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第17話 使用人2

高校1年生、16歳の天音雫です!

何かと至らない点があると思いますが読んでいただけると嬉しいです!

「……っおい!!何するつもりだ!離せっ!」


「お前、そんなに喚いてると口まで豆苗でぐるぐる巻きにされるぞ…?

あ、こっちの世界では、豆苗じゃなくて、これ、“マメナエ”って呼ぶんだっけか」


「ほう…?お望みならば口もグルグルにしてやろうか?…

今度はダイレゼの葉でやるのはどうじゃ?」


「……くそっ」


異世界小ボケと脅迫をごっちゃにするハルマとミューティルにサラは悪態をついた。


コンビニの外。


避難した人達に安全を伝えて安全かつ平和な日常が戻ってきたあと。


ハルマとミューティルは拘束したサラをメルヴィルの背に乗せようと躍起になっていた。


不格好な姿で拘束したため安定させるのが難しく、2人ともかなり苦心していた。


いい体勢を探してメルヴィルも頻繁に姿勢を変えてくれるという全面協力っぷりだ。


「ふー、あとはわしらで落ちないように押さえておくしかなさそうじゃの。落ちたらその時じゃ」


「人情ないこと言うな…」


流石相手が盗っ人なだけある。

落馬ならぬ落猫も運命だと割り切る方針らしい。


「無事に魔晶石も取り返せたことじゃし、魔王城に戻るとしよう」


背伸びをし、やりきった様子の彼女に、メルヴィルの上からサラが口を挟んだ。


「ふんっ…私のことを魔王城に連れて帰るつもりか。

そして拷問なり尋問なりするつもりなんだな?

しかし勇者たるもの、いかなる困難にも、苦しみにも、天罰にも耐え抜き、決して挫けず、強い志でこの世の悪をーーーー」


「そうじゃなぁ…盗っ人には罰を与えねばならぬ。本来ならば保安騎士団の一派であるイージス騎士団に身柄を引き渡すところじゃが…」


サラの熱い勇者像を八割聞き流すミューティル。


しかしその横、メルヴィルによじ登るのに必死なハルマは9割聞き流す。


わずかに、”保安騎士団“という単語がかろうじて耳に引っ掛かり、それについて言及しようと口を開いた矢先、


「わしは寛大な心の持ち主じゃからな。罰はーーーーお前、魔王城の使用人2になれ」


「〜〜〜〜〜〜イージス騎士団に渡されたほうが100倍増しだ!!」


怒り狂ったサラの絶妙で究極的なバランスが崩れ、サラは登りかけのハルマを巻き込んで無様に地面へと落下した。


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