アンセスターズ
『アンセスターズ』
作:島田雅彦 画:これかわかずとも
島田雅彦である。あの島田雅彦。
小説のコミカライズではない。
原作者として、初めて漫画にチャレンジなのだとか。
これかわかずとも。
絵柄もカット割りも非常に古めかしい。
けど、見やすくはある。
調べてみたら、小池一夫門下だという。
タイトルロゴは、致命的にダサい。
配色センスも地獄に見える。
アンセスターズは、先祖や祖先を意味する語。
徐福伝説を描く歴史ロマンのようだが、なぜタイトルをカタカナにした?
『モーニング』にて9月より連載開始。
『蒼天航路』を目指すには、少しばかり画の色気が足りないが、果たして?
話については、今のところバッチリだが、短期打ち切りにならないことだけは祈りたい。書き下ろしの原作だし、長期約束での連載ならよいのだが。
画に関しては、ひょっとすると島田本人の好みで選んだ可能性もある。世代的には、小池一夫門下も合うだろうから(ヒットするかは別として)。
ちょっと気になったのは、キャラの絵柄のブレ。楚姫の持つ線と秦王の線、別の漫画を見ているようで、どうかと思う。主人公と童平の組み合わせにしてもチグハグ。ちゃんと今後は寄せていってもらいたいところ。




