうか?」
燃え盛る地獄の中…俺にとって、初めての死闘が始まった…!




