第13話 宣戦布告!
高校1年生、16歳の天音雫です!
何かと至らない点があると思いますが、読んでいただけると嬉しいです!
その少女は薄い朱色の瞳をまん丸に見開き、こちらを見つめていた。
左腕に下げた淡い水色の買い物カゴの中にはグミやクッキーなどが入っているのが遠くからでもわかる。
格好は白い短パンに白のロングブーツ。
水色のトップスにこれまた白いマント。
腰のベルトには白に金色で縁取りされた鞘が括り付けられている。
一見すれば、ただの買い物客。
そう。
彼女のベルトの、鞘がくくりつけられた方とは反対にあるポケット。
それが、あり得ないほど神々しく黄色の光を放ってさえいなければ。
少女がコーラを床に落とし、一瞬ーーーーというか5秒ほど時が止まった。ような気がした。
両者、何も言わないーーどころか何一つ動かない。
空白の5秒が過ぎ去りしあとにようやく、
「私を追って来たんだな、魔王の(義理)の娘ミューティル!この魔晶石は渡さないぞ!」
買い物カゴを地面に投げるように置き、腰の鞘から剣を抜いてこちらに向けたのだった。
「激しいのぅ」
「マジものの剣じゃん…」
ミューティルは元気に遊ぶ孫を見るような声を出し、ハルマは西洋剣の鋭い切っ先に一歩後ずさる。
流石は異世界。帯剣が普通なのか。
可愛らしい見た目に反して持っているものが恐ろしすぎる。
大きなピンクのウサギのぬいぐるみでも持っていて欲しいところだ。
少女はスウッと、息を吸い込み、
「ーーーー私は勇者、サラ.アルシャイン!この魔晶石、奪えるものなら奪い返してみろ!!」
店中に響き渡る大声で宣戦布告をしたのだった。




