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リス

次の日もリスは来た。


その次の日も、次の次の日もリスは来た。


じっと見ているだけだったり、お腹の上で寝てみたり気ままなリスだ。


相変わらず薄くて透明だ。


実はリスはそんなに好きじゃないんだよな。


そう考えたら落ち込んだように項垂れていた。


器用なリスだ。


でも消える気配はない。


最初に来た時に思った事を理解しているようで、他に人がいれば出て来ないし、人が近づいてくれば消える。


そんな従順な子は好きだ。


なつかれれば絆されるのは当然だろう。


でもキミは可愛いね。


リスはぱっと顔を上げるとくるくるまわった。どうやら嬉しいらしい。可愛い奴め。


そろそろ帰りな?誰か来そうだから。


足音が聞こえてきたのでそう思うと消えた。


ほんとになんなんだろうなアレ。


まぁ、害意がある訳じゃ無さそうだし良いけど。


「リーア?今日もご機嫌ね」


アリーがにこにこと抱き上げた。


私も「あぅぁ~」と喜ぶ。


私は手のかからない赤ん坊のようだ。


寝付くとアリーはいつも隣の部屋に行く。


何か仕事してるのかもしれないし、違うかもしれない。


こちらも気兼ねなく手足の特訓(笑)できるので寝たふりもしたりする。


意外とばれないものだ。

そんな日々が続いて、ある時リスじゃなく小鳥が現れた。


色の淡さは変わらない。


透明であるのも変わらない。


ほんのり紅いという感じ。


赤ではなく紅だ。


まだまだ指はうまく動かない。


腕をぱたぱたさせるくらいだ。


言葉だってうまく話せない。


それでも、リスと同じく考えただけで意思は通じるようで人がいれば出て来ない。


そのうち猫とか犬とかも出て来そうだな。


可愛いのが良いけど、カッコいいのも良いな。


なついてくれるのが前提ならぜひ虎や狼が良い!


まぁ、そんなに上手く行くわけないけどな。



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